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お喋りなアマデウス 全13巻  [漫画]

お喋りなアマデウス 全13巻
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20年以上昔の少女漫画。
作者、武内昌美さんの音楽好きが興じてつくられた作品らしいのですが・・
やはり、作品作りにおいて、多趣味と経験はかかせないな・・・
漫画はただの娯楽でありながらも、そうじゃない・・ 、自分が経験出来ないことを知るきっかけを与えさせ、感性を豊にしてくれるものの一つ・
と、昔も今も密に思うし、そういう作品は何時までも心の中で息づいてくれる物かな・・と思います。
主人公理緒は、幼い頃から音楽家である母と、その親友の息子羽宗と共に愛情豊に育てられました。
けれど、彼女の両親が事故で高いし、羽宗の母親に育てられることになります。
そう、最初はとても仲睦まじい生活を送っていたのですが、羽宗の子供の頃の約束を引き金に、どんどん理緒とおばさんの関係が壊れていきます。
何があっても彼女に音楽をさせたくない・・
けれど羽宗は、理緒の才能をうもらせまいと、彼女を必死にサポートしていく・・という物語で・・
音楽は、言葉も国境をも超えていく・
生まれ持った才能・・
音楽に選ばれた人間・・・
そういう、世の中数限られた一握りの一人として、彼女は荒波にもまれていきます。
最初はおばさんとの関係・・
次は恋のライバル・・
けれど、結局は彼女の心に訴えかけてくる音色が、どんどん解きほぐしていってしまうんです。
決して技術は高くない。
けれど、誰よりも、美しく心に響く音色・・
それが彼女の音楽。
両親に愛され、羽宗が好きで、それだけで飛び込んでいくことを決めた彼女の音楽。
動機としては不十分だけれど、一つ一つの難題を乗り越えながら成長していきます。
そして、彼女の魅力は音楽だけではなく人柄・・
どんなに大事に思う人に冷たくあしらわれても、決してそれを責めることのない心の美しさ・・。
そして、どんなトラブルがあっても、乗り切ることのできる度胸・・。
勿論、その心の強さは羽宗という心の支えがあるからこそ・・
なんですけれど・・。
でも、そんな彼女だからこそ、音楽に愛される存在なのかもしれない・・
なんて、ふと思ってしまいます♪
私自身は、音楽、楽器をひくなんて才能はかけらもないので、ヴァイオリンも、ピアノもひける人って素敵だし、少し憧れたりもしますが・・・♪
あ、でも、作者様と一緒で聞くのはとても好きです♪
ただ、聞き入りすぎて子守唄になっちゃうことも・・
いや~だって、ベートベやバッハのような勢いのある曲とは違い、ショパンのピアノ協奏曲などは、あまりのも軽やかに、静かに音色が美しく響くものですから、精神、体力共に仕事疲れでバテバテ気味だった状態の私には、最高級の子守歌で・・
本当、ピアノやヴァイオリンの音色って耳気持ちよく、コンサート会場だと、その音色に前進が包まれてるような感じがして・
癒し効果がバツグンで凄いんです、冗談なしで・・(笑)
なんて思いつつ・・。
本当、こういう、一つのことにひたむきに頑張れる少女を見ていると、酷く共感する部分があり、見ていて気持ちいい
挫折と成功の繰り返しにて成長していく姿は、少なからずとも自分と重なる部分もありますし・・。
好きな人に対する恋心が、バイオリニストとしての憧れとなり、そんな彼の隣に建てる人間になりたいという思い。
最初は彼女を否定しつつも、彼女のひたむきさに心打たれ、そんな彼女を支えてくれる人々・・。
そして、音楽を愛し、愛され、音楽に選ばれた少女。
技術は後からついてくる。
彼女のバイオリンは、沢山の人に愛され、愛することでより美しい音色を奏でていく。
そうして、バイオリニストとしても、一人の少女としても、彼女は一人の男性にとって、唯一の存在となっていく。
そうして、彼女はバイオリンを愛し、奏でることの喜びを成長させ、真のバイオリニストとして成長していく。
守られているだけじゃない、独り立ちできるような人間になりたい・・。
そして何より、自分のバイオリンは技術ではなく、愛を奏でることで何よりも美しくなっていく・・。
プロならば色んなプレッシャーがあるでしょう。
色んなトラブル、ライバルとの戦い・・
そこにはバイオリニストとしても、恋敵としての戦いもあり・・。
そんな、辛く、苦しい出来事を彼女は乗り越えていきます。
なんだかんだで、トラブルを乗り越える最に一番必要なのは、自分をけして見失わないこと
自分が今何をすべきか、何を大事にするべきかを見失わないこと・・。
このプレッシャーに勝ててこそのプロなのですよね
そして、ライバルも回を増すごとに厄介な相手になっていくる。
最初は羽宗へと一方的に思いを告げてくるだけの相手、今度は恋愛には関係なくとも幼馴染的な人材でバイオリニストとしても一人の女の子としても、ずっと羽宗に近い少女の存在・・
そして次は、彼女自身を求めてくるアーティストの存在に・・
何より一番の敵は自分自身との戦い
彼女は初めて他人に嫉妬したり、憎んだりする気持ちを知ります。
今までどんなに辛い思いを・・・。
人を信じる思いを裏切られ、そのことに悲しむことはあれど憎むことはなかった彼女。
けれどそれが、女としても、バイオリニストとしても到底かないそうにない、一人の少女に嫉妬し、心をざわつかされ、戸惑い、醜い自分に嫌悪感を抱き始めて・・
そして、何より辛い出来事が起こります。
ヴァイオリニストでもなく、恋敵でもない、ただの少女な姿を知ることで、二人の距離感が近づいていく・・。
喧嘩しあって、互いに嫌いあって・・
そう思っていたことが真実ではないということを知り、情がわき始めていく・・
けれど、勝負の世界は勝負の世界・・。
そんな相手だからこそ、同情なんてものを抱かず全力でぶつかること・・
手を抜くことこそ相手に対して何より失礼なのだということ・・
バイオリンで戦いたいのではない、バイオリンをただ奏でたい・・
その心を思いだします。
けれど、そうして互いに理解しあえた瞬間に、つきつけられる現実。
共にありたい、真の友と呼べる初めての関係・・。
けれど、それは限られた時間しかなく・・じ
そんな中で必死に生きようとする少女を否定してはいけないのだ・・。
そして、その重さを乗り越えることで、彼女は更に輝きを増し、何よりも深い絆を手に入れる・・・。
そう、喜びだけでなく、怒りや悲しみでさえ音楽は色になる
命とひきかえにしてでも守りたいものが人にはある
それは家族の温もり、友と呼べる人とのかけがえのない時間・・
そして、自分が夢中になれる何か・・
そう、人が生きるのって、長さじゃない
どんなに短い人生でも、日々をどう過ごすか・・・
最後に残していくものに、どれだけ自分を忘れずに刻みつけられるか・・
彼女達は10代という若い年齢で、それを求め生きているのです。
この世で何より尊いものは命、それと同じくらいに大事なのは誇りと、生きたいという思い・・。
そうして、彼女の奏でる音は、優しさだけでなく激しいともいえる情熱を奏でるまで、強く成長していく。
たった一人の、友と呼べる人の思いを背負いながら・・。
本当に、彼女は強くなった・・
恋人がいなくてくじけそうになることは、ごくたまにはありますが・・
どんな苦境にも自力で耐えていきます。
喧嘩や憎しみでは音楽が腐るから、争いごとはやめて欲しいと、彼女を思い、かばいだてしてくれた恋人にまで叱責しつつ、自分を蔑ろにした仲間達と心をよせあいたい、そして美しいハーモニーを奏でたいと・・
一人で茨の道を歩き続けます。
時にはだまされ、音楽の道をたたれそうになるけれど、音楽を通せば彼女の本当の思いは伝わるし、観客が彼女を励まし、後押ししてくれる・・。
器械のように正確に音を奏でるだけではだめなんですよね。
そう、私たちの人生もそう・・。
人形のように生きていたって、何も残すことはおろか生み出すことなんて出来ない
パソコンの技術ばかり取り入れたって人の感性や想像力は生まれない。
利便さは認めるし、使い方を誤らなければよい勉学の道具ともなりましょう・・
けれど、感性を磨くという点においてパソコンを取り入れるの違うかな・・・
と、思います。
けれど、今の時代、コロナと向き合うには、欠かせないものになりつつあるのかな・・・
と・・。
赤字で経済苦しいというのなら、もっと他にすることがあるだろうに・・
なんて、当時思っていましたが、今思うと取り入れておくべきだったのだろうか・・
なんて、複雑な心境にもなりますが・・
でも、そこで自分たちの功績ばかり追い求めているような考え方では駄目だし・・・
本当、物事起こすのならば具体的に考えていかなければいけない・・
思うことを発言するだけならば子供でも出来ること・・
それをするためには何が必要で大事か・・
リスクとメリット・・
そのための対策を考えていく・・・というのが国の在り方で・・
どうしてそれが出来ないのかな~~
本当、上っ面だけのお勉強は、教科書は読めても社会勉強にはならないな・・
と、今の与党を見て本当に思います。
野党の方が私達のこと、ちゃんと見てくれてるよね・・なんて思いつつ・・。
人は、色んな経験を得て、人の心は豊にもなるし、強くもなる・・。
人に影響を与える大きな存在にだってなる・・。
自己中だけでは人々に影響なんて与えられない
反感をかうだけ・・。
そして、小さな挫折を繰り返すうちに、もっと大きな壁を乗り越えていく・・。
そう、彼女は弱いわけじゃない。
今まではヴァイオリニストの前に一人の少女だったけれど、今の彼女は少女の前に、一人のvァイオリニスト・・
どんなに焦がれる恋人がいたとしても・・
ヴァイオリンがひけなきゃ意味がない・・。
それがなければ生きている価値すら見いだせない・・
プロの音楽家・・。
虐めで苦しくて逃げて自殺しようとするのとは、又理由が違う。
これは、私個人の見解ですが、虐めで命をたとうとする友達がいたら、同情ではなく叱るでしょう。
でも、自分が魂をささげても良いと思えるものを失った時、命をたとうとする人は、きっとせめられないし、自分には何をどうしてやればいいか酷く迷うと思う・・。
虐めは自分で脱出できることも不可能じゃない
けれど、不治の病や怪我は自力ではどうにもならない・・。
努力できることをして努力しない人と、努力したくても努力させてもらえない環境って、凄く違う気がするんです
もの凄く冷たくて厳しいこといっているかもしれませんが、私自身が経験し、感じ生きてきた感想では、こういう答えに、どうしてもなってしまうんですよね。
そして、そんな彼女の傷みがわかる人間だからこそ、自分だけ音楽の世界で生き続けることが出来ない・・。
けれど、それは彼女が求める答えではないことも事実で・・。
相手を思うあまり、自身を傷つけても構わない・・
そんな風にまで愛し合う思い・・
けれど、その強すぎる思いが二人にも障害にもなる・・・
本人たちはそれで良しとするけれど、世界に認められた若く才能のある人材を業界が見過ごすはずもなく・・
ヴァイオリニストとしての二人の立場が、障害となっていき・・・
と、思った以上に感想分が長くなったので・・
続きは、感想2扱いで、又おいおいにUPさせて頂こうかと思います・・・
では、今日はこのあたりで・・。
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