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偽りのフレイヤ 4巻 [漫画]

偽りのフレイヤ4巻の感想です♪
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本当の勇気や強さを持つ人って、いつ、いかなる時でも輝きを失わない・・・
人に光や希望を与え、同時に失う傷みに涙を流す・・・
悲しさ、辛さ、喜び、幸せを経験しているから、フレイやは少女でありながらも王子として立ち上がり皆をひきつけることが出来るのだろう・
けれど、その光を支えるのは、一人の少年・・
本当の彼女を誰よりも知っている、唯一無二といってもいい存在・・
勿論、その思いは恋心というよりは家族的な意味合いが強いように思えるけれど・・
互いに戦で傷つき、ボロボロの姿での再会は、恋人たちの甘い雰囲気のシチュエーション・というよりも、もっと深い繋がりがあるように感じてならない・・
愛って、何も恋愛だけじゃない・・
彼女がいうように、今フレイヤがここに立つことができたのは・・
ここまで王子の代役をこなせてこれたのも、傷だらけになりながら自分を必死に守ろうと、隣でともに走ってきてくれた彼がいたから・・
勿論、彼以外にも、フレイヤの眩しくも暖かい光に心惹かれている存在は、他にいないわけではなくて・・♪
人に思われる人間になるためには、人を思いやれる人間にならなければまず無理なのだろうな・・
と、フレイヤを見て思います。
守りたいものがあって・・
守りたい人がいて・・
今までは手を引かれながら歩いていただけの・・
そんな淡い光を放っていた少女の影はもうない・・
誰かに守られるだけでも、彼に守られているだけの小さな光じゃない・・
彼一人だけに与えられていた、優しいだけの温もりじゃない・・
そんな彼女のまばゆさに目を細めながら、少女への思いを再認識させられる少年・・。
本来ならば、諦めていた思い・・
見守るだけでいいと思っていた思い・・
とっくに諦めていたはずの思いが、どんどん溢れてきて・・
ふとした拍子に、ああ、この作品は少女漫画なんだよね・・
なんて思わされるのですが・・(笑)
戦と、ほんの休息の合間の恋話・・
この絶妙な化け物ランスが最高に好きです♪
いくさの中じゃ、恋愛どうこうしている暇がないくらいに、目の前の戦いに必死で・・
でも、ふとした休息では、戦士ではなく、ただの少女を恋焦がれる男になる・・♪
そんな思いのまま突き動かされるまま、とってしまった彼の行動に対するフレイヤの表情がいい♪
困ったような、泣きそうな、嬉しそうな、頬を赤らめながら、混乱している姿は・・
なんて無垢な少女の姿でしょう・・♪
思わず逃げ去ってしまうけれど・・
そんな彼女の背中を見て再度誓ます。
絶対彼女の元を離れない・・
再び故郷の地を踏ませるまでは、この光は絶対に・・・
と・・・。
そうして、一つの戦は終わったけれど、それで解決という程に簡単な物じゃない。
戦などしなければ、穏便にすんんだものを・・
などと、世迷言を口づさむ男の姿・・・
民の生活などどうでもよい、貴族である我々の命こそが何よりも守るべきだとののしる見苦しい様は・・・
日本の政財かいと、地味にかぶって見えるのは気のせいかな?
自分たちの身を守るために民に苦痛を与えることで、危害を最小にとどめるなどと・・
そんなもの、その小さな苦痛が、いかほどの苦しみか理解できぬものの身勝手な言い訳にすぎないのです。
フレイヤはそんなことは望まない。
しいたげられる苦しみを・・
簡単に奪われてしまう人々の姿を・・
彼女は誰よりも知っている。
けれど、一人ではどうにもできない。
だから力を借りたいと願う・・。
一人よりも二人、二人よりも三人・・・
一人じゃ無理なことも、多くの協力を得れば困難も乗り切れるかもしれない・・。
それをあざ笑う物程愚かなものはない。
だって、自分では解決できないから放り投げて、無理だと諦めているような人間に、少しでも物事をよくしようと努力してみせるものの姿をあざ笑う方が余程醜く愚か
何が本当で、何を信じるべきか・・・
フレイヤは一つの可能性にかける。
そのために赴いた先は・・
本当、人が心を壊してしまうのって、本当に簡単・・
彼の心が壊れたのは、盛られた毒のせいか、それとも毒をもられたことのショックゆえか・・
けれど、心を閉ざし己の立場を捨ててしまった男にも、フレイヤの心の声が心を開かせてしまう。
自分は負けないから大丈夫。貴方の大事な人は孤独なんかじゃない、だから可哀そうなんかじゃない・・
自分も貴方のことを心より思っているから・・・。
と・・・
本当、笑顔のまばゆい娘です。
人の傷みや苦しみをちゃんと感じられて・・
言葉の真意が何なのか、ちゃんと受け止め理解しようと出来る娘でもあります。
でも、王子としての立場になると、男心には鈍くなるのか・・・
というか、暁のヨナでもそうでしたが・・
有能で自分の力になる従者を求める時の台詞ってのは・・・
一緒に来て、自分はお前が欲しい・・
というのが定番になっちゃうのでしょうか・・・(笑)
少なからず、陰ながらにもひかれつつあるであろう、男側からすれば、凄い殺し文句ですよね・・・(笑)
でも、愛してる~な愛の言葉よりも、もっと好きかもしれません、個人的には・・・♪
それを言われた時の騎士の反応は・・
お前は、既に俺のわが君ではない・・
だが、共にいくことは許してやろう・・
この台詞の真意は・・・
彼の中では、もう、彼女は自身の君主などではなく・・・
一人の女・・・・
又は一人のフレイヤという人物として・・
という意味ですよね♪
乙女な展開が徐々に色づいてまいりました♪
勿論、フレイヤは、そんな彼の言葉の真意をどこまで受け取ったのか・・
お前はそんな言葉で男をたぶらかすのだな・・
と、いわれて一瞬頬を染めているのだから、まったく理解できていないわけではないだろうに・・(笑)
なんて、少し和みつつ・・
彼女達が向かうべき場所・・
そこには・・・
という感じで4巻の終わりです!
いや~
暁のヨナと同じく、国のために戦う少女は凛々しくも美しいものですね♪
次巻は11月頃発売~
ということで、楽しみです♪
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