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TRUE ROMANCE トゥルー ロマンス 全6巻 [漫画]

TRUE ROMANCEトゥルー ロマンス 全6巻
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武内昌美年先生による、20年近く昔の少女漫画~
歌舞伎を舞台にした作品で、花形、歌舞伎役者の道よりも優希の母親を選び駆け落ちして結ばれた両親
そんな、一生に一度の真実の恋ともいえる両親の姿に憧れ夢を見る少女
そんな父親が倒れたことをきっかけに、絶縁状態だった父の実家へと和解を求め実家にのりこむことになるが・
という展開の作品で・・
そう、女の子が歌舞伎の世界にどうやって踏み込めるのか・・
女子ならば恋に人生かけたいと思っても良い年頃。
決して歌舞伎の世界では許されない行い。
彼女だけでなく、家族全員をも罰せられる・・
それだけでは済まされない事態になってもおかしくない・・。
その覚悟をもって、本当の自分を偽り、両親のために優希は覚悟を決めます。
女の身でありながら、歌舞伎の世界へと・・
父親に教え込まれた技術と感性・・
目の前に、初めて見つけた一生に一度かもしれない、そんな一目ぼれの相手を前にしても伝えられない女の子としての思い。
冷たいようで、遠回しに優希を支えようとしてくれる彼の存在と・・
そんな彼女を思う、幼馴染の一人の少年と・・
二人の異性の間で心揺らめく乙女心・・。
勿論、そんなことに気をとられている場合じゃない。
わかっているけれど、どうにもならない思いもあって・・。
勿論、問題は恋の悩みだけではなく・・
歌舞伎役者の彼と、一人の少年としての彼・・
惹かれちゃいけない人だと理解しているのに、止めることの出来ない思い。
そんな二人ですが、あることをきっかけに変化がおこります。
それは優希が焦がれてやまなかったはずのこと・・
だけれど、返ってその事実が彼女を苦しめる原因ともなり・・・。
時折、彼の言動が信じられなくなったりするたびに、本当の彼の気持ちを知ったり・・
歌舞伎の世界での一人きりの戦いに・・
些細いなことから、大きなことまで・・
プレッシャーや不安に苛まれながら・・
何度もも壁にぶつかり、躓きつつも、乗り越えていきます
最初は父親のために・・
けれど、その思いは気がつけば・・
恋する乙女心は、そう簡単に割り切れば人生苦労しません。
どんな荒波にも負けず、優希は立ち向かいながら自分の居場所を作っていく・・。
そんな中、二人の秘密を知るという人物が現れ・・。
自身の恋心と、愛しい人の役者としての将来と・・
迷い、悩みながらの決断しながらも、互いの気持ちを確かめあい、二人の絆は、よりいっそう強くなっていきます。
互いが互いのことを思いあい、自分を犠牲にしてでも大事な人を守り通そうとする二人に超えられない壁はない
認めざるおえない存在へと、二人はなっていきます。
そして、人としても、歌舞伎役者としても、どんどん成長し、大きな存在になっていく二人。
今までは個々の問題であったけれど、今度は歌舞伎ファン、世界を相手に向き合わなければならない事態に・・。
そう、こういう世界、血筋は大事だけれど実力や才能のないものが生き残っていける程甘い世界じゃない。
努力すればだれでも上り詰めていける世界ではなく、才能がものをいう世界。
それ故に嫉妬や憎しみ、焦燥が入り混じる場所であり・・
最後の最後に大きな山場を迎えます。
自分を愛してくれた優しい人、応援してくれた人達・・。
そんな大事な存在へと、自分が今までしてきた罪を再認識することになります。
けれど、彼女が思う程に世間は冷たい風だけじゃない。
本当に大事な物は何か、ファンや、同じ舞台でたってきた役者たちから教えられます。
許されないことをしたのは事実だけれど、彼女が残したのはそれだけじゃないということ・・。
大事な人を失い、その悲しみを乗り越えながらも、どうにかここまでやってきた優希
何度も躓いて、支えられたからこそ、才能を生かしここまでくることができたこと
それを誰よりも理解している彼女と、それを知っている人達。
ただ、立場上素直になれなかった親子の愛。
言葉にはしなかったけれど、ずっと思っていた真実の師弟愛。
そう、子供を思わない親などいないこと。
バラバラになっていた絆を一つにまとめた今、優希は決断し、最後のその時を迎えます。
暖かい声援、眼差しに囲まれながら、最後の、眩ししいスポットライトを浴びながら・・
そうして、ようやく手に入れた真実の愛・・。
そんな雰囲気の、感動のラスト~
と、いう感じです♪
最近の漫画では感動できる作品~というのは、本当に数少なくなってきていますが、当時は、読者の心を揺さぶるような漫画は、少なくなかった~
と、思います。
主人公が努力し、つみあげてきたもの
そう、傷つきながらでも頑張る姿こそが、心を動かし感動させてくれる
けれど、今時の作者は、そういう努力を好まない方が多い。
だから、当たり障りない終わり方になり、心に響くものがない・・
やがて忘れられていく・・
でも、そういう作品に今時の子は慣れてしまっているし、多分共感しやすいんでしょうね・・。
自分と同じ目線で主人公とリンクするでしょうから・・。
だからこそ、こういう昔ながらの作品が愛おしくてたまらなくなるのです♪
今時の漫画では、暁のヨナ偽りのフレイヤ
などは、昔ながらの、読者の心を揺さぶってくれる限られた、貴重な作品ですけれどね
というか、昔のフラワーコミックって、努力、友情、勝利~
という雰囲気少なくなったですが・・
今時のは、イチャイチャラブラブ~&ベッドーン・・・
ばかりになってきている気がしなくもない・・・・
で、描写がリアルでレディコミっぽい割には、内容もキャラも全然子供・・
大人が読むのではなく、子供向けのギリギリ年齢指定漫画になりつつありますね・・。
そんな中、お気に入りなのは北川みゆき先生の、どうしようもない僕とキスをしよう・・
ですが・・・。
これは、ちゃんと大人な恋愛模様がかかれつつ、ベッドシーンもありで、非常に好ましい作品♪
にしても、昔は、ちゃんと大人の女性向けの、大人なな漫画がコンビニとかに沢山あったのに、いつの間に消えてしまったんだろ・・
と、心底思います。
あ~あの先生今はどうされてるのかな~
内容も作画も凄く好きだったのに・・・
名前が思い出せない~~(涙)
雑誌の切れ端、ちゃんと残しておけばよかったな~~。
な~んて、思うこともあり・・・。
時代と共に、人がかわれば作品も変わっていく・・。
だからこそ、昔ながらの雰囲気の作品を残していってくれる作家様に、頑張って頂きたい・・。
そう、願ってやまないです。
勿論、そのためには、私たち読者も貢献しなければ~ですよね♪
中古でなく、新品にて頑張って購入させて頂きます!
タグ:少女漫画
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