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蝶の毒 華の鎖 正艶恋異聞 斯波ルート プレイ感想 [ゲーム]

蝶の毒 華の鎖  大正艶恋異聞 斯波のプレイ感想です!!
時代に翻弄される人々・・・
というべきなのでしょうか・・
今では当たり前のようにある男女平等の時代・・・
自由に仕事を選び、恋愛をし、結婚も自分で選ぶことも出来れば離婚も簡単に成立してしまいますが・・・
昔は、自分の家を守り、子孫を残していくことが何よりも大事とされていたんですよね・・。
それゆえに、時代を先取りした生き方を求める人間は、こうも歪な扱いをされるのだろうか・・
最初は、そんな可愛い妹を見知らぬ男に奪われるのが気に食わないという、妹は離れできないだけの兄と・・
なんて、思っていた長男ですが・・
こうして、家に縛られ自由を失う苦しみ・・
それを妹にまで味あわせたくない・・
そんな兄心ゆえのふるまいだったか・・と思うと、思わず、彼の叫びに頷かざるおえない心情になります・・・
私自身、百合子ほどではないにしろ、家に対するしがらみみたいなものは、多少なりともあるので、まったく他人事には思えず、複雑な心境にさせられます。
そんな状況の中、更なる不幸が百合子の身に起きて・・
そこにつけこむようにあの男、慇懃無礼な男が百合子の前に現れる。
なんでしょう、この男のふるまい、横暴に見えつつも、腰が据わって見えるのは、彼が苦労知らずお金持ち・・
というわけではないだからでしょうか、彼女に向ける言葉一つ一つが妙に的を得ていて、感情のまま返す言葉がなくなってしまいそうになる。
家族の温もりを知らずに一人で成しあがった男と、苦労しつつも家族の愛に包まれ育ったお嬢様とでは、価値観の全てが大きく違いすぎて・・。
ただ単純に強引なだけじゃない、さりげない気遣いも出来る男・・
だからこそ、百合子の心は戸惑いに揺れる・・・
自分には他に思う人がいて、けれどそれは叶わない夢・・
ならば、自分がこの家のために出来ることは・・
一人悩んでも、ずっとふさぎ込んでいた百合子には見つける言葉は出なかったが、結局選んだ選択肢・・・
これによって、彼女の彼への新上下半かしたりするのかな・・・
なんて思いつつ・・
彼女にとっては、紳士的とは程遠い・・
と、いっても、差し支えのない斯波という男の、初めてきづかされた紳士な愛の告白に・・・
そして、没落していくだけの、なんの価値もない女を求めてくる男の思い・・・
その好意を、何処かで心地よく感じ始めている彼女の心がある・・
話は、どんどん王道な乙女ゲームの展開になっていきます・・
揺らいだ体を強く抱き留めた男の腕・・
頬にかかる、熱い吐息・・
酒とたばこの香り・・
あざけながらも、百合子を誘うような淫靡な言葉・・
傲慢に彼女を自分の物にしようとするくせに、拒めば傷ついたような瞳をする・・。
男が女の心理を理解出来ないと同時に、女も又男の気持ちなんて理解するには難しいもの・・
だからこそ、ちょっとしたきっかけが引き金で、今までの一線をこえてしまいかねないのも、男女の仲ともいえるのかもしれず・・。
完全に、飴とムチ状態・・
相手が理解できないからこそ、気になってしまう・
怒りに頭を熱くしながら、体は男の行為に熱く火照らせる・・・。
罪作りな男であり、百合子という少女も罪作りな女なのかも・・・
そんな状態の彼女へと、母親から告げられた言葉は・・
私も母に、死ぬほど言われた経験があるので、結構、胸にざっくりくるといいますか、今も昔も、これは変わらぬ女の務めなのかな・・・なんて思いつつ、私の母も、百合子の母も同じ思いだったのだろうな・・
と、改めて思わされます。
て、ここでようやくOPがきた~~~~
長い、OPくるの遅い~~~(笑)
色んな節目は沢山ありましたが・・
でも、ここでのOP挿入は相応しくもあり~~
そして、いい具合に、恋愛とサスペンスが混合してゆきます♪
甘い雰囲気にひたりながらも、時にはっとさせられるシナリオ・
というか、恋模様もですが、事件の真相が又、凄く気になります
ちょっとした動きされるだけで、こいつ怪しい~~
と、サブだけでなく、攻略キャラにまで視線を向けてしまいそうになって・・(笑)
でも、そんな意識も、斯波と百合子の急展開に忘れてしまいそうに・・
本当、この男は酷く情熱的です。
多少の強引さは、不器用な愛情表現・・・
愛された記憶がなく苦労抱えて生きてきた人ってのは、一度でもお気に入りを見つけてしまうと、独占したくてたまらなくなる・・・。
又、その強引さも弱さの裏返し・
多分きっと、見た目よりもうたれ弱い・・・
他のことならよくても、何より愛しくてたまらない百合子に本気で拒絶されることだけは・・
そして、傲慢に見えた男が、自身の言動で深く傷つく・・・
そんな姿を見せられて、深く傷ついたのは百合子自身も同じ。
けれど、そんな思いにふける時間もなく、事件がおこる。
あの時と同じ、母の悲鳴、動かなくなった身内の傍にちりばめられていた桔梗の花・・
百合子を更に、不幸のどん底へと貶めていく・・。
誰が、何のために・・
考えてもわからない。けれど、何もしないでいるわけにはいかない・・。
斯波に対しても同じで、あの、別れたまま終わりにするのは嫌だ・・・
と、色んな言い訳を胸に秘めながらも下した決断・・。
けれど、彼女はあまりに男女の色はを知らない、無垢な少女・・。
男と女の遊びと本気の境目なんてものはしらないし、世間知らずではないといっても、世間を知っているという程世の中のことを知っているわけではない・・
まして、斯波という男がどんな男で、どんな生き方をしてきたかも、人づてに聞いた言葉をうのみにするしかなく・・
その行為が、再び彼を傷つけ、彼の激情にふれてしまうことになる。
どうとも思っていない物からの中傷などは、どうとも感じない・・
けれど、そんな連中と同じような目線で愛する女が自分を見ていたのかと思うと・・
信じさせて欲しいという彼女の思いと、信じてもらえなかったという男の思いは大きくすれ違い、憤りのない思いを互いに会かけあってしまう・・。
憎いのか愛しいのか、悔しいのか悲しいのか・・
劇薬・・
といってもいいもしれない・・
二人の互いに対する思い・・
特に、百合子にとって、斯波という男は・・
ヘタをすれば毒とさえなってしまう・・
けれど、棘のある美しい花にはつい手を伸ばしたくなってしまうのが人の心理で・・
いつの間にか彼女の心は、心休まる平穏な時間よりも、狂おしくも激情にかられた斯波の面影ばかりが彼女の脳裏を秘めていく・・。
お見合いをしても、庭師の真島との穏やかな時間に心癒されていても、彼女の心は自身の意識とは求めない方へといってしまう・・。
そして、そんな彼女の決定的な変化・・
自分のために自身の身を削ってまで彼女に会いに来てくれたこと・・
今までならば、見せることもなかったであろう彼の弱り切った姿・・
そうまでして、自分は求められていたのか・・・
そんなことをふと感じつつも、気がつけば彼女は彼の身を案じ、そんな彼女へと告げられる彼の素直な感情。
自分が今ここにこうしているのは、ただ貴方の傍にいきたいという思いだけだった・・
と・・
今までは愛しているといいながらも、その態度はあまりにも屈折しすぎていて、理解しにくかったかれど・・
ようやく彼の思いが百合子に届いた瞬間・・・
激情ではなく、穏やかな時間・・
そして、そんな時の流れの中、語られる彼の生い立ち・・・
遠い、遠い昔、まだ彼が少年と呼べる年齢で、百合子は遊び盛りで無邪気な少女だった時代・・・
ただの気まぐれ、彼を助けるとか庇うのではなく、ただ損び延長線上で、ボロボロでやせこけた姿の彼へと、笑顔で白いハンカチを差し出しただけのことだったのに・・・
けれど、斯波にとっては初めて優しさを向けてくれた、たった一人の人間・・・
初めて彼の心に差し掛けられた、一滴の光・・・
その時の感動を、もっと素直に伝えていられれば、こんなにも、この二人の関係はもつれずにすんだかもしれない・・
けれど、そんな風にしか愛の表現の出来ない男・・・
きっと、心から愛する人に対して、どんな風に接すれば良いかななんて誰も教えてくれなくって・・・
思い通りにならない出来事に、思いが先走って子供のように癇癪をおこし、そして百合子を混乱させる・・。
ただ素直に貴方が欲しい・・
とだけいえばよかったかもしれないのに・・
そんな男だからこそ、百合子も無意識にひかれたのかもしれない・・。
そうして、互いの思いを、今ようやく確認しあうことができた・・・。
昔懐かしの王道な少女漫画な展開は、すご~~く大すきです
やはり、理想の男女の恋愛物語~という奴でしょうか・・・♪
けれど、話はそれだけでは終わらない・・
何気に怪しいかもしてない・・そう、思っていた人物の、予想外なもう一つの顔・・
それはとんでもない物で・・・
その事実に驚き、ショックを受けつつも、長い年月の付き合い故の油断が危機を招いてしまう・・・
けれど、ヒロインのピンチには必ずヒーローが助けにきてくれる・・・。
どんなことがあっても、どんな状況においても、あの男は彼女を見捨てない・・・
無条件に、そんな風に思わされてしまう男・・
そして、そんな男を信じるがゆえに、彼女も度胸の据わった、一歩間違えれば死ぬかもしれない・・
そんな行動をとってしまう・・・。
生きるにしろ死ぬにしろ、それは愛しい男の腕の中でありたい・・と・・
その結果、というか、後の、斯波という男の本当の姿をみせられちゃうのですが・・・
本当、身なりも言動も一人前の男なのに、百合子のこととなると、どうしようもなくみっともない少年になってしまう・・
そのギャップがおかしくて、みっともなく見える、頼りなげな表情も、不思議と愛おしく感じさせてしまうのですから・・
愛って不思議です(笑)
そして、この男の横暴な言い回しも・・
お金で買えないものはない・・・
そう、いっていた言葉も、今のかrえを見ていると、本当に意味合いが大きく変化する・・。
愛はお金で買えないけれど、幸せを買うことは出来る・・。
勿論、お金だけがすべてじゃない、けれど、最低限のお金がなければ幸せになれないのも事実
ひもじい思いをしていても、愛や根性だけでどうにでも出来る・・
なんて言いきれるのは、確かに苦労を知らない人間のいうことかもしれません。
愛で苦しみは乗り越えられても、おなかは膨れませんしね・・・
この斯波という男の言葉は、そういうことなんだろうな・・と・・
傲慢で粗野で、ときに残酷で非常だけれども、優しく誠実で、子供のような純真さを持っている・・
それが、斯波純一という男・・
と、ハッピーEDはこれまでか~というまでに、王道な少女漫画風でしめくくられ、大満足~
しつつ、他EDの方はというと・・
色々とにおわせてくれる・・・
もしも、百合子が斯波と結婚していなければ、思ずとこうなっていたのか・・
とか、やはりなんだかんだいって彼女を無理やり自分の物にしたかったんだろうな・・
顔はあえてみせていないけれど・・・
なんて思わされつつ・・・
そして・・
斯波という男は味方につければ何よりも心強い存在になるけれど、敵にした時ほど、怖いものはないな・・
そんな風に思える男・・・
本当、成金って一番お金に執着しやすいんですよね。
お金を集めることの大変さというものを、誰よりも理解しているからこそ、手放したくない・・・
そして、愛情というものを知らないがゆえに、手に入れたいという思いへの終着点がこの結果・・
そして、ラストのEDは・・
復習にかられすぎて、真実が見えなかった・・・
これっぽっちも見ようとしていなかった・・
後悔しても、自分を愛してくれた人はもう二度と帰ってこない・・
と、なんともいえない、胸をしめつけるED~
個人的には、一番最後にプレイした方がお勧めかも・・
このシナリオ良すぎる~~
ということで、次は一番興味のない瑞人お兄様攻略しつつ~
藤田、尾崎をプレイして、真島を一番最後にプレイしたいですね~♪
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