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緋色の欠片 プレイ感想 2 [ゲーム]

拓磨

ということで、とりあえず本命の拓磨君からお近づきになるために~
と、彼がいるかもしれない校内の屋上へと向かってみれば・・・
いっきに雰囲気は乙女ゲーらしき雰囲気に・・
物憂げな様子で一人たたずむ拓磨・・
そんな彼に戸惑いつつも声をかけてみれば・・
今までの喧嘩ごし、不愛想な雰囲気はどこへやら・・
口先では。彼自身の役割に納得はしていると・・
納得なんて出来ていなくても、それが役目で運命だ・・
と、いっていた彼の心の奥の本音・・。
自分の意思なんて関係ない、ただ球依姫を守る道具として自分達はそこにいる・・
そこに感情なんて物は存在しておらず・・
なんていってみせる彼に向ける、球妃の切なげな思い・・。
自分を道具みたいに扱わないで欲しいと・・
球依姫としての自覚がないからこそ、とっさに出てきたであろう彼女の言葉・・。
それはきっと、運命と代々受け継がれ、教え込まれてきた彼からすれば思いもよらない言葉で・・
その言葉に、驚きつつも優しい表情で彼女に接してくる彼の心境・・
確かに、彼と彼女の心の距離が微かながらに近づいた瞬間でもあり・・♪
しかし、基本的には球妃の要望や立場により、守護者全員の行動~ということが多いので、二人きりの甘い雰囲気・・
というのは、まだまだ先かな~
という感じでしょうか・・♪
その分、彼女の守護者一人一人への印象等が細かく描かれているのが悪くない・・
というより、守護者に対する彼女の印象の持ち方というか、内面の突っ込み等が面白いというべきでしょうか・・(笑)
そして、そんな彼らに対しなんだかんだで、仲間同士とのやりとり、何か目標を持って行動することの高揚感を感じつつ・・でも、ふとした瞬間によみがえる夢での記憶と不安・・
けれど、そんな不安を打ち消してくれるような、拓磨の一言・・
お前一人じゃ無理だからこそ、俺たちが傍にいて協力してやるんだろ・・
その言葉に引き寄せられるように、各々に発せられる仲間達からの暖かな言葉・・。
そして、その言葉の通り彼女が危機に陥ったとき、かけつけてくれる守護者達。
不安がないわけじゃない、怖くないわけじゃない。
危険を回避する方法がまったくないわけじゃない。
そして何より、自身を守ろうと必死に庇ってくる彼らの存在が、球妃にとって何より心強い存在になっていく
そして、現れた最後の守護者は、なんとも愛らしくむ綺麗な少年で・・。
こうしてみると、本当、綺麗に色んなタイプでまとめられている感じですね。
背が小さくて生意気でヤンチャな先輩。
寡黙で不愛想な同級生。
落ち着いた大人の男性。
クールで見た目綺麗だけれど何考えているかわからない先輩。
そして、大人しくて控えめな性格の下級生・・。
勝気で楽観主義で元気な主人公・・♪
それぞれ個性的な面面が集まり、皆でじゃれあって、楽し気で・・♪
けれど、それだけではない。
仲間だからこそ、その再会が嬉しくも悲しくもあり・・
その理由を改めて認識した球妃は、彼らが自分を守ってくれるならば、自分もその務めに励み、彼らが望む自由を与えてあげたい・・
と、密かな思いが、より強くなっていく。
そして、少しづつ開眼させていく球依姫としての能力。
その力が、皆の約にたつのならば、ただ守られているだけじゃない、自分がすべき責任と共に、自分にできることを少しでも増やしていこうという心構えになっていく
どんなに拓磨に馬鹿だ、無頓着だといわれても、そんな辛口の裏には球妃を守ろうという意思があるのならば怖くない。
それが球依姫にたいしてのものだったとしても、今の球妃には関係のないことだから。
けれど、立ちはだかる敵は、あまりにも圧倒的すぎる強さで、守護者達は太刀打ちできず・・。
自分を守ろうと抱き寄せてくれていた拓磨の腕も、そんな彼らに応えようとしても、結果、守るべきものを守ることができず・・。
何処か沈んだ面持ちの彼にかける言葉もなく・・
こういう時の拓磨の返事のバカの一言は、彼なりの心使いの言葉に聞こえてくるから不思議です♪
無理するな馬鹿、とか、お前がなんであやまるんだバカ・・
とか、声色はきつかったり、優しかったりしますが、結局は球妃に対して、大丈夫だ、大丈夫か?の変わりのように聞こえてきます♪
そして、そんな拓磨や皆を気遣うように、彼らも球妃の身を案じて親身になってくれる。
本当、普段口悪い分、こういう時は優しいというか、素直な拓磨は、まさにツンデレ?と思わされる照れ顔が可愛い♪
てか、学校さぼって、球妃のためにタイヤキ買ってくるとか・・・
も少し違うものを・・・なんて思いますが・・(笑)
女の子に向ける優しさ・・
というより、球妃に向ける優しさが不器用というか、素直じゃないといいますか・・
それでも、憎まれ口をたたいては、ふとした瞬間に優しさを見せる・・
それは、球妃が球依姫として、未熟ながらに頑張り、仲間を信じる姿勢に対して、彼なりの彼女への応え
どんなに傷つき、血を流し、意識を失ってでも立ち上がり彼女を守ろうとする思い。
だからこそ、球妃は傷つく。
自分が下した命により、彼らはこんなひどい目にあってしまったのではないかと。
前を向いて歩く度に躓いて、悩みはどんどん大きくなって・・それでも、どうにかして答えを出さなきゃいけない・・
そんな繰り返しの中、彼女の心は育まれていくきがします。
そして、そんな彼女だからこそ、生まれてくる苛立ちや焦燥。
目の前の敵に惨敗した以上に、守りたいものを守れなかった憤りが、球妃を責め、傷つける。
そんな彼の思いをどう受け止めればよいのか・・
生きていてくれたことが何よりも嬉しいはずなのに、彼から与えられた拒絶の言葉が球妃の心に、更なる闇を落とす。
守られたいわけじゃない。戦い傷つく彼らの背中を見るのではなく、共にそれらを背負って生きたいのだと・・。
そして、彼らは道具ではなく、あくまで自分と同じ人であり仲間だと思いたい・・。
そんな女心を、男たちは理解すらしようとしなくて・・
する余裕がない。
自分のふがいなさせ一杯で、守るべき女へと慟哭をぶつけることしかできない・・。
これも、若さ、まだまだ青くささゆえ・・
でしょうか♪
それでも球妃は彼らのためにできることを・・と、玉依姫のことを一人で調べ、彼らに勝つ方法はないかと模索し、ようやく、その答えにたどり着く。
そして、このあたりから二人の男女的な進展・・
というか、糖分高めの展開に・・(笑)
互いが望んでというより、現状致し方ないという距離感に無理やりさせられるというか・・
仲間同士の心の交流はあっても、ヒロイン、なんだかんだで女扱いされているのって、しらふのシーンでは粗なかったですからね~流石に一つ屋根の下・・となると・・(笑)
切羽つまった状況下に追い込まれないと、拓磨から彼女への本音は一切でてこず、兄妹喧嘩?なシーンが多かったので(笑)
そうして、つかの間の安らぎ・・
何をするでもなく、お風呂場事件とか、定番の乙女ゲーな展開が起こる中、改めて拓磨を異性として意識する時間が生まれてきて・・。
そして、聞いてはいけない男女の会話・・。
拓磨のことを思い涙する少女と、それを優し気に見つめる彼と・・
球妃の中にある女としての想い。
同時に、玉依姫として彼らとの関係があるからこその先行きの不安。
仲間として、一人の異性としても、死んでほしくないし、戦いにまきこみたくない・・思いが改めて強く切なく胸をよぎる。
自分が玉依姫として目覚めていれば・・という劣等感と、同時に、自分にだけかけられる思い枷。
世界の命運とか、仲間を救うには自分の存在しかないとかいわれても、ただの女子高生の彼女には到底背負いきれるものでもなく・・。
そして、その不安をぬぐうために拓磨と共に過去を遡り、調べているうちに浮彫にされた、新たな真実は・・・
そうやって、知らされた悲しい現実と向き合い、少年少女は成長してゆく・・。
出来れば、このシーンには、もっと抱擁を・・
言葉ではなく、言葉以上に湧き上がる感情を行動で示して欲しい・・
でも、それが出来ないのが、拓磨と球妃たまきらしくもあり、それがじれったくもあり・・
なんて、この二人を見ていると、ふつふつと出てきてしょうがない、拓磨ルート・・(笑)
本当、ラブシーンらしいものが今の所少ない。
そういう雰囲気っぽい感じにはなるんですけれどね。
弱気になっている男を支え励ますのが女の役目。
どんなに無力でも、惚れた女の真摯な思いに弱いもの・・なのかな、男の人って・・♪
なんてシーンがあるから、余計にじれったい~
でも、そのじれったさが悪くない~!
という感じにて、今日の感想はこのあたりまで~
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