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月影の鎖 モラトリアス プレイ感想2 大井川  [ゲーム]

次は、大井川ルートです~
ヒロインの義兄ルートになるのですが~
本当、こうして振り返って見て感じるのは、本当に幼くして大変な人生を送っていた主人公だ・・と・・。
そんな彼女だからこそ、向ける兄の彼女への複雑な思い・・♪
そして、妹めぐみの心境も・・
本当の家族ならば、こんな遠慮じみた考えを持つこともないのかな・・・
なんてことを考えてしまいますが・・。
家族を、いっきに失い孤独になるのって、経験してみなければなかなか理解できないことかもしれません。
世間では、この作品は鬱病扱いされているようですが・・。
まあ、そりゃ~親に他界されたあげく、自分の存在否定され置き去りにされれば、鬱にもなるし、トラウマ抱えるな~てものです・・(笑)
さらに、まだ未成年で義母の跡をついで、仕事して~なんて少女の境遇は、普通に、幸せな生活を当たり前に暮らしている人達には理解するのはきっと難しくて・・
誰にだって一つくらいは闇の部分はある
ただ、それを表に出していないか、出しているか・
自分で処理できているか、いないかの違いなんだろうな・
なんて、感じさせられます。
そして、過去があるから今がある。あの時の悲劇がなければ、現在の出会いだってなかったはずで・
10代の少女なのに、しっかりと、そのあたり理解できてしまってるんですよね。
年頃の少女よりも、色んな苦労を背負いすぎて生きてきた彼女だから・・。
だからこそ、人よりも内気になりがちだったり、人との距離感、接し方が不器用で・・。
表面上取り繕うのは、仕事柄得意だろうけれど、何でも器用にこなせる彼女じゃないから・・。
そんな彼女を、しっかりとフォローし、サポートできるのは兄の大井川。
本当、この人の頭の機転というか、柔軟で広い視野の見方には尊敬しちゃいます。
ヒロインと同じ物を見ているのに、まるで別の世界・・とまではいえにけれど、人間、良い人生送れるかどうかは、考え方一つで変わるものだな・・
いい加減なように見えて、やるべきときにはちゃんと出来て・・
やりたいことと、やるべきことのメリハリのある人生あるからこそ、人間生きがいも出て、生き生きしていかれるのかな?
と、少し羨ましくも感じたりもして・・♪
にしても、控えめなくらいにつつましいヒロインめぐみと、大胆なくらい、ざっくばらんとした生き方の兄・・
対照的だけど、だからこそ丁度いい二人なのかも・・♪
そして、そんな二人の関係を築き上げているのも、めぐみには気づかない彼なりの思いがあるからで・・・
本当、人間無知で狭い視野なままでは、いざという時大事な人を守ることができなくなりますからね
厳しく、苦しいときならば余計に・・
観光業だけに頼った結果、客足が遠のき市の財政がまかなえなくなった・・
だから、市民から税金をまきあげる・・
物語は、そんな展開になっていますが・・
今の国会も同じですね。
自分たちの懐に入るお金がないから、市民から更にまきあげる・・
市民もお金がないのに、そんなことされてはたまったもんじゃない・・
というところでしょうが・・。
私の実際の暮らしは、生活が出来なくなる~~というものではけしてありませんが・・。
年老いてからの生活が約束されないなんて、とんでもないことです。
最近だけではありませんが、国は、私たちから税金巻き上げた分だけ、ちゃんと働いてくれているのかな・・
と、思わずため息が出てきちゃいます(苦笑)
そんな状況下で、私たちには何が出来るのか・・
そう、考えずにはいられないし、考えなきゃいけない・・。
他人の言う通り、それをうのみにする・・という心理は、結局、後々後悔することになる・・
というか、苦労するのは自分になってしまうんですよね・・。
税金、年金だけでなく日々の生活全てにおいて・・。
そして、ちゃんと自分で考え結論を出すのならば、他人に相談するもよし。そのための人間関係です!
そして、何かおこらないためにフォローするのではなく、何か起こった時にフォローするのが家族なんだな・・ということ。
そんなことを思いながらの、数年ぶりのプレイで感じたのは、ああ、めぐみちゃんは確かに器量も、きだてもよいけれど、まだまだ世間を知らない子供だな・・
なんて感じてしまったのは、年齢のせいか・・それとも、この物語の先を既に知っているから?その両方(笑)?
なんて思いつつ・・・(笑)
でも、わからないことをわからないまま放置する程のおろか者ではない。わからないながらに知ろうとする履行さはちゃんとある
そう、目の前の現実から逃げるだけでは、その場しのぎにすぎず、根本的な解決にならないことを気づかなければならないのに、市民は保身の余りに愚かな選択をしてしまう。
そんな市民たちとは違い、ヒロインは多くの人の非難を覚悟の上で、市のためにある決断をする。
今の彼女にとって大事なのは、目先のことよりも、もっと更なる先を見通し・・・
そう、それは正しき行いのはずなのに、人を助けたいという純粋な思いが報われない所か逆恨みで酷い目にあっていく・・
本当、人間、保身のためにここまで醜くくなれるのか・・と心底思ってしまいます。
そして、そんな環境のなか、彼女は一人で立ち向かわなければならない。
傍にいて欲しい人は、何時でも傍にいてもらうわけにはいかなくて・・。
募る思いは、ただ大きくなるばかりで・・
家族は安心できる場所で、恋人は多くの刺激を与えあう関係・・といっていた、兄の存在。
とまらない、いわれのない非難中傷。
気がつけば、彼女の胸の中にある兄への思いは変化し、それに思い悩まずにはいられなくなって・・。
そんな心細さの中、ちょうどいいタイミングで現れた二人の青年♪
いいですね、落ち込んでいるときこそ、変わらない口喧嘩って、妙に癒されます♪
にしても、お店に入っていくのに、二人の手をとるではなく、一方を選んだらどんな感じになっていたんだろ・・(笑)
なんて、ふとした瞬間に癒されつつも、この作品は、けして内容は明るくも綺麗~ともいえるお話ではない・・
けれども、誰かを思う気持ちだけは、純粋そのもの・
ヒロインの人を思いやる気持ち、兄への気持ち・・
どうしようもない気持ちって、人間の中には確かにあって、それが許される、許されない思いだとしても、思うだけならそれは自由
誰の迷惑になりさえしなければそれでいいんだろうな・・・と・・。
非難中傷も酷いけれど、その分、彼女の人柄を思い心配し支えようとしてくれる人たちがいるのも確か・・。
世の中、辛い事もあるけれど、きっとそれだけじゃないんですよね♪
そして、そんな優しさは、わかりやすい物ばかりではなく、遠まわしでわかりにくい物だったり・・
自分の代わりに自分の大切な人を守ってくれる存在・・
この、血の繋がらない兄が妹に求めていた、たった一つのこと。
彼女の幸せ・・
そのためにだけに、彼は彼女の知らない所で、今の、この島の現状を調べつくしていた彼。
血の繋がりなんて関係ない、けれども、割り切りたくてもわりきれない気持ちだって存在する。
赤の他人と兄弟になるってどんなでしょう?
長年共に暮らしていて、実は血が繋がらない~とかいわれた場合なら、別に今更~て感じで今まで通りにできるけれど・・
誰、この子・・と、いきなり見知らぬ場所につれてこられたとしても、私は受け入れられるだろうか・・
なんて、大井川の会話を聞いて思っちゃいます。
兄弟や家族の愛情って、どうなんでしょう。
家庭によってそれぞれなのか・・
安心を与えるのが家族で、恋愛は刺激を与えるもの。
でも、本当にそれだけが家族の形?
怒って、泣いて、喧嘩して、それで分かり合って・・・
私の中では、家族という存在が特別大切・・という感覚はなく・・。
それでも、共に、一つの屋根の下で暮らしていた存在・・。
自分がここで生まれ、育った場所・・。
ここがなければ自分が存在しなかった場所・・そんな価値観だけは持っています・・。
家族の思いに応えるのは大事だけれど、それは、自分の持っている何もかも、心捨て、殺して、偽りを演じてまでするものでもない
遠慮も大事だけれど、遠慮ばかりしていては本当の家族にはなれない。
そして、待つだけでは変わらない。
小さな勇気。
そうすれば、この二人は間逆のようだけれど、実は似たもの同士・・なんてことに気づくこともできる。
同じ思いを抱えて、同じような生き方をしていたことに気づける。
片方だけでなく、気づかないうちに互いに支えあっていたことも・・。
そして、彼がいっていた、お前の決断に必ず応え、俺が助けてやる。
の言葉が実行されます。
そう、この島のあり方を、今の現状をどうにかする策を明かされるのですが・・。
仲間っていいな・・て、心底思う。三者三様なそぶりではあるけれど、どんな厳しい言葉でも、結局は手をとってくれる
愛情、友情の表現って色々・・
わかりやすくストレートだったり、手をだしすぎない範囲で見守り支えたり・・
兄としての妹への思いと、一人の女性として抱く一人の男の思いと、両方抱く思い・・・
表現ももちろんだけれど、気持ちの抱き方も複雑で、それがまた切なく・・。
切ない思いにとらわれている暇もなく、作戦が結構され事態が変化していきます。
そして、目の前の現実から目を背けちゃ何も解決しない・・と、冒頭でもいっていると思うのですが、何故現実から目を背けては、何もできないのか・・
それは、何もも見えないから。物事解決するのに必要なのは、今何が起こってこんな事態になっているか、原因と現状を知って初めて、物事が解決するのだ・・ということ・・
本当、目先のことにばかり目がいってしまう人間の醜くも浅ましいこと・
自分の都合のいいことだけに耳を傾け、都合の悪いことには目をふせる
そして、自分達で解決しようとするのではなく、他力本願な行いほどに情けなくも脆いものはない
けれどその思いが心を一つにした瞬間に変わってゆく・・。
そして、それをなしとげるためのきっかけを与えた兄の存在。
先を見据える目と視野の広さって凄いね。
人に何かを気づかせることのできる言葉の運びかたを知ってる人って凄いね♪
他人は他人、自分は自分だけにある魅力が必ずあること・・。
それは、周りにいる人間を、よ~く見ればわかるのかも・・・
なんて、兄の会話で改めて感じさせられた気がします♪
自分の周りにいる人間は自分の心の鏡・・てやつを・・。
だから、今の自分がどんな人間かは、冷静に周りを振り返ってみるといい
同時に、自分は自分だということ
自身をどんなに取り繕っても、他人はなれないのだということも・
自分を振り返ることで気づけるかもしれませんね。
それに気づけば、今まで当たり前で安心できた場所が、どんなに小さく狭い世界だったのか・・
というのも見えてくるのかも?
まあ、気づきの順番はひとそれぞれ、いきなり広い世界に放り出されて自分というものに気づけるものでもありますし♪
そんな風に感じさせられた、純愛EDでした!
そして・・依存EDは・・
せ・・切ない・・
愛する人が傍にいるのに、それを許せず・・
結局、彼女は今までと変わることなく、偽りの自分を取り繕い続け・・
結果、彼女は泣きそうな笑顔のまま、兄の元から離れていった・・
望んでいたことなのに・・・。
そして、その後の幼きころの二人の本当の出会い・・
その話がまたかわいくて・・だから、余計に切なくなる・・!
兄として妹を愛想とした・・
けれど、その思いが募れば募るほどに、出会わなければ良かったと・・
そんな風に思える愛情が・・た・・たまらない!
妹以上に、兄の妹への依存が半端ない、依存ED~~です!
そして、そのプレイ跡に開放される~~
大井川、グッドアフター!
なんと、VITA版の追加要素!!
そして、ヒロイではなく兄目線で物語がスタートするのが又いい!
彼の求めていた、彼女の幸せ・・
結局は、どの男の者にもなることなく、お友達として魅力的な男性人に囲まれているヒロインですが♪
若い者同士、じゃれて賑やかな様子もほほえましくもあり・・
そんなことを思いながら妹を見つめる兄・・の視線に目ざとく神楽坂さんの構図が、とっても新鮮で・・・(笑)
というか、彼らと沸き合い~としている中に、兄が混ざっていること自体が新鮮とでもいいましょうか・・♪
なんだかんだで公認の中~になっちゃってます・・(笑)
人間、変わろうと思えばかわれるものですね
今まで心の内を秘めるばかりの、めぐみが、兄のこととなるとこんなにも饒舌に惚気話を口に滑らせてしまうとは・・(笑)
そして、兄の妹を思う愛は凄いですね。妹に安心感を与えるために上手に嘘ついて、上手に嘘を演じきる・・。
嘘って、人を傷つけるけれど、その嘘が人を救うこともあって・・。
それに、めぐみが幼いころから、彼は彼女を守るために無意識に選んでいた行動も・・
人が人を思いやる思いって、時には凄いな・・自分でも気づけない本当の意味がそこにあって・・。
そして、この作品は重く切ないと同時に、時に人の温かみを強く、深く伝えてくれる作品だ・・と、心より思う
人は一人じゃない。たくさんの繋がりがあって今がある。だから、全ての物に深い感謝を・・てな終わり方なのですが・・。いいですね、今回の書き下ろしによって兄妹の両親の明かされていなかった過去の詳細が明かされる~て・・♪
やはり、こういう詳細な内容がかけてこそ何ぼだな~と、思いました。
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