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ナイトヘッド ジェネシス 全24話 [アニメ]

近年放送された、ナイトヘッド2041の、元祖
20年程前に放送されたナイトヘッドのドラマ版終了後、ストーリーを原作者自らが再構成され放送された、2006年版、ナイトヘッドというべき作品です。
原作のナイトヘッドの作品の雰囲気や世界観・・
昭和の時代、キャラ設定、ビジュアル等を、ひきついで作られた作品です♪
そう、ナイトヘッドは近未来SFアニメでもなければ、金髪の優男な美少年が主人公~な、作品ではないと思うのですよね。
昔ながらの昭和の時代・・・。
ごくごく普通の現代の日常の中における事件や出来事・・
はた目から見れば一般の人間と変わることなく見える兄弟・・
勿論、銀髪とか、日本人離れした容姿ではなく、あくまで黒髪、黒い瞳のごくごく普通の兄弟・・
だからこそ、人にはわからない能力に苦しみ、その姿が異質に映る・・・
そんな彼らが、躓き苦しみながら人の心の中にある醜くてどすグロイ感情から、己の能力に逃げず向き合いながら生きていく・・
そういう作品だと思うんですよね。
決して、派手さや、明るみのある作品ではないです。
どちらかというとダークで地味な雰囲気・・(笑)
なんせ、人の欲望や恨みなど、人の醜い部分を集結させたといっていい作品なので・・
最近のアニメ作品ではなかなか見れない、色んな意味で生々しいシーン・・
人の生死を直面とした部分も非常に多くて・・
何かを感じるわけではないけれど、人ならざる力を持ちながらも、人間臭さを捨てずに生きている兄弟二人に、比較的共感しやすく見れる作品。
みたくもない、人のもがき苦しみ死んでいく姿や醜い部分、見たくもない者を無理やりみせられれば、誰だって発狂します。
それが人に触れてしまうという、人として当たり前の日常生活に潜んでいれば猶更のこと。
自分が同じ立場でも、多分、気が狂いそうだな・・
なんて思いますし・・
少し、昔の作品という感じで、多少、演出が草かったり、クールな兄さんの表情が二枚目になりきれていなかったり~
な所はありますが・・
声優様の演技もあって、良い作品だな~と、思います。
ミステリーや、殺人事件等のサスペンスは嫌いではないので・・
想像通りに話が進むものもあれば、予想外な犯人に返って納得させられつつ・・
はられていた複線が、予想外な所でつながってきて・・
又、新たに起こった事件は・・
予言者・・
宗教・・
そういう雰囲気であり・・
今までの内容からすると珍しく、男女の色恋話めいたものがちらっと・・
そうなのですよね~
この兄様、凄くクールでカッコイイのに、何故今まで女に目をつけられなかったんだ~
という疑問符が、ようやく納得させて頂ける子話あ出てきた~♪
勿論、そんな素直な恋愛話ではありませんけれど・・
彼としては、目の前の女性の命を救うことが目的だけれど、決して愛しい弟を見捨ててまで守るべき存在程ではなく・・。
それでも。救える命があるならと、なんとか説得させることができたのは、再び彼女の身に危険が起きたからで・・
それで、無事日本に起こる危機は逃れた・・・
と、思っていましたが、そうではない。
そう、予期せぬ人物の死亡・・
他人の人間の余地は出来ても、予知する人間は自身の余地をできなかった・・
そして、事件がどんどん大きく、再び動き始める。
今まで登場し、何かしらの力を持っていた人間・・
思ずと兄弟と関わり合いのある人間が再び複雑に絡み始める中、弟の能力は、どんどん高まっていき、ある程度は自身でコントロールも出来るようになってきて・・。
今までは触れられる以外にも、その土地に触れることによって、そこでおきた全貌を知れるようにもなる。
そう、彼らを囲い、閉じ込めてきたかの場所・・
呼ばれ、危機感を募らせられたまま、かけつけてみたその惨状は・・
決して、彼らにとって、その地は安住の地ではなかった・・。
どんなに大人が子供のためと思い、されたことだったとしても・・
子供に大人の事情などわかるはずもなく・・
望もしない戦いに巻き込まれ・・・
そこで、望もしない能力に目覚め・・
望もしない現実と、上書きされてしまっていた過去・・
望まざる両親の姿に、望まざる人物の登場に・・
全てが彼らにとって、マイナスの道へと進んでいく・・。
弟の急激な変化も心配ですし・・
同時に、冒頭に出ていた少女の現状を知ることができたのですが・・
それは、やはり彼らが望んでいたような結果ではなく・・
真実と事実が異なっていく・・
渦巻く感情が、どんどんどす黒くなっていてって・・
そして・・
2クール目に入ってから、兄弟の立ち位置に微妙な変化・・
そう、今までは、兄が精神官能が強くデリケートな弟を守る立場だったけれど・・
兄の能力が、あることをきっかけに強くなり・・
その力によって、望まざる戦いにて、人を殺めてしまった・・
そのことにより、彼の精神が非常に不安定になっていき、その心の隙間に入ってくる、能力者・・
そう、真実に近づけば近づくだけ、彼らの立場が危険な物になっていき・・
同時に、彼らの力も強まっていく・・
そう、弟の方は、とうとう、ヒーリングの力まで手に入れる・・。
一つの決着をつけた頃には・・
そう、新たな戦い・・
ではなく、新たな展開・・
能力者の幼き少女が告げる予言・・
そこから知らされるのは、日本の崩壊・・
それを治めるために、兄弟二人はようやく手に入れた平穏な日常から、再び非日常へと戻されて・・
又、人の憎悪にまきこまれ・・
悲しい悲劇と共に、日本の崩壊を防ぐことができた・・
そう、人々の命を守ろうと奮闘していながら、人々に疎まれ続けてきた、哀れな男の死とひきかえに・・
こうして、ハッピーEDを迎えるのですが・・
どこか切ない・・
という終わり方で・・
ナイトヘッドという作品は、登場人物の心の奥底、どす黒い場所を、思い切り浮彫にされた作品・・。
決して明るい話ではなく、勇気を貰える作品でもない。
それゆえ、人のリアルな心の声を生々しく表現された作品・・
だと思います。
それゆえに、まだ、当時、乙女ゲームにはまりまくっていた、夢見る乙女?だった私には、この作品の面白さがわからなかず、今になって、その面白さをかみしめているといいますか・・
乙女ゲーや腐女子作品をメインにはまっていた私には、地味に感じてたんですよね・・
話しの色合い、登場人物等・・(笑)
そう、腐女子系の作品から卒業した今だからこそ、その地味さ故のリアルな面白さを感じさせてくれる作品だと、しみじみ感じさせてくれた良作品の一つです♪
令和版ナイトヘッドは、3Dが凄いとか、近未来のSF作品いわれていますが、本来、そういう世界観の作品でもなければ、そういうのを売りにした作品ではないのにな~
そもそも、オリジナルのキャラデザを完全に無視された作りはいいかげん、やめて欲しいな~と・・
リメイクはいいけれど、何でも間でも今風にするのはやめて欲しい、原作のイメージを崩壊されて、とてもついていけません。やるならやるで、オリジナルのイメージを大事にして欲しい
現代版ナイトヘッド2041に対して、密に思うのでした。
まあ、森川智之さんや、石田彰さんという、今では大御所に近いお方が演じられている~
とういのも又、お気に入りな一つかな~なんて思いつつ・・♪
ラストの終わり方が非常に良かったです。

5つ☆評価にすると・・
☆☆☆☆ メインキャラ
☆☆☆☆☆声優
☆☆☆☆☆ほの暗い
☆☆☆  恋愛
☆☆☆☆☆ミステリー、謎解き
☆☆☆  作画、演出
☆☆☆☆☆物語構成、完成度
☆☆☆☆ 満足度


という感じで・・
サブキャラの動きが、微妙だったり・・
作画崩壊ではなく、表情による演出が、やや、古風だったり・・(笑)
という点はあるものの。物語構成においての狂いはなく、最後まで見て、満足感のある出来栄えだったかな・・
とう感じでしょうか~
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