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十鬼の絆 プレイ感想2 [ゲーム]

千耶
彼の第一印象はクールで真面目・・・
けれど、そんな完璧にみえそうな雰囲気にみえて、ふとした瞬間の優し気な眼差しのギャップが・・♪
ただ、それだけで好感度があがってしまうのは単純なのでしょうか・・(笑)
それとも、同じクールキャラでも、秦は要領が良く世渡り上手?ですが・・・
こちらは、どちらかといえば己が信念を貫くために、相手に誤解されやすいといいますか・・
そういう不器用さと優しい面があるからこそ、クールな面差しや立ち居振る舞いの中に好感を抱きやすい・・
客観的にカッコイイだけの男じゃない・・と、感じられるのかもしれません♪
誰かを思い、優し気な瞳を見せるかれは、鬼の頭領とは違う素で、綺麗なだけの人形ではないと・・
飼い主であるはずの雪奈ですら、なついていない気難しい鷹をいとも簡単に手名付けたり・・
動物にすかれる人に悪い人はいないといいますか・・
きっと、それが彼の本音だろうけれど、それを許さぬ事情、抱える物があるということ・・
決して彼女に心を閉ざしているのではなく、ただ無駄な会話に意味をなさないと感じていること・・
笑顔は酷く優しいのに、それが苦手だったり・・
少しの時間で気付けたこと、その場その場の誠意をもった行動が相手に通じて・・
少なからず本音を聞けるようにもなったり・・
そう、彼女は愚鈍でもなければ愚かでもない・・・
ただ、素直で、素直すぎるが故の世間知らず・・
そんな彼女を、秦とは違った意味で千耶は彼女に語りかけ、同時に未熟ながらにも頭領としての自覚がちゃんとあることを認めていく・・・。
彼女の素直さは嘘のつけない、まっすぐな心の現れでもあり・・
だからといって、何も考えずに発言しているわけでもなく・・。
好きとか嫌い、男とか女ではなく、頭領としての資質があるかどうか、誠意をもって行動できるかどうか・・
男とか女とかそういうの、まったく無視した方が、彼の好感度を上げるためにはよいようで・・♪
そうして、わずかながらに心を許しあっからこそ、大事になってくるのは、彼の今おかれた現状を理解し寄り添うこと・・
表面上では気づけなかったことを知ってしまったからこその付き合い方というのもある・・。
そう、事実が真実とは限らないし、同時に事実よりも真実の方が本人にとって大事なこともあって・・・
他人にどう思われるよりも、自分がどうされたいか、そしてどうしたいのか・・
それは、自分以外にはなかなか理解しにくい物事でもあり、他者によって簡単には覆せないことがらであるのも事実・・。
過去に何があろうと、自身の目の前にあることを信じ貫きたい・・
恩義や義理人情ってのは、論理的な物では推し量れないものでもある。
時には大人の道理なんてものふみこえなきゃ越えられない壁がある・・
子供の純粋な瞳と、まっすぐで飾り気のない言葉って大人の心には良くも悪くも届いてくるものですし・・♪
そして、この作品にいたっては前者・・
知りたかった真実を掴むことができ・・
何時の間にか彼は彼女を名前で呼び、苦笑と共に彼女のどこか幼いながらにも頑なに譲ろうとしない頑固さを認め、彼女の動向を許す・・
それは確かな互いの心が別ち相初めている現れであり・・
そう、彼だけでも、彼女だけでもない、窮地を乗り越え、相手のことを知りたいという思いにより、互いの意思を理解し尊重しあえる・・・
二人は少なからずそんな中になりつつある。
そんな、千耶が言う言葉を、どうしたら潜在意識を変えられるか教えて~
と、いってきた友人に凄くいいたい。
嫌いだから、嫌だからと避けていても避けられるものじゃない・・・
病が怖いのならば、そうならないよう努力し考え、物事を知ることだ・・
と、やはり、何の苦労もなく・・といっては申し訳ないけれど・・・
家庭円満で、夫婦中も離婚の危機に直面したこともなく・・
当たり前の幸せを当たり前に感じられていた彼女には、知らない世界というものが私が思い以上に多かったのかもしれない・・
そして、彼女は無意識に、そんな自分に甘えているのでは・・と・・
本当、潜在意識なんて人に言われて簡単に変化でききるものでもない・・・
と、今度会った時、キツクなりすぎない言葉で彼女に伝えてあげるべきかな・・・
なんて、改めて思いました(笑)
にしても、今回のルート・・
どんなに心を許していても、一線を越えられない境界線・・
結構疑り深いというか、なんといいますか・・
ことごとく彼女について回られるのを良しとしないようです(笑)
でも、なんだかんだで彼女の熱意に押されるというか、彼女の身の安全を考慮しての言動ゆえか、強く言い切れない様子(笑)
けして雪奈は有能といえる人材ではないけれど、何ができるかわからないからこそ、何かしなきゃいけない・・
そんな気持ちを抱くのは大事かな・・・と、思います。
そして、知らないことを知るということ・・
自分以外の存在を通すことで、今まで知らなかった、ふれあったことのない人と直接対話することによって、頑なな考えを少しずつ柔軟にし、賢くなっていく・・
やはり、何でも見聞きしないとわからないというもの・・♪
そして、彼の魅力って、秦とは人の存在を真逆の目で見ているが故の価値観が親近感わきやすいのかな・・
まっすぐで、ある意味自分の心にとても素直で曲げることをしないというか、自分の気持ちに自信を持っている所が好きなのかもしれません・・♪
今の私にないものであり、求めている理想でもありますから・・
それでいて、何も知らない主人公雪奈とは違い、大人としての立ち居振る舞いや、知識を持っていて・・
秦のように、何もかも達観しすぎているのとは違う、危ういバランスを持っていそうな彼の心境はシンプルでもあり、複雑でもあり・・
話しが進めば進むほど、互いの心境を話せば話す程に、近づいては遠くなっていく、この微妙な二人の距離感も又、そそられる要因の一つかな・・・
と・・・
心だけでも、力だけでも駄目なのだと、ひしひしと伝わってくる物語・・・
同時に、他者の思いに気づけず見落としてしまうからこその失態・・
無理とわかっていることを押し通す前に、目の前の人間に誠意を伝えなくては、自分の思う行動など出来ないということ・・
身勝手と信念をつき通すのとは、まったく違った行い
そして、自身の中にある信念・・
貫き通すのはとても尊いことだけれど、それがかせとなって動けなくなっては駄目・・。
時と場合によっては何が大事で、優先させるべきか・・
己の身を犠牲にすることで守り抜いた時、本当の絆が生まれる。
この二人の心の深め相方が非常に好き。
あんなに同族に手をかけることを避け、綺麗ごとばかりいっていた彼女が、彼のためにその手を血にそめ、震え涙を零す。
それを嫌悪する所か、彼女の思いを真摯に受け止め、汚れてなどいない・・と、手を差し出し信頼の証をつげるシーン。
へたな恋愛シーンよりも、余程胸にきます♪
勿論、長い時間を二人共にしていれば仲間以上の想いを抱くなというのも無理なことで・・
ふとした瞬間、彼を異性として意識してしまう場面もある・・
それは、千耶も同じこと。
彼女の子とを思うとほのかに温まるような心持・・
頭領としてではない、一人の雪奈として彼女を認め始めていること・・・
無知であるが故のまっすぐさ・・・
知らないからこそ恐れを知らず自身の心を信じぬける純粋さ・・
彼女の育ての親、翁がいっていたけれど、欠点を長所にするものこそ天才だと・・・
彼女の欠点は、世間一般的には無知であることだけれど、それが彼女にとっての長所でもある・・・
世の中のことを知り尽くしているからこそ、身動きの取れないでいた天下人といえる程の人材の心を動かす程の・・
そして、そんな彼の手により戦の世を終わらせるために彼がとった行動・・・
本当に男の愛情表現って、どうしてこうも不器用なのか・・
大事な物を守りたいがゆえにとった行動が、結果、傷つけ悲しませる結果に・・
そんな彼の身勝手な行動ゆえに、雪奈は何よりも大事にしていたものを失い、裏切られ、それでも離れたくないと伸ばし続けた手の温もりをようやく掴みことが出来た・・
互いの思いを確認しあえることも・・・
そして、再び戦干支二人は舞い戻る・・・
鬼の里の平和を取り戻すために・・
その時の最に買わされた言葉が好きです。
人生とは、重きを背負いて、遠き坂道を行くがごとし・・
まさに、今の若者達が忘れさられた言葉そのもの・・
そう、苦しみや悲しみは悪しきものではなく、幸せや喜びを感じるためにあるもの・・
今に対して、幸せを強く感じられていないってことは、それだけ不幸や苦しみという物を経験をしていないということ。
無知であることに良いこともあるけれど、やはり無知であることは悲しいというより損をしているな・・と、改めて思わされつつ・・・
人の世の争いは終わり・・
彼ら鬼の戦の世も終わる・・
どんなに深手を負っても、二度と彼女の手を同族の血で流させないという彼の頑なな思いと・・
反対に、愛するあなたのために水らこの手を血に染めることを許して欲しいと願う雪奈の思いと・・
男は女を守りたくて・・・
でも、女は守られているのが嫌で・・
互いの意見は何時も真逆で、窮地に追い込まれて互いに気づきあうものがあって・・
そうして、手に入れた望の結果・・
きっと、多くの物が望を得た形になり・・・
同時に多くの謎が解かれ・・
それ故に千耶の新たな決意と歩む道・・
破った掟の分だけ背負おうとする責任をはたすための旅・・
というのではなく、人の世の戦乱の中であった同族との戦闘により、気づいたこと・・
そして、その悲しみを二度と生み出さないために・・
と、あるいみ大団円~
というか、トゥルーEDにも見えるような・・・
個人的には、秦ルートのハッピーEDより、俄然好きだし、納得できる仕上がりで大満足!
そして、悲恋EDはというと・・・
此方のEDも又いい!
彼の亡きあと、その意思を受け継ぎ彼の代わりに・・・
そして、バッドEDは・・
悲恋EDと同じでありながら、託された言葉や、その後の雪奈の訪れる場所が変化している・・・
という感じで、基本的に切ない感じの物が少なくないのが又良いです♪
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