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花月姫 響ワタル [漫画]

花月姫 全2巻
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はい、最近プチお気に入り~の作家様の数年前の漫画です♪
この本との出合いは中古にてなんとなく他の作品を探している時にふと見つけ、内容も絵柄も好みだし、連載ものじゃないなら調度いいや~と、購入して読んでみれば・・
あれ?続きもの?1巻って書いてないよね??と思いながらネットで見れば、あ、2巻あり~~て、こっちの画像には1巻には1の表示がある~~なぜ??
と、思いながらも再び中古で探し、以外に問題なく無事二巻をゲッド~~という出来事があったのでした~~(笑)
内容は・・
悪魔と契約をかわし16年という期日を条件に、その心臓を借りて生きる踊り子リース
自分に真相を与えた悪魔を探し、傍にいるシヴァとともに旅を続ける中での出会いと別れ・・
目にした真実・・
そんな、逃れられない運命に立ち向かう彼女達の結末は・・
といった内容です。
絵柄が華やかで美しく、そしてキャラデザがとても可愛いい~のがとてもお気に入り♪
元気に明るく、美しく踊る彼女の胸には悪魔との契約の証・・
それを目にする人々に忌み嫌われながらも、必死に限られた命を生きるリーズの姿がとても好ましく思える作品です♪
諦めず、後悔しない生き方を選ぶ彼女の姿は尊く・・
そんな彼女を優しく見守るシヴァの視線時々切ない。
そう、彼女は知りません、彼のそんな表情を・・
当たり前のように、ずっとそばにいてくれる存在になぅていたから・・
勿論、その意味も・・
そんな彼を兄のように、家族のように思いながらリースは生きます。
はたから見れば呪われた子と、不幸に見えるかもしれない・・
けれど、彼女はそうは思わない。
死んでしまうかもしれなかった命・・
悪魔との契約がなければ今自分はここに生きて、生きていることを感じてはいなかっただろうと・・
それはけして楽な道ではないけれど、寧ろそんな今の自分の生き方を誇りに思っているとまっすぐな瞳を向けます
暖かく優しい温もりがあるから自分は生きていける・・
時には兄妹のように喧嘩してみたり・・
やきもちをやいてみたり・・
刃を向けてくる人間や獣たちに怯むことなく立ち向かったり、華麗にかわしてみたり・・
華麗な踊りで見るものをひきつけたり・・
楽しい出会いもある反面、悲しくも結ばれぬ切ない恋物語に胸を痛める話もあります。
つきつけられた運命に苦しむことも・・
そんな彼女の命を狙おうと襲い掛かってくる悪魔の存在と、そんな自分を守ってくれるシヴァという存在・・
そして、そんな彼女だからこそ心惹かれていくシヴァ・・
誰よりも心深くつながっているはずの二人だけれど、けして結ばれることのない二人・・
いつしか、その理由にどこか気づきながらも見ないふりをしていた彼女・・
互いを必要とし、互いに支えあってきた二人・・
リースだって死が怖くないわけじゃない・・
死が怖いから生きたいと願うのです・・。
どんなに醜くても、愛する人がいればなおさら生きたいと、醜くもがくもの・・。
人が生きるというのは長さではない・・。
どう生きるかが人の生き方・・。
人は人と出会いを繰り返し、与え与えられ、それが繋がりとなり運命を変えていく・・
それが、人が生きるということ・・
この最後の、母親がわが子に向けてていった言葉がなんとも心温かく・・
最後は無事ハッピーEDで・・という形で・・
昔の作風によく見た、半分は読者の感性にゆだねます・・みたいな雰囲気の終わり方が良い終わり方だと思います♪
個人的には、バッドEDを作者自身描くつもりだった・・というのならば、そちらのEDも酷く気になるところではありますが・・
それはそれで、この作者さんの印象もさらに強い憧れ~~というものになっていたかもしれません。
いや~~
作家さんって大変ですね、ご自身が作りたいものと、読者の意向をどこまで汲み取るか・・
という境界線~~
そんな感じの作品ですが・・
ファンタジックな作風の中にも、人の命~というのを、ちゃんと語りかけてくれる作品だな・・と、強く思う作品です♪
こういう作品もっと増えて欲しいですね♪
禁煙の少女漫画では暁のヨナ以外に、こういった、作者の語りかけのある作品に、なかなか出合えていない気がします。
きっと、作者さんの年齢がお若くていらっしゃるんだろうな~~(笑)
中学生か高校生が書いたような、同人誌レベルの自己満足~なものばかりのようで・・・(苦笑)
なんて思いつつも、数作品のうち、1作品くらいは娯楽オンリーなものも読ませて頂いていますが・・(笑)
それでもやはり、ギャグでもラブでもシリアス~とどんなジャンルの作品においても、譲れないのは、人としての行き方に関して、芯の通った主人公~~ですね!
これがないと話になりません(笑)
というかイチャラブしてるだけの漫画って描いててあきないのでしょうか?
というか、本来漫画ってのは作者の魂が入っている~といっても過言ではないもの。
普段の生活では伝えきれない、言葉にしきれない思いを作品にて訴える・・
それが基本のように思えます。
それができなきゃ売り物としての価値がない・・
と、最近は至極思う私です(笑)
まあ、娯楽作品でも昔懐かしいの作家様の作品とかは・・
いわゆる子供の頃の思い出~って奴ですからね~(笑)
漫画と一緒に当時の自分を思い出すというか・・
今時の作品には、そういう思い出・・・となれる「ようなものが出てくるのでしょうかね~~
10年たっても面白い・・
そう思える作品を、もっと増やして貰いたいものです。
この作者様だからこそ・・・といえるような、そんな作品・・・♪
埋もれて消えちゃわないで・・!
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