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刻の聖獣 橘 裕 [漫画]

はなとゆめで連載されていた、橘 裕先生の懐かし作品!刻の聖獣 です!
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いや~やはり、本当に面白い本ってのは、今読んでももの凄~く面白いものです!
この頃の作家様の多くは、さりげなく題材~みたいな物を作品にちゃんと取り入れて物語を描いて下さるので、主人公や周りの登場キャラの心理と、妙にリンクしやすいのですよ・・・(笑)
この作品は、テーマは主人公がもう一度自分にとっての特別を作れる・・
そんな勇気を手に入れる物語・・とでもいうべきでしょうか・・
本当、この主人公の心の成長といいますか・・
勿論、それ以外にも沢山あります。
そんな彼女に寄せてはいけない好意を寄せてしまう少年の思いなど・・
大げさな訴えやテーマは、きっとないのでしょうけれど・・
そのぶん、本当にさりげない語りにはっとさせられる・・。
家族関係とか、義理の親故娘への思い・・
そんな複雑な家庭環境ゆえの人間関係の作り方が起用に見えて不器用な主人公とか心理とか・・
ことあるごとに、登場するキャラ達の心情に寄り添いやすくて、だからこそ、物語に入りやすい・・
そんな、ファンタジーながら、人物像の心理のリアルさが魅力の作品。

物語の内容は、元気で明るい女子高生、雪絵の前に突然現れた少年、蒼。 自分お同じく両親を亡くしたという彼。 新しい家族として共に生活を送ることになるが、彼の真の目的は、雪絵自身にあり・・ その目的と彼の招待とは・・ という、橘先生ならでは~のファンタジー作品

そうです、主人公雪絵は愛情を沢山注がれつつも親と特殊な死別を経験してしまった・・
それ故に、表面上は元気で明るくて、甘えたさんなのだけれど・・
本当に誰かが必要なときには、無理してでも頑張って頑張りすぎてしまう・・
そんな不器用ゆえの強さと弱さが、妙にひかれてやまないのです。
そう、弱くても強くても、基本的に頑張り屋さんなのが大好きです♪
そして、そんな彼女の弱さを一瞬で見抜いてしまえるのが、目の前に現れた蒼という少年・・。
やっぱ、男女の関係って、顔がいいから、お金あるから・・とか、そんな薄っぺらい関係で彩って惜しくはないのです♪
一番大事な心の奥を見つけてくれる・・・
その上で、色んな出来事があって、男女の関係は作られていく・・
命を助けてくれたり、支えてくれたり・・
けれど、守られてばかりのお荷物になるのはいや、自分でも彼のために何かしたい・・
時間を共にすごしていくうちに、そんな感情が芽生える・・。
そう、やっぱ、最初はキャラの登場の仕方によるインパクト~ですが、そこからの心の心理描写が本当~に物語には大事だと思います♪
カッコイイ~てだけじゃなく、嫌な奴だ~て意識が、いつの間にか好意になっていったり・・。
そうなるまでには、日常の何気ない生活から、とんでもない出来事にであったり・・そういう時間の積み重ねで人の心ってのは変化していくものです。
この作品では、蒼の過去と、雪絵の記憶・・が又キーパーソンになっていくのですが・・。
大切な人は沢山いても、その中から特別な人を作ることに怯えて出来ない雪絵・・。
又、家族を失ってしまう、あの悲しさを味会うのが嫌だから・・
そんな彼女の心境が、彼との出会い、そして、巻き込まれる争い・・
架空の生き物でしかなかった竜の存在・・など・・
少女漫画でありながら、そういったしがらみと共に、緻密に作られた人間模様~そして、アクション交えたラブストーリーが展開されるわけですよ~~♪
自分を守るため兄弟や仲間とも敵対することを厭わず戦っている彼を見ながら、ヒロイン雪絵は少しづつ逃げ腰だった自分を変えてゆきます♪
死ぬほど怖い思いをしながら・・でも、彼が傍にいてくれる・・
だったら自分も変わらなきゃいけない・
そんな風に心の変化を、ごく自然に絵がれていて・・
最後、何もかもまくいって、全てがハッピーED~というのではなく・・
何かを得るためには、何か犠牲にしなきゃいけない・・・
そんな切ない展開の中での、ハッピーED~~♪
やはり、何かの犠牲の上でなりたってしまった幸せ~というのは、出来ればないにこしたことはないのだけれど、そういうわけにもいかないことだってあるのです。
日本だって、過去に悲惨な戦争があり、だからこそ平和主義というものが存在しているのですから
人生ってそういうものです・・
失敗して、失って・・ だから、次は失敗しないように頑張って・・・
だからこそ、なんでもかんでもご都合主義~な、ハッピーEDって、場合によって、少し苦手なのですよ(笑)
世の中そんなに何でも官でも上手くわけじゃない。 上手くいくこともあれば、上手くいかないこともある・・
なんでもかんでも上手くいきすぎるなんて甘い蜜思考は危険です(笑)
そこに誰かに漬け込まれちゃいますよ~
上手い話には裏がある~
自分に都合の良いことしか言わなさすぎな人間には気をつけろ~てね(笑)
過酷な展開があればあるからこそ、物語は盛り上がるし、教わり、感じられるものがあって・・
この作品の主人公のように・・
最後は、自分の命とひきかえにしてでも育ての親を救いたい・
そんな思いに自ら自身の身を投げた彼女・・
その決意の強さに彼女の意志を尊重せざるおえなかった蒼・・
そして、母親の子供への無償の愛・・・
唯一無二と呼び合えるほど仲の良かった兄弟の結末・・・
最後は、何を失い何を得たのかは、作品を実際読んで見てからのお楽しみ~と、いった感じでしょうか♪
敵、見方関係なく、どのキャラも魅力的で、それぞれの意志や考え方による個性が上手く描かれていて凄く素的な作品でした♪
約一名、いかにもザコっぽく、無意味に消えていったキャラもいましたが・・(笑)
まあ、意味ない悪役~てのも、一人はいてくれた方がいいですよね。
物語を盛り上げ進めていくには、そういう存在もときには必要かと・・(笑)
結果、蒼と雪絵の絆を深める役割にもなったわけだし・・♪
そう思うと、ザコでも不必要なキャラはいなかった~~て、ことになるかもしれません♪
やはり、面白い物語構成ってのは、ソコがきっとポイントなんだろうな・・と・・♪
まあ、そういうキャラ作り~てのが難しいのでしょうけれどね~
何度もいってしまいますが、やはり、それは経験が物をいいますね!!
例えるならば~宮崎監督のように、少年、少女、家族向け~と、ジャンル問わず作品を描けるには、それだけの視野の広さがるからこそ~だと、本当に思います。
二次元が好きなだけでは面白い作品は作れない!
自分の心を、もっともっと磨いてこそ、面白い作品が出来る
日常に感じる小さな出来事を大切にすること・・
心を裕にしてこそ作品に命が芽吹きます~~

な~んてこと・・
昔の漫画読んでると、ついつい語ってしまいます。
基本的に語り癖~のある人間ですからね。
心の中に秘めた思いを沢山語りたいのです。
友達相手に言葉で伝えると、本当~にとまらなくなってしまうので、こうしてブログで語らせていただく~と~~
なので個人的には今流行りのラインとかツイッターは苦手です。
あんなに短い文章のやり取りでは私の思いは伝えきれないのです。
当たり障りない、ただの世間話なら日常生活における、近所おばちゃんや、お婆ちゃん、義母様だけで十分ですから~♪
折角だから、普段の日常では語れないことを、長文にどど~~んと、のせたい♪
もう、若い頃は1本の作品作りに、自身の思いの全てを詰め込んでいましたが、その活動も、もうやめてしまいましたからね・・
なので、こういう作品を読んで、自分の代わりに作者さんの語り部を読ませて頂くのが本当に楽しくて仕方がない・・♪
そんな感じで、個人的には、この漫画~
恋愛だけの少女漫画漫画では物足りない~~という方には俄然オススメですよ!
ラブ&アクションを交えたファンタジーが最高です♪


タグ:少女漫画
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