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最終兵器彼女 5~8話 感想 [アニメ]

沢山の人殺してるくせに・・・
でも、どうしても生きていたいんだ・・
だって、あたし、やっと好きな人に好きっていえたんだ

どんどん、物語はせつなさに加速をつけていきます。
戦争だから人の命が奪われるのは当たり前です。
上司が部下を導き、部下が上司を頼るのも当たり前のこと・・だけれど、この戦争の重みを一人の少女だけに背負わすにはあまりにも残酷で、悲しく・・
どんどん多くの命が散っていきます。
少女願いは、ただ恋人の傍にいたい・・それだけなのに、それだけの願いが打ち砕かれていきます。
もう、普通の少女には戻れない・・
つけられた傷跡が見る見るふさがり、青白く光る体が無機質に起き上がり・・
校舎の一部を崩壊させたのに「だいぶ力の制御できるようになったんだよ、これぐらいですんでよかった」と、微笑む彼女に、初めて恐怖を感じるシュウ・・
それが苦しい。
嫌いになったわけではない、むしろ好きでいるからこそ辛くて、だからこそどうしていいいかわからない・・・。
それはちせも同じで、ただ彼と違うのは・・
自分の体は普通じゃなくても、心はまだ恋する少女。
好きな男のことを思いなきもすれば喜びもする。
ただ、それを信じてさえいてくれば、ちせは、この辛さを耐えられる・・
けれど、男と女の価値観はこういときにこそ、ああ、違うんだな・・なんて感じたりもして・・。
男は好いた女には嘘をつきたくない、ただ、それがどんな真実でも・・
女は好きでいてくれるからこそ、嘘をつきとおして欲しい・・
少なくとも、今の私には、二人の距離感はそんな感じなのかな・・と、思います。
高校生には荷が重すぎる恋・・。
人同士のままならば、こんなにも複雑で悲しい流れにはならなかっただろうに・・
そんな風に思います。
本当に恋模様は複雑に絡み合っていきます。
ただ好きなのに・・それだけなのに、届かぬ思いを抱える少年、少女達・・・
帰らない夫をまつのに疲れ果てた女・・
好きな女の子と身も心も結ばれたいのに、踏み出せない少年・・
好きな人に自分を信じて欲しいだけの少女・・
好きだからこそ幸せになって欲しい、それがたとえ自分以外の人間でも・・と願う少女・・
そんな彼女を好きでいる少年・・
恋模様は三角、四角となっていきます。
そして、戦争ではやはり多くの命が無常に奪われていき、そんな中、唯一の支えを失った彼女の心は・・
離れた方が楽なのに・・
けれど二人の心は惹かれあう・・
けれど、その半面戦闘を繰り返すたびに、ちせの心はどんどん人の心ではなくなっていく・・・
人の死に対しての価値観がシュウとは違い、ズレていく・・
その現実が苦しくて、悲しくてたまらないけれど、自分ではどうにも出来なくて・・・
その心はやがて、戦いたくて仕方がない平気へとなっていく・・
そんな彼女に部隊を全滅された、例の隊長の存在も・・
人の死・・
人はいずれ死を迎えます。
けれど、それは人が人として死を向かえられるならまだ心に救いはある・・
けれど、無残に、惨たらしい有様で命を奪われてしまうのは、あまりにも無常・・・
それを目の辺りにした人間は、はたして平常を保てるのか・・
兵士だって人の子であり・・
変わり果てた姿がいたましくて・・。
そう、本当に何もかもが変わり始めていくのです。
シュウの親友の行動も・・
彼の住んでいる街のあり方も、風景もすべて・・・

町も人も、この星も変わっていく
家族も友人も変わっていく
ちせも変わっていく、とめることはできない
あたしたちの街は平和ですか?

本当に変わっていきます・・
両親を戦火で失った友、恋人を失った彼女、そして、戦争兵器となってしまった元恋人・・
それぞえの理由で、いつの間にかシュウの目の前からいなくなってしまった友人たち・・
それを感じながらも、シュウ一人何をするでも、換わるでもなく、ちせのいない、それが当たり前になりつつある時間をただすごす日々・・
そして、そんな彼を思いながらも、戦争に、兵器としての自分に蝕まれていくちせの体・・
彼女の意思とは関係なく、戦争の音を聞くだけでその体は兵器として反応し、白く小さな体を突き破っては転がり落ちていく大量の武器・・。
そして、そんな嘆き苦しむ彼女のそばにいるのは、テツではなく・・・
テツとちせの関係も変わっていく・・。
緊張感ピークを過ぎれば心とは関係なく男女の一線をこえてしまうのだろうか・・
つり橋効果・・というものを聞いたことがあります。
緊張や恐怖による高揚感、心臓の音を恋の心拍数と間違い恋だと錯覚してしまうと・・。
それとも、戦争に身も心も侵食されていく恐怖をわすれるための、迷いだったのか・・。
それからの二人の関係は、今までのような上司と部下ではなくなっていく・・。
同時に、ちせの心も人ではくなっていく・・・
これから男女の営みを交わそうとする相手への、ちせの笑顔は、感情の見えない無機質なもので、その唇にのせられた言葉も人のものではなく・・。
と、本当に、人でなくなっていくちせちゃんがどんどん怖くなっていきます。
静かな恐怖といいますか・・。
人が心を失い、人でなくなっていくのって、怖いものだな・・と、心より思います。
本当に、今後どんな展開になっていくのか、予測不能~です。
戦火にまきこまれて、シュウの回りの人間もどんどん他界していくし・・・(汗)
どんなラストになるのか・・
最終回が怖くも楽しみでもあります!

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