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大江戸下町こもり堂 全五巻 [漫画]

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3年程前と比較的新しい作品ですが、今時風ながらも非常に和を重んじた転生ラブストーリー
そう、最近気づいたのですが、私、転生ものでも和を重んじた作品は比較的好きなんだな~
と最近、ふと気づかされ・・(笑)
その理由・・
着物や黒髪や、伝統を重んじた雰囲気が好き・・
というのもあるのですが・・
そう、そういう作風の作品の場合、主人公が浮足立っていないということ。頼りないながらにも地に足をつけた子で、子供ながらに社会をちゃんと重んじて生きているな・・
なんてことを感じさせられる・・
いわゆる不器用ながらに真面目で誠実で頑張り屋さんな主人公が非常に好き・・
そんな私好みの主人公による物語は・・。
両親を幼き頃に亡くし、伝統あるお屋敷にて引き取られた花桜。
学生の身でありながらちゃんとお家様の元、お屋敷の手伝いをしつつ、学校では先生にもそれなりに信頼されている真面目少女。
ちょっと恋に奥手で、度が過ぎるくらいに真面目で律儀な普通の女の子・・
ですが、庭の掃除をしている際。桜の木の下で赤ちゃんを発見!
更に、謎のイケメン紅羽という少年まであらわれて・・
お家様のいいつけで、夫婦となってその子供の面倒をみることになったのですが・・
男の子に近づくのも苦手な迂遠になれない子育てに花桜にとっては四苦八苦、苦難の日々~
学校では、真面目過ぎるがゆえに友達づきあいがヘタな上、しっかりものだから大丈夫だと、いいようにあしらわれる日々だけど・・
少し困ったとき、不安になったときには、気が付けばさしだれるようになった、紅羽の逞しい手・・
強引で愛想が悪くて、苦手だったはずの、何気ない優しさや温もりに、育児を通して少しづつ心惹かれ始めていき・・
そんなおり起こった、不思議な出来事・・
そこには芸者がいて、侍が刀を構えていて・・
彼女の日常ではありえない世界を目のあたりにする・・
しかも、そこに存在する芸者と若き侍の淡く思いあう姿・・
それは、自分達にとっては他人ではない存在だということを知らされつつも、信じられるはずもなく・・
そんな思いを抱きながらも、真面目すぎるがゆえに、素直すぎて裏表のない花桜の言動に心癒されていく紅羽・・
気が付けば互いに惹かれあい始めた所で、現れたもう一人の謎の美少年の急接近~
しかも、それはただの恋敵ではなく・・・
両想いであって、片思いで・・
そして仮りの夫婦で、クラスメイトで・・
いわゆる友達以上、恋人未満・・
というよりは、互いにひかれあっているのに、そのことに気づいていない不器用な二人といいますか・・
そう、それも近すぎるがゆえのすれ違いや戸惑いが生まれては、のままじゃいけないと互いに頑張って寄り添い直そうと努力もして・・。
別に、相手が異性だとか、好みだからとかじゃない・・
仮りの夫婦として、赤ん坊の世話をしながらも確かに築き上げられていく絆と心の距離が、知らずに恋愛感情になっていく・・
訳ありな家庭環境の紅羽をほっておけない・・
そんな自分を煙たがることなく、臆せずに近寄っては思ってること筒抜け状態の彼女の言動に振り回され、気が付けば自分の居場所となっていてくれた花桜の存在・・
恋愛過程への流れが丁寧で、とても自然で・・
なにより、恋愛ばかりに現をぬかしているんじゃなくって・・
ちゃんと子供の世話もあって、家の事情もあって、二人で協力して頑張っていく姿が非常に好ましい・・
そんな作風・・
男女の恋模様だけでなく、家族の絆も描かれていて・・
非情に共感しやすい作品・・
彼女らの転生の理由・・
赤ちゃんの存在など・・
なんでもいいから、辻褄合わせに転生ものにしちゃえ~
ではなく、ちゃんとした理由付けのある転生話・・
というのがミソなんです!
そう、最近はやりの転生ものは、都合よく死んで、都合よく異世界やゲームのキャラに生まれ変わって~という作品で、結局は作者的に都合のいい設定なだけであって、なんで〇〇に転生したか~
ていう理由付けがないんですよね・・
しかも、異世界とか、ゲームのキャラに転生とか、リアルにありえない内容だからこそ、リアリティにかけててついていけるものが非常に少ない・・
それでもついていけるのは、ちゃんと、転生前と後につながる、ちゃんとした物語があるかどうか~なんですよ・・
ただ死んだら異世界~とかキャラ物に~というのは、別に転生ものにしなくても、異世界に飛ばされた~ている理由の方がよくない
転生というワードの必要性は?
と、思うと、どうしても受け入れられるものに限りがある・・
そう、転生に大事なのは・・
過去があって、現世がある・・
転生した理由・・
そういうのがあってこそ、良質の転生ものかな~
なんて、思うのです♪
そういう意味では、和を重んじる転生作品は、そういうのを比較的に大事に作られている作者様が少なくなくて、読み応えありかな~
なんて思いつつ・・
そうそう、最後になりましたが・・
この、こうじま奈月先生・・
少女漫画は初めて~
て、かかれていましたが、名前と絵柄が凄く記憶にありまして・・
ふと、気づいたのですが・・
なんと、BL作家様でお馴染みの方だった~~~~
漫画は読んだことないけれど、表紙やドラマCDにて拝啓んしていたかも~~
というお方に酷く驚かされたりもして・・(笑)
なんでしょう、最近地味にこういう展開にて、昔懐かしの作家様の作品にお出会いするきっかけが少なくないな~
なんて思いつつ・・♪
ちょっぴり懐かしくもあった私でした~♪
いや~本当、主人公が純朴だからこそ楽しめた作品とでもいいましょうか・・♪
タグ:少女漫画
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