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新機動戦士ガンダムW 1~21話 [アニメ]

子供の頃見ていた時は気づきませんでしたが、この作品は思ったよりもわかりやすく戦争をテーマにして描かれている
当時は、もっと複雑で難しい作品かな・・
それゆえの、強烈なキャラの個性による、萌えの作品の一つとしてしか見ておらず、程難しく見えていたのかも・・
なんて、今は思います。
ヒイロー早く私を殺しにいらっしゃ~~い~
という台詞以外にも色々とありますが・・
大人になって、世の中のニュースをよく見るようになり・・
バラエティよりもNHKの教育番組を面白く感じるようになってから、色々、今まで見えていない、感じられる部分が出てきた作品かな・・
と・・。
地球とコロニー・・
オズと連合軍・・
そして、内乱・・・
この作品は、そんな他国同士の戦争とは違い、どちらかというと宗教じみた戦い・・
内乱により描かれた争い・・
に、近いのかな・・
と・・。
同じ場所で同じ空気を吸いながらも、世の理をきちんと見えている物とと見えていないものの違い・・。
自分達を守るために戦っている物を敵とみなし、自分達を支配しようとしている敵を味方とし・・
なんだか、やるせない展開になっていく・・。
そういうシーンが少なくない・・
そう、コロニー側の人間であるヒイロ達も、まんまとオズの策略にかかり、平和の道のために戦っているのに、自ら、その平和を打ち砕いてしまっていく・・
あのシーンは、改めて見ると痛いな・・
和平を望んで会合していたノベンダの、早まるな若者よ・・
の台詞が今でも忘れられなくて・・
同時に、戦争による支配を美しくとらえすぎているもの・・
人の死は悲しいことであり・・で
無意味な戦争は望まないけれど、意味ある戦争はすべき・・
そんな思想のオズを率いる、トレーズという男・・・。
彼の言葉は、支配される側にとっては残酷であり・・
けれど、一部では彼の言葉も理解できる。
ただ違うのは、戦争はどんなに綺麗ごとをとっても、醜いものには違いない・・
と、私は思います。
どんなに言葉を並べたてても、人の命を奪う物以外の何物でもない
ボタン一つで終わらせるのは、人殺しの何物でもない、モビルスーツという人の手により起こす戦いは人の命を重みを感じられるから美しい・・
という理屈は凄くわかる。
私も戦場の中、戦士としてなり、指導する立場の人間となっていれば彼のように考えられるのでしょうか・・
なんて、想像もできませんが・・
彼は決して独裁主義者ではない。
ただ、戦うことへの美を追求しているのであり・・
だからこそ、明確な悪といえるべき存在でもない。
だからといって、戦争の中においては悪も善もないとは思うんですよね。
加害者と被害者・・
戦争おこす者と、戦争にまきこまれる・・というものは存在しますが・・
攻撃力のもたない相手への、一方的な攻撃・・などもそうでしょうか・・
けれど、そんなトレーズだからこそ、オズという組織の中で分裂がおこる。
今まで圧力に徹してきた老人たちにとっては、自国が勝てばいい、戦争に美学なんてない・・
そう思う古株の爺様方にとっては、トレーズという存在はなまじ邪魔な存在。
なまじ求心力が高いですからね。
そうして、生まれたのが、地球とオズの仲裁役としてのレディアンですが・・・
面白いのが、眼鏡をはずし、髪を結い上げた瞬間、支配者から平和主義者へと変化する。
又はその逆もありきで・・
本当、同一人物とは思えない程・・
キャラソンでも、そんなレディアンの特性を生かされた歌があったな~
なんてことを思わされつつ・・・。
先を見据える能力のないものは、本当に何が正しく間違っているのかすらわからず、目の前の現状に流され・・
コロニーのために戦っているガンダムは、悲しいことにコロニーの手によって、完全なる孤独の道・・
裏切者と化されていきます。
ガンダムの開発者がつかまり、ガンダムのパイロットの一人もつかまり・・
そんな彼らを障害として、仲間であるはずのヒイロが抹殺にいくのですが・・
この子の特徴として、昔から言われていたのが、命を奪うといってみせた相手の命は、結局は最後まで奪わずにいる・・
というジンクス的なことを、誰かと話たような気がします・・・(笑)
それにしても・・
この、平和主義者のレディーアンと、軍人としてのレディーアン・・
この二重人格ともいえる存在は・・
トレーズの意志をつぐためにできた平和論者の彼女・・
そう、トレーズにとって支配することによる、オズの管理下において作り上げる地球との調和・・
それを作りあげるために生まれたもう一人の彼女・・
ただトレーズと違うのは、その調和は支配ではなく本当の意味で作り上げようとしている有効関係・・
彼女の中では戦争は終わり、和平をつなぐべきときがきた・・。
だからといって、武器を手放すのではなく、不必要に力を誇示するのではなく、必要な時にのみ力をみせる・・。
その言葉はどこまでも美しく、何処までも正しくきこえますが・・
支配するという言葉にはなんらかわりませんからね・・。
何の疑いもなく信じてしまうのは恐ろしいことで・・
今や、真実を知るのはガンダムのパイロットと、戦争経験者のお年寄りのみ・・
今の日本もそんな感じで、戦争の悲惨さを知らない若者が多い
知っているからこそ、孫に教えるの可哀そう・・
なんていっているご老人がいらっしゃるようですが、怖さをいうものを教えるのも教育
それを無くしてしまえば、このコロニーの若者のように何も知らず、相手のいいように手ごまにされていきかねない・・。
そんな世の中になって、いざ困るのは若者なのにな~
なんてことを思わされたりもして・・(笑)
はだしのゲンの本だってそう、あれを無くしたら、どうやって戦争の怖さを教えるというのだろう。
戦争の怖さがなければ、再び戦火がおきてしまう・・
そういうことも考えてみた方がいいと思うんですよね、今の平和慣れしている日本は・・
なんて、昔では考えもしなかったことを、今はこうして語ってしまえるのですけれど・・
本当、こうしてみると、ガンダム乗りである少年たちって、本当に戦争の犠牲者だな・・
ヒイロなんて、戦争の兵器としだけ育てられ人らしい感情を持つことを許されず・・
そう思うと、改めてリリーナとの出会いは運命だったんだろうな・・
もしかして、ターゲットの命を奪えないでいるのも彼女との出会いがきっかけだったのかな・・
なんて、勝手な憶測が芽生えてきたりもして・・。
そう思うと、普通の裕福な家庭で育ち、それなりの立場にあるウィナーケの次期党首ともなるべきカトルにとっての、コロニーの裏切りは、耐えられない痛みだったでしょう。
任務というよりも、コロニーのため、そこにすむ人々のためだけに父親の静止をきかず、ガンダムにのりこんでしまえるような子ですから・・。
心が優しい分だけ、コロニーの非道な仕打ちは彼の心をとうとう壊してしまいます。
そう、あの病んだ瞳に高笑い・・
普段優し気な口調と面差しの少年ゆえに、そのギャップが印象的です・・
ヂュオは相棒を仲間に破壊され・・
破壊したトロワも無自覚な悲しみ故の涙を流したり・・
誰一人として傷ついていない少年はいない・・。
緋色は感情を表に出さないからわかりにくいだけで・・
そして、さらなる悲劇は・・
今でも忘れない、カトルとトロワのシーンを思いだしつつ・・
という所にて、今回の感想はこのあたりにて~
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