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DEEP LOVE Again 3巻 久嘉めいら [漫画]

DEEP LOVE Again 3巻
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とうとう完結ということで、シリーズ通して本当に感慨深い作品だったな・・
と、思われました。
当時、この作品の原点であるアユの物語を読み始めていた年代の時に、この作品を読んでいれば、はたして私はどんな感想を抱いていたのだろう・・
そんなことをふと思ってしまいます。
何故義之が、主人公楓と、レイナへとあんな冷たい態度をとったのか・・・
真相を知るまでは、レイナも楓もけして楽ではない、色んな思いを抱えて生きなければなりませんでした。
人って、一度でも温もりを知ってしまうと、元の過酷な生活に戻るのって、過去の経験以上にキツイんですよね。
優しさは人を強くも弱くもさせる・・・
でも、それはその人の思い次第で・・
楓が選んだ道は・・
子を無くしたからこそわかる親としての苦悩・・
応えのない道を、それでも二人で歩いていく道・・。
何が正しくて、間違いかなんて人生結果が出てるまではわからないことなんて、沢山あるわけで・・。
人を愛することは罪じゃない・・
でも、愛してるだけじゃ上手くいかなくて、苦しくてしょうがないことも人生にはあって・・
皆が皆同じように幸せに生きられれば、アユや義之、レイナ、そして楓のような人生を送る大人、子供達なんていないわけで・・。
愛を知るのって、幸せと同時に苦しみを味わう時もあって・・・
それでも、好いた思いに後悔はない・・
ただ、愛しい思いが、会いたいと思いが募るだけ・・
親は子供を育てると同時に、子供に育てられる
そして、守っているはずの立場が、気が付けば守られている立場になっていて・・。
愛情の表現って、傍にいて守るだけが形とは限らない。
幸せな愛だけが愛じゃない。
傷みも苦しみも抱えながら、それでも愛しい思いがあり、それが何よりの原動力や支えになることだってある・・。
母親って強い・・
子供を思う気持ちがあるならば、自分を平気に犠牲に出来る・・・
それが親が子供にしてあげられる、最大の愛情表現にもなるのかもしれない・・。
会いたい、傍にいたい思いよりも、わが子の笑顔が何よりの幸せだ・・・
と、思えることこそ、親の鏡なのかもしれません。
そして、子供も又、親の知らない所で成長している・・。
個人的には、ヘルパーが雇い主の変わりに面倒見る年頃の娘に手を出すなんて最低だし、それで愛しあう資格どうこういうのは流石に綺麗ごとすぎないか?
と、ヘルパーの男に嫌悪感いっぱいにならざる負えなかったのですが・・。
てか、親が信頼して預けていたのに、それ、裏切りじゃない?
とか・・
なんで年頃の娘相手だというのに男を雇い二人きりの環境与えたんだ?
とか、色々思ったけれど・・・
考えてみれば楓はレイナを面倒見てはいるけれど、別におなか痛めて生んだ子供でもないし・・・
と、思うと、軽はずみの行動も致し方なかったのかな・・・
なんて思わされる所もあり・・。
レイナが母親として自覚を持とうと・・
幸せにしてもらってきた分ん、自分でも幸せにできる命がある・・・
そんな彼女の意志を、楓が頭ごなしに否定することは、新たな生命を踏みにじる行いでもあり、レイナの成長を、幸せを否定することにもなる・・・。
こういう時の親の決断って本当に難しい・・
命を授かるのって、私達が思う以上に重く難しいことですから・・・。
何より、母親としての苦悩と喜びをしっている楓だからこそ、苦しい決断。
勿論、彼女我が子を死なせずに、胸はって幸せにできたという人生を送っていれば、思いも違ったものになっていたかもしれない・・・。
レイナの言動は、まだまだ幼く手少女そのものだけれど・・・
でも、確かに成長している・・・
楓のような母親になりたい・・
変わりたいという強い思いによって・・
だったら、楓は、そんなレイナの思いに応えるしかない。
躓いてしまうこともあるかもしれないけれど、その時は自分で彼女を何がなんでも守る。
何が何でも幸せにして、我が子に与えられなかった一生分の愛情をレイナとおなかの子供に与えよう。
自分達のめぐりあわせた運命を無駄にしないために・・・。
そうして、レイナは急速に変化していく。
そして、その変化は、変化を与えることによって育っていくもの・・。
幼い子供から、大人の女性・・子を持つ母親へと・・。
そして、その変化と同時に親の役目も変わる。
子が巣立てば、親も子供から巣立つ時期がくる。
それは、うれしいけれど、少し寂しくもある思い。
そうして、親は新しい人生を歩むことが出来る。
今まで、ずっと誰かのために生きて、そのためだけに必死に生き続けてきた彼女だから・・・。
そこで、自分の人生に振り返ってみて気づきます。
自分の目の前から消えて、姿を見せなくなった義之のことを・・・
義之の今を知って・・・
私は、このラストは、切なくて悲しくて・・
でも、ようやく彼は本当の望にたどり着いた・・・
彼女のためだけに生き続けてきた彼だから・・
彼が望ながら生き続けていた思いが、ようやく叶う瞬間・・
きっと、義之もこれで・・
そう思うと、色んな思いがあふれてきます。
そして、そんな義之の愛の形を知った楓の最後の言葉が印象的で・・
この世界は気が遠くなるくらい自由だ
命を自らたつ自由も
呪いを抱えながら生きる自由・・
それを乗り越えて幸せをつかむこと・
何があっても、しぶとく図太く生きていく・・・
それが、命をかけて教えてくれた愛の結果だから・・。
この、自由・・
という表現・・・
死を選ぶのも、苦しみながら生きるのも本人次第・・
死を自ら選ぶことは私自身凄く否定的ですが・・
死を選びたくても選べないって、どんな時だろう・・・
戦国時代のお姫様?
子供に赤ちゃんを宿している親・・・
幼い子供がいる親・・・
運命、定め、しきたり・・・
何かをやりとげなきゃいけない人は、どんなに死を望んでも出来ない・・
そんな強い思いは・・
て、駄目ですね・・・。
そんな状況に私自身、おいこまれたことがないので、上手く想像できないですが・・。
選べる自由があるからこそ、死ではなく生きることを少しでも選んで欲しい・
そんな風に思いました。
死を望むには、まだ早い。
そういうのを望んでいいのは、義之のように全てをやり遂げてからの人なのかな・・・
なんて思いました。
彼は生きる苦しみも悲しみも全て背負って生きてきた人ですから・・・。
人の生きる辛さも幸せも悲しみも知っていて・
だから・・
この結末は、私的にはハッピーEDです。
人によっては、これがハッピーED?と、いわれるかもしれませんけれど・・
本当に良かったです・・
どうか、皆幸せに・・
という感じでしょうか・・。
にしても、この作品、そこまでマニアックなのかな?
本屋さん、3件もハシゴしてようやくゲッド~(笑)
1件目では1、2巻のみ・・・
2件目では1、2巻すらなく~
3件目の、1、2巻購入した所で無事入手~
とうい感じで・・
どれだけで回り少ないんだよ~とか思いつつ・・。
無事入手しつつ、最後まで読めて本当に良かったです♪

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