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月姫 A piece of blue glass moon- プレイ感想9 [ゲーム]

なんだか主人公が可愛いです。
というか、彼女を攻略するための選択肢次第で、こんなにも普通の男の子になってしまうんですね♪
目の前の女子と楽しそうにはしゃいで会話したり・・
目の前の相手の一挙一動に落ち着きなくソワソワ動揺しては、赤面してうろたえたり、喜んだり照れたりとか・・
逆に肩を落としたりと、思ったよりも感情豊かで・・
あんなにクールな彼が・・・(笑)
品行方正は二人して同じですが、彼女の場合男女問わず生徒に大人気、先生にまで頼りにされていると・・
見た目も可愛く元気で明るく・・・
申し分のない彼女・・
色々とギャップが激しくもあるゆえに、今までの印象とがらっと良い意味で変化・・
けれど、本質はやはり今まで通り・・
結局彼が抱えている無自覚なまでの闇・・
決して他人に対して冷たいわけでもなく、感謝の気持ちを抱くことも出来る・・
ただ、与えられる以上の想いを抱けない・・
返せない・・
何処か他人事のように思える自分自身・・。
その理由は彼にさえわからない・・・。
普通ならば、血のつながった親から受けるべき愛情を受けられなかったから・・
という理由もあるでしょうけれど・・・
多分、それだけじゃない・・・?
そんなことを思いつつ・・
基本的に学生生活をエンジョイしていく主人公・・
一人目の攻略時よりも、ほのかな笑顔が多く・・
だからこそ、動き始める不穏な空気・・。
といっても、彼からすれば、どこまでも他人事・・
外の世界、近所の出来事でも、自分には関わり合いのないことだと他人行儀さが際立っており・・
事件のことに関しても・・
一般的感覚からはズレているけれど、非現実な世界においては無自覚にも的を得ている答えを出しているのは・・
冷静な分析と呼べるべきなのか、価値観が変わっているというべきなのか、どうなのか・・
そして起こってしまう出来事・・
現実から逃げられないからこそ、逃げたくて仕方ない・・
気が狂っておかしくなってしまえば楽にもなれるのだろうけれど、それが出来ない。
だから、感じることをやめてしまう。
心の傷みも、体の冷たさも・・
自分が今何をしているのかも・・
けれど、どんなに空っぽにしても、心は壊れない・・
だから、どうしようもない虚無感に苛まれる・・
人の心って矛盾している。
許されちゃ駄目だと理解しているのに、許されたいと・・
一人になりたいのに、一人が寂しかったり・・・
優しくされるのが嬉しいのに、それを拒む気持ちと・・
何故優しくされるのかがわからない・・
自分が何をしたのかわからない・・
だから、自分の犯した行動が、本当に良いことだったのか、悪いことだったのかがわからなくて・・
自分自身で臨んだ行為なのか、そうでないのかすらわからない状態だから・・
だから、不安で白黒はっきりさせたくなる・・。
そういうものに、人間は縋りたくなりがちだけれど・・
そういう時にこそ大事なのって、人の温もり・・
人が人に優しくするのは、その人が優しくしたいから・・・
善意かどうかは、結局はその優しくしてもらった受け取り側の気持ちなのかもしれない・・。
誰かのためとかいいながら、結局人は自分のために動いている・・・
誰かに優しくして笑顔が返ってくる。
それが好きだからそうしているだけなんだろうな・・
人を傷つける所は見たくない、だから他人を傷つけない、
それも又自分のためともいえるでしょうし・・
結局は、そうしたいと自分が思ったことが相手の望に敵っていたかどうか・・
そういうことなのかな・・
なんて思わされます。
そして、何気ない言動で人の心は一瞬でどん底に落とすことも簡単ですが、何気ない言動で簡単に人の心を癒してしまうこともあって・・
人は生きている以上、善人も悪人もない。
違うのは、その罪を償えるかどうか・・
罪の大きさは勿論ですが、その人がちゃんと罪悪感を抱けているかどうか・・
犯した罪に、なんの反省の試みもない人には、一生その罪は償えない
命を持ってしても、その心が償おうという意識がなければなんの価値もない
勿論、口先だけも論外であり・・。
命を捨てることは償いではなく、それはただの逃げ・・
生きて、悩んで苦しむ方がずっと苦しいですから・・。
それでも、罪は完全には消すことは出来ない。
どんなに償っても犯してしまった事実は消せない
償いは結果ではなく、その課程で生まれる心の在り方・・
多くの罪の分だけ、自らを強く罰せられるか・・・
他人にいわれて、罪を償いますでは罪の償いにはならない・・
だって、それでは心が伴っていませんからね・・
彼は、普通の人が経験したことのないような痛みを抱えている。
だから、他の人が当たり前にしてしまうような感覚が、良い意味で持っていないのかもしれない。
簡単に他人を責めたりせず、どちらかというと自分を責めがちになるのかも・・。
弱くて強い・・
一人目の攻略時では、自ら望み覚悟してこの事件に首を突っ込む形になりましたが・・
今回は違う・・・
彼の弱さが全面に出ている・・
というよりも、寧ろ普通の少年故の姿・・
前作の彼の立ち居振る舞いが、きっと普通とは遠くて・・
そんな彼だからこそ、迷い立ち止まる姿・・
間違いそうになっても、ちゃんと踏みとどまりやり直そうとする・・
だから、最初のやり取りは決して温厚な雰囲気ではない二人の出会いでしたが・・
どんな第一印象だろうと、その人の本当の誠意が伝われば変化することも不可能ではないこと。
それは勿論、簡単なことではないでしょうけれど・・
といいますか、一人目の攻略キャラとの関係~
深く結びつきすぎないように距離感測りながらも、協力関係を結んでいるがゆえに無碍にはしきれない・・
それも又、いい意味での主人公らしさが出ているといいますか・・(笑)
OPが流れて、ようやく二人目のルート開放~
という形で、今日の感想はここまで。
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