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緋色のか欠片 おもいいろの記憶 VITA 振り返り感想7 [ゲーム]

どこまでこの人の心は優しく、繊細なのだろう・・
多分、他の守護者よりも一番、人ならざる自身の生い立ちを謙虚に考えている・・。
その辛さは、消して彼一人のものではないけれど、他の守護者と違うのは受け止め方・・
抗うでもなく、流されるでもなく・・
彼は受け入れている・・・
決して、心の中で良しとしているわけでもなく、ただ、仕方がない、そういうものだと諦めているというのに近いのでしょうか・・
言葉では、そういうものだといっておきながら、発する言葉は優しく、優しいが故に切ない。
抱き寄せてくれる温もりも、どこか切なくて・・
彼自身は己を化け物だというけれど、球妃にとってはそうじゃない・・
自分と何ら変わりのない人であり、学校の先輩で優しくて、他の誰でもない、祐一は祐一だと、いってみせる球妃の言葉は、きっと彼の心の痛みを少しだけ軽くしてくれたのではないだろうか・・
そんな彼と共に、危険な領域、敵の本部へと足を赴く。
普段の修行のせいなのか、玉依の血筋がそうさせるのか、奪われた宝具に導かれるようにしてたどり着いた場所。
けれど、決して戦いにきたわけではない。
奪われた物を取り返すための和解・・
そして、目の前の少女も決して、球妃のそんな意志に背きたいわけじゃない。
彼女も又、必要以上の戦いは求めていない、優しい少女・・
気高く、強い意志の中にある、少女の心。
けれど、目の前に立ちはだかる黒木魔術師がそれを阻み、球妃の目の前で想い人をあざけり、容赦ない攻撃で痛めつけていく。
その、どうしようもない現実に、定めだとか、人だとかそうじゃないとか、彼女の中では色んなことがどうでもよくなって、ただ一番に思うのは目の前にいる大切な人を放っておくことはできない・・
ただそれだけ・・
その思いに応えようとしてくれたのが、予想外の人物であり・・
同時に、主人公にとっては予想外な人物が敵になってしまう・・
個人的には、その人物のいうことはまやかし・・
目の前の餌につられて、いいように使われているとしか思えない哀れな子で・・
信じるべき相手と、疑うべき相手というものを間違えてしまっているのではないか・・
としか思えない・・・
よくも悪くも純粋であり、無垢であり・・
という感じで・・
純粋な面においては、主人公の球妃も同じですが、彼女の場合はもう少し人を見る目があるかな・・
とも思います。
結果、裏切られた相手であっても、互いに好き好んで敵対しているわけではない・・
そういうものを、ちゃんと見極めている気がして・・。
人が人を信じるって、言葉にするよりも簡単じゃない
信じ続けるというのは、時につらくて、不安に襲われることもあり・・
そういう気持ちと葛藤しながらも、球妃という少女は仲間の存在を信じ続ける。
自分の非力さを理解しつつ、そんな自分でも守ろうと必死に戦おおうとしてくれる人達を・・♪
そして、彼女が強くあれるのは、仲間の存在があるから・・
彼らがいて、信じられるから、どんな逆向にも立ち向かっていける強さがある。
はたからみれば、時として無謀で、危なっかしい行動ですが・・
けれど、不思議と、そんな彼女を信じてしまえる・・
信じさせてしまう、不思議な少女が球妃という存在。
慈愛の心というべきでしょうが・・
そんな彼女を愛しく思わずにはいられない祐一先輩。
彼女のためならば、己の体に鞭打ってでも立ち上がり、戦い、危険と知りつつ彼女を助けにいき、一目もはばからずかけよっては抱きしめて安堵する・・。
そう、彼には感情がないわけじゃない・・
無表情なだけであり、又、心を動かさないように生きてきた・・
いかさざるおえなかった・・
とでもいうべきでしょうか・・
人との関わり合いを閉ざし、その心の扉を開いたのが球妃という少女で・・
ようは、目の前に彼女がいれば他には目もくれない・・
誰に何を思われようとも関係ない・・
それはつまり、羞恥心がないというわけで・・
感情のままに行動する・・
もしかしたらキスだって一目はばからなくやってしまいそう~~
周りがあきれるやら、赤面している球妃の言動が理解できないと首をかしげてみせる祐一先輩が面白すぎつつ、好きすぎてたまりません・・・(笑)
そんな被害者である球妃の反応は、恥ずかしいやら嬉しいやら・・な、乙女な反応が又可愛いくて・・
彼女にとって、なくてはならない存在になっていく・・
彼の言動一つが彼女の乙女心を潤し、同時にたった一言の言動が乙女心を粉砕する。
きっと、彼自身抱いたことのない感情・・
又は、役割だからと無意識に距離をおこうと、役割だと納得させているだけ・・
人と化け物・・
彼の頭の中にある、どうしても超えられな境界線・・
それを砕くのは球妃の心からの声と、二人の結び合った絆・・
自覚がないからこそ出てくる本音程、真実を語る言葉はないのではないでしょうか・・
そんな思いに囚われているのもつかの間、悲しい戦いが始まる。
和解できたと思った、戦いがこれで終わった・・・
そう思いたかった・・
願う希望が砕かれてしまう・・
それでも朝は来る。
不可思議で、どこか懐かしい夢・・
それはきっと、玉依姫と守護者の出会い・・。
そう、それが彼にとって、球妃との唯一安心できる繋がり・・
人が心に壁を作るのは、相手に嫌われたくないという思いから・・
不安だから壁を作るし、怖いと思う
けれど、それはそれでいい・・
何も相手のこと考えずに、直観だけで生きていける程、人って単純じゃない・・
簡単なようで難しくて、単純なようで些細なことで・・
不安な時は、誰かに背中を押してもらえばいい・・
落ち込むときはとことん落ちこんでから立ち上がればいい・・
人って、悩むことを忘れたら、成長できなくなる・・
それは、恋愛関係にいたってもそう・・
こういう時、何気に真尋麻痺先輩って、凄くイイことをいってくれて、地味にカッコイイですよね♪
攻略キャラとヒロインの愛のキューピッド的役回りになりがち・・・(笑)
見ていないようで、ちゃんと見ていてくれる少年です♪
そして、辛い恋をしているのは球妃だけじゃない・・
二人は決して結ばれちゃいけない間柄じゃない。
ただ、一歩踏み出す勇気が持てないだけ。
今の関係を壊すことで、新しい絆をえられるか、それとも絆もろとも破局してしまうか・・
その覚悟が持てない二人・・
子持ちを伝えて、互いの本音がきけたけれど、きっとその応えはお互いに心から望んだものじゃなくて・・
だからといって、簡単に割りきることもできない。
命がけで守ってもらいたいわけじゃないのに、それを拒めない状況と立場が自悲しくて・・
決して二人はおろかではない・・
愚か者が、自分以外の物のために心を痛めたりしない・・
愚か者は、自分の非力さになんて気づきはしないのだから・・
そうして、わだかまりが全て溶けたわけではないけれど・・
泣いても笑っても、これが最後・・
世界の命運をかけた戦いが再び開幕する♪
という感じにて、祐一先輩ルート感想~
今日はこのあたりにて♪
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