SSブログ

鬼滅の刃 全話を見ての感想 [アニメ]

確かにこの作品は面白いことは認めつつも、それでも社会現象を起こす程の魅力があるかどうか・・
その辺りを、個人的に、再分析するため、今度は最後まで頑張って視聴してみました(笑)
いえ、身近な友人や家族までもが面白い、感動できるというので・・
最後まで見れば面白くなるのか?
友人との話題作りにも良いか?
作品の、あまりにも激しいフィーバーぷりに、一人でモンモンと考えるよりは、最後までちゃんと見て判断したいな・・と・・。
更に自分一人ではなく、一番身近な人間と一緒に視聴し直しつつ、語り合って気づくけることもあるのだな・・
と、ふと思わせて頂きつつの感想です
ということで、鬼滅を1話から最後まで視聴しての感想、良し悪しを箇条書きにUPしてみました。

良い点
・女性キャラに魅力キャラが多い
・和を重んじた作風
・人情を重んじた雰囲気
・主人公の必殺技の演出が和テイスなのが個性的でカッコイイ
・出だしの掴みはOK(1~8話あたりは面白い)
・金髪ギャグキャラの過去の生い立ち表現はよく、感情移入は比較的しやすい
・アクションシーンの演出
・絵の美しさ

悪い点
・好感持てる男性キャラが非常に少ない
・質の良いギャグと、悪いギャグの差が多すぎ
・主人公、メインキャラの台詞やモノローグがあまりにも状況説明的文面すぎる。それゆえに、キャラの表現力にかけている
・主人公にしかわからない価値観、都合のいい解釈で物語を進めるているように見えがちなので視聴者おいてきぼり感がちらほらあり
・どんな緊急時においても説明的で、人の思考っぽくなく、機械的すぎる
・キャラの過去話の掘り下げが出来ている者とそうでない者、又は中途半端であるため、キャラ全てに魅力は感じない
・意味不明なキャラが多い、鬼と人の見分けがつかない(人外にしか見えない人間が少なくない)
・原理による説明、説得力がかけているがゆえに、地味にご都合主義な結論がチラホラ
・せっかくの作者の個性的な世界観が、話が進む度に薄れていく
・物語が短く、浅い
・後半のみに、話をつめこみすぎ、伏線がまったくないので先読みする面白さがない
・家族の絆がジャンプ系では珍しいという間違った評価
・見た目の華やかさにごまかされた物語構成により、キャラの魅力や台詞を殺してしまっている
・主人公、簡単に強くなりすぎる
・結局、過去の少年漫画の寄せ集めの物語を劣化させた作り

と、いった感じで・・
最初の数話は確かに面白い!
和をテイストにした作風に人情ネタ
キャラの台詞も、作者の言いたいことも理解できる・・
まあ、突っ込み所はチラホラありますが、最初の1~8話まではみれました・・。
だがしかし、この作者様の決定的な欠点・・
それは・・
キャラの心情、行動を全て、台詞でまとめようとしている所・・
でしょうか・・
これしちゃうと、もの凄く説明的で、人の心理描写ではなく、機械のナレーション・・・
みたいになってしまうのが難点です。
人間、普段心の中でつぶやく言葉なんて、他人に聞かせるためのものではないので、そんな説明的な文明にならないし・・
まして、独り言や、緊迫して、焦っているときこそ、支離滅裂な言葉になりがちです・・。
でも、それでいいんです。
慌てているということを、慌てています、こんな風に考えていますとモノローグで言える人間は多分少ない。
今慌ててて何いってるのが自分でもわからない~という様子をキャラの動きと表情によって見せる・・。
それが、本来の漫画の表現方法なのです。
それが上手く出来ていないと、作者の独りよがりな作品になってしまう・・。
又、心理描写を追求しながら視聴している人間からはムラの見える作品に見えてしまう・・。
又、シリアスとギャグのバランス・・
又はギャグのセンス・・
でしょうか・・
凄くイイギャグの時もあるのに、ある特定のキャラによる、変に騒ぐだけの意味なくドタバタしたギャグを続けることで物語に奥行をみせる尺を削り落としてしまうという、非常にもったいない構成になってしまっている。
というか、基本的に、このドタバタのギャグが幼稚で子供っぽすぎるんです。
スラダンや幽白にもギャグシーンはありましが・・
この作品は主人公がまだ年齢層が低い故、そう見えてしまうのかもしれません。
と、ギャグは嫌いじゃないのに、何がそんなに嫌悪感湧いてしまうのか、試しに旦那と一緒に視聴しつつ、感想をいいあっている間に、ふと気づかされました・・。
それ故に、物語に入り込んでいた視点がいっきに現実に引き戻され、頭が感性よりも理性を優先となり・・
せっかく持ち上がってくる、それぞれのキャラの過去話がようやく見えてきても、話しに奥行きがなくなり、感情しにくくなっていく。
ただでさえ、過去話に奥行きもたせるには、この作品の話自体が凄く短いので余計に・・です・・。
キャラの生い立ち描くのは前半に何の状線もなく、いきなり後半になって始まりるのは、この2クールという短い中では上手に収まりきっていない・・
そこにいたるまで、キャラの何気ない言動や行動で過去をにおわす、という演出がなければ、やや無理やり感あが出てきます・・
そんな感じで、話しが進むにつれて、何処かでみたことのあるキャラや、展開・・
と、過去のジャンプ作品で色々行われてきたイベントシーンの寄せ集めの連続で・・
結局、最初にこそあった鬼滅の刃ならではの個性が、和数進むために死んでいってしまっているような気がしてなりませんでした。
だって、女の子におだてられて頑張る姿とか、幽白の桑原と変わらないし・・
けど違うのは、桑原は弱くても努力を怠らず、最後まで頑張り続けたということ・・。
でも、金髪の少年は、努力とか地味なことは逃げて・・と、自ら発している一言で、ああ、やはり、この子は肌に合わないな・・
と、瞬時に感じてしまったキャラです。
その反面、無口で食事できないでいる華憐な少女、しのぶ・・
個人的には、この子の生い立ち作りは嫌いじゃないです。
成程、ああいう過去があるからこそ、彼女はしゃべらないし、自分から動こうとしないのか・・
と思うと、更に可愛く思えてしょうがないです♪
それに反して、鬼の頭領がゲスすぎて好きになれない・・
幽白のボスキャラ達は、圧倒的な強さの中にも悲しき過去があり、それがゆえに嫌いになれない魅力がありましたが、この作品のボスキャラには、その魅力が一切ない
怖いくらいに強いですが、自分の思うままに物事が上手くいかなければ納得いかない、自分が白といえば黒も白になるとか、まさに自分勝手な、暴君の代表的なキャラといいますか・・。
本当、キャラを生かす物語構成って作るの難しいんですよ・・
ちゃんと気を付けないと、どっちの方向に進んでいくのかわからなくって、何もかもを台無しにさせてしまいます・・。
他にも、キャラの動き、言葉の運び方・・
そして、全てにおける表現力・・・。
それら全てがキャラの見せ方、心理描写の描き、へと繋がっていくのですから・・
まあ、作者自身、どうせ駄目だろう・・
程度の気持ちで作品作りしているようでは、良質の作品なんて生まれません。
これでどうだ!と、いえるくらいの熱意がなければ、作品は育たない
駄目だしされれば、どこが駄目だったか追及し、直していくことで、作品は育まれる
そのためにも漫画をかくにあたって、色んなこと勉強して、知識を入れなきゃいけないんです。
因みに☆良し★悪しの5つ星評価にされるとこんな感じ。

☆☆☆☆☆作画
☆☆☆☆ キャラ 女子
☆☆☆  キャラ 男子
☆☆   努力、友情、家族愛
☆☆   感情移入
☆☆☆  ギャグセンス
☆☆☆  シリアス
★★★★ ドタバタギャグ度
☆☆☆☆ 物語構成
☆☆   キャラのバックグラウンド
☆☆☆☆☆演出 アクション
☆☆   演出 キャラの心理、言動表現
☆☆   満足度
☆☆☆  完成度
☆☆☆☆☆惜しい、工夫次第

以上、過去の作品評価では押しモードなのに、急に辛口感想になって申し訳ないです・・
いえ、本当、途中までは、純粋に面白かったんですよ・・
でも、途中から・・ね・・・
家族愛がジャンプでは珍しい・・
なんておっしゃいますが、全然、ブリーチやナルトでも家族愛や絆の話なんて凄くありましたよ?
少なくとも、私は、そちらの方が家族愛については、はっと感じさせられつつ、凄く共感できました。
後、ジャンプではありませんが、クラナドの方が余程家族愛話で涙崩壊した気がしますし・・(笑)
鬼滅もいい言葉はいってるんですが、全部自分が等の昔に経験して感じた言葉そのまんまですし・・(笑)
こういうのみると、やはり、物語構成と、経験の多い少ないによる表現力の差・・なのでしょうか・・?
短編ではある程度の雰囲気作りでよくても、長編は、なれないうちはキャラを作りこんでおかないと後でほころびが出てくる
慣れてくれば、あるがゆえにじゃましてしまう~という時もありますが、それは場数踏んでからだと思いますし・・。
作者さん短編しかまだ書かきなれていないようですし・・
今の時代の人達は、何でも結論を求めすぎて、状線を楽しめる人が少なくなった。それゆえに、短く早く話が進むことばかりを好み、物語への奥行を重視しなくなった・・
と、いう印象が、個人的にあります。
何にしても、この作品、思ったよりもシリアスではなくギャグアニメ・・
という印象が濃いままに終わってしまった部分もあり・・。
それが全ての結果なのかもしれません。
てか、彼の妹を人間に戻すために何をしなきゃいけないのか~という筋道だったはずが・・
あまりにも物語の構成上、途中で殆どどこいった~というか、ああ、そういえばそういう設定もあったっけ・・
的な展開になってしまったのも、のめりこむ程面白いと感じられなかった原因の一つだったかもしれません。
でも、意思のない少女、しのぶに意思を持たせたところの、たんじろうの言動は普通にカッコイイ・・
と、思わされつつ・・・
けれど、やはり一番カッコイイのは、とみおかさんですよね・・
口数少なくとも、行動にて示してくれるのは、男の中の男かな~と、思わされます♪
やはり、現実的で、自分にも他人にも厳しく、けれど優しさを持ち合わせている彼は理想的な男性そのもの!
なんて思いつつ・・
そして、物語は、続きは映画で・・
という感じでしょうか?
最後にまとめると、確かに、面白いが社会現象起こす程の魅力があるかどうかは不明
シンプルで単純な物語構成ゆえに、どういう方向にもっていきたかったのかをはっきりさせた物語構成が必要
と、いうのが、やはり私にとっての鬼滅の刃の印象です。
これだけ短い物語構成でまとめるのならば、何が必要で、不要なのか・・というのを、もう一度構成し直した方が魅力的な作品になったように感じます・・・
と、思います。
ある意味惜しい作品とでもいいましょうか・・。
作り方次第では、本当に神作品になっていたかもしれないので、少し残念ですね・・。
たんじろうの額の傷の理由とかも地味に気になりつつ・・
という感じで、感想終わり!
タグ:鬼滅の刃
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:アニメ