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らせつの花 全9巻 [漫画]

らせつの花 全9巻
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少女漫画というより、少年漫画~なイメージの作者、潮見知佳先生の作品ですが・・
相も変わらず戦う主人公がカッコイイ
彼女は、とある理由により学校もいかず悪霊退治の仕事をしながらも彼氏募集中の19歳ですが・・
その理由は彼女に秘められた過去と、胸に刻まれた薔薇模様のアザ・・・
それは・・
といったのが簡単な内容ですが・・
もともとは、ゆららという作品の続編・・・・と、なりますが、この作品のみで全然読める作品です♪
私は、個人的には過去の主人公よりも、スタイリッシュだけれど妙な所子供っぽく、見た目と中身のギャップ、そして、弱くて強い・・
そんな彼女、羅雪が好きなので、この作品単体でいいかな~という感じです・・・(笑)
本当、羅雪はカッコイイです!
見た目だけでなく、中身も・・
彼女には胸元の痣にかけられた呪いには期限があります。
この胸の痣は、彼女の命の期限ともいえるでしょう・
20代になったとき、この呪いをとくための条件がそろわなければ彼女は・・・
そのために、彼女は男あさり~をしているのですが・・・(笑)
ぱっと見は凄く頼もしい少女。
迫りくる悪霊に臆することなく、毅然として立ち向かいます・・
けれど、彼女は最初からこんなに強かったわけじゃない・・。
胸にバラの跡をつけられたばかりの彼女は、その時の恐怖におののき、誰でもいい自分を助けて欲しいと縋るしかできない弱弱しい少女だった・・・。
そんな彼女だからこそ、共感を呼ぶのです。
心が弱い、目の前に逃げ出したい現実があって・・
だからこそ、その恐怖に立ち向かうための強さを得ていく彼女が大好き
弱点はあっても不可能はない
グリザイの雄二の言葉を思わず口ずさみたくなるのですが・・・♪
本当、自分を救えるのは他の誰でもない、自分自身・・・。
恐怖にうちかつ強さ・・・
彼女には内からにじみ出る光がある・・
それを奪われたというのなら、自分から奪い返しにいくしかない・・・。
悪霊を倒すために必要なのは霊力の高さだけじゃない・・
一つ一つの出会いがあり、仲間を作って今の彼女がある・・・
そして、そんな彼女の目の前に現れたのは異常に霊力の高い男・・・
腕は確かだけれど、口は悪くて気がつけば口喧嘩ばかりだけど・・
仲の悪い男女程に、心ひかれていってしまうものもあるのなのか・・・
多分きっと、飾り気のない、対等な関係だからこそ、ぶつかり合いながらも相手のことを理解出来ていく・・
口ではなんといっていても、羅雪の心の強さを認めひかれてしまう人物はきっと少なくない。
自分の身が何より危険な時、泣きたいのは彼女自身のはずなのに、そんな時にまで、笑顔で他人に手を差し伸べ光を届ける
そんなお前を傍で守りたい・・・
なんて言葉を、口喧嘩ばかりしていた相手に言われたら、羅雪の中の女の部分がいっきにぐらついかずにはいられない・・
勿論、それが恋とか、愛とか、本人には自覚がなくって・・
ちょっとづつ二人の関係が変化しながらも・・・
人が生きていく上での大切なことをさりげなく語ってくれる・・。
人は遅かれ早かれこの世をさります。
永遠のわかれは悲しいもの・・
けれど、悲しいことばかり考えるよりも、共に過ごした幸せだった時間を思いだす方が、ずっと大事なことで・・。
過去にとらわれるか、囚われないのかは本人の気持ち、心の持ち次第なんですよね・・・。
そして、羅雪につけられた薔薇の痣も・・
何故、20歳の時・・・
という条件だったのか・・
そのために必死に恋人を探していた羅雪だったけれど、その痣と20歳という年齢制限の本当の理由は・・・
結局、人が生きていくには心の強さ・・・
なんですよね・・
そして、それはけして一人でなせるものではない・・・
愛する人が、いて、愛してくれる人がいる・
でも、愛し合うとか、愛してくれるとか関係なく、大切なのは自分が相手をどう思うか・・・
何があってもゆるぎない思い・・・
相手がこうだからではなく、それでも相手を愛する心があるかどうか・・・
そういう語らいにより、長年の因縁の戦いは終わります。
一つの別れと同時に・・
そう、想像もしていなかった人物が、胸の痣と関連しており・・
本当、人って心の隙間がどこかにあって、そこにマイナスの感情が入り込んでくるとやっかいです。
それを打ち砕くには自分自身との戦いに勝たなくてはいけなくて・・・。
同時に、その戦いに勝てた者こそ生き残れるのだろうな・・と・・
そして、全てが解決した後は、幸せなハッピーED・・
となるのでしょうが・・・
やはり、肉体を失い魂だけになった存在には、返るべき場所があって・・
最後は涙の別れ・・・
でも、それは悲しいだけのものじゃない・・・
人が本当に亡くなってしまう時は、その人のことを忘れてしまった瞬間
だから、羅雪は忘れないと、何度でも叫ぶ。
自分を必死に守ってくれたこと。
真剣に愛してくれたこと。
優しくしてくれたこと。
その愛を優しさを、今度は自分が誰かに与えていけば、貴方の愛は他の人に受け継がせていく・・・・。
その受け継がれた愛が、今度は他の人に・・・
そうしていけば、貴方の愛は消えることはない・・。
そうやっていけば、ずっと、ずっと貴方のこと忘れずにいられるから・・・
という語り掛けが、凄く胸にきました♪
この作者様、最後は感動で締めくくってくれるのが本当にいい!
カノン、獣たちの夜とは又、一味誓って見えつつも、良い意味でブレていないのが大好きです♪
5つ☆評価にすると、全てオール5つになっちゃいますが、あえていうのなれば・・・

☆☆☆☆☆作画、キャラクター
☆☆☆☆☆恋愛過程、感情移入
☆☆☆☆☆浄霊ラブコメ
☆☆☆☆ アクション
☆☆☆☆ 糖分
☆☆☆☆☆感動、作者の訴え
☆☆☆☆☆物語構成、完成度、満足度

といった感じで、少女漫画だけれど、男性も普通に楽しめる内容になっているのではないでしょうか~♪

タグ:少女漫画
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