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86 エイティシックス 7~8話 [アニメ]

久々に、人の死を生々しく描かれた作品だな・・
と、感じられた作品。
心近づければ近づくほどに遠くて手の届かないシンと彼女の心・・
どんなに彼女が綺麗ごとをいっても、願い、思い頑張っても、到底彼らには届かない・・
彼女の願いも、彼らの諦めてしまった未来も・・
そして、その本当の過酷さを彼女は知らない。
結局、彼女は知らないことが、まだまだ多くて・・
仲睦まじくなっていくからこそ、ふとした拍子に心のすれ違いが明確に表れる・・。
ただ、いえるのは、この二人の心だけは確実に近づいていく・・
他の彼らとは、微かに何処か違う距離感・・
彼の本当の心は、まだはっきりわからない・・
けれど、彼は彼女という存在を受け入れ、求めている・・
決して、その光に救いを求めている・・
というわけではないけれど・・
自分達が生きた証を残してくれる存在と・・
彼らを死なせたくないという思う存在と・・
心は通じているのに、求める思いは真逆という・・
同じ人を思いながらも、同じように見えて違う目線で見ている・・
そんな二人の間に割って入れる存在はいるのか・・
なんて、そんな甘い雰囲気の作品ではない。
大切な人がいて、その人を失う悲しみを互いに知っていて・・
共に生きながら、看取ってくれる最後の人・・
そう、彼女がいうように、彼らの最後は彼が看取ってくれる・・
ならば、彼の最後は誰が看取ってくれるのか・・
それが、ヒロイン、ミリーゼという存在なのか・・
そして、そんな彼女が出来る唯一の出来ることなのかもしれない・・
生きるために戦うのではなく、死ぬために戦う戦い・・。
死ななきゃおかしい戦場で生き残る彼らへの墓場・・
そして、彼らが出した結論は・・
どうせ死しか選ぶ道がないのならば、腐った死に方をしたくない・・
志を高いままに、最後を全うしたい・・
そして、そんな彼らを、自身を看取って欲しいと願うのはシンであり、その存在がいることだけが、彼にとって唯一の救いなのかもしれない・・
そして、ミリーゼのお友達・・
何かというと、彼女の聖女っぷりを冷めた目で見ていたけれど、それは諦めの証・・
過去、彼女も経験していきたからこその、彼女への強い忠告。
何かしたくても、出来ることなんかない・・
今まで当たり前に知り合いで、仲の良かった子が気がついたらいなくなっていた・・。
友達と仲良くすることで虐められて・・
それが嫌で友達を傷つけて、そんな自分に嫌気がさして・・
そして・・
そんなシンの持っている能力・・
そう、彼の持つ能力は彼ら、86の特融のもの・・
そして語られる残忍すぎる行い・・
そう、ただ一人の少女の力でどうにか出来る事柄ではない・・。
彼女が死なせない・・
そう願うことが、彼らへの苦しみを深めるだけなのかもしれない・・。
彼女の持つ道徳という常識は、この国にとっては非常識という認識。
国を守るため、86の犠牲がある。
そう、明るみにされてはいけない犠牲者達・・
きっと86と呼ばれる彼らの望は生きることよりも、自分達が生きた証を残すこと・・
それが唯一彼らに出来る、精一杯の反抗であり・・。
希望や理想を求めるには早かった・・
そんな、生きながらに絶望的な世界・・。
逃がしたくても逃がすことが出来ない・・。
死を望むことだけが自由を得られる・・
彼にとってのこの日々の戦いの先にあるのは、兄との決着・・
そして、その通過点として彼女を守る・・という過程へといつの間にかつながっている・・。
そして・・
彼らにとって、最後となる戦い・・
その雰囲気は、あまりにも穏やかで、楽し気で・・
これ、彼らの望む場所へとたどりつけるためか・・
そう・・
後悔という念に囚われた亡霊がとうとう現れる・・
人としての肉体を捨てて・・
と、ここでようやく物語の全貌が見えて・・・
そして、結末へ向かっていく・・・
という感じで・・
待て、次回!
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