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心に星の輝きを シリーズ [漫画]

心に星の輝きを
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権大納言家の姫、茜は成人した14歳。
にも拘わらず、恋にも異性にも興味を抱かず、着物の裾をたくし上げては屋敷の中や庭、あまつさえ屋敷を飛び出しては飼い猫をおいかける日々。
将来、出世のためにと育てた愛娘のあまりに困りはてた姿に、父親は「もう子供じゃない」と強引に縁談を勧められるも、等の茜は「結婚しない」「自分が変わらなければいい」との一点張りでらちがあかない。
幼馴染の仰はそんな茜に淡い恋心を自覚しているものの、茜があまりに幼く恋愛に関してとんと疎く、告げるに告げられないもどかしい日々。
そんなある日、仰と茜が密会しているのを屋敷の物に誤解され、仰は権大納言家への出入りを禁じられてしまい・・というのが大まかな流れ・・
雰囲気的にえば、なんて素敵にジャパネクスの恋愛メインの少女漫画~
という感じでしょうか・・
個人的に、お転婆で元気なお姫様って嫌いじゃないんですよね。
型破りだけれど、それが個性としていい。
自立した女性というわけではありませんが、当時の時代女は家の出世のための道具。
慎ましく男につくすというのが徹底されていた時代。
それが当たり前だからこそ、そこに疑問を抱きながら生きている主人公・・
子供の心を持った大人・・
それは、決して悪いわけじゃない・・
欠点でもあり魅力でもあり・・
そんな彼女の成長を描く、プロローグがこのお話です。
キャラの魅力、関係性を描き、物語の動きとしては、以下の、もっと心に星の輝きを~へと続いていきます。

もっと心に星の輝きを
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幼馴染の仰のことが大好きでならない茜。
誰よりも特別で大事で傍にいたい存在。
子供のようにすがって甘えて、その姿へ決して恋慕う女の姿ではなく・・
彼女の心の時は、幼き日々、止まったまま・・。
彼だ\がどんな思いを抱いているかも知らずに・・
そんな関係性が少しづつ変化していく話・・。
彼は女で、彼は男だということ・・・
自分は子供で何も知らない。
大人になることは他の女性達にとっては当たり前でも、彼女にとっては未知の世界。
まだ月の物も経験しておらず、それが彼女自身の成長の妨げとなっているのだろうか・・。
仰ぎは優しくて安心できる人。
それは、彼を男として見ていない証拠であり、そんな彼女の思いが時折辛く、歯がゆい思いをせずにはいられない男心。
茜の父親にとって、彼はただの幼馴染・・・。
他の男と茜との見合いも見過ごすしかできない立場で・・
そんなことも知らず、彼女はどこまでも純粋で無垢で・・
男に襲われ、初めて男の怖さを経験する。
いつまでも女になれない茜は仰にとってお荷物でしかないと罵られ・・
初めて彼の自身への気持ちを考えさせられることになる。
彼に通いの相手がいるかもしれない、そんな不安を抱いたり、仰も一人の男であるということを、生身の異性に触れられ、自分を一人の女として求められ・・
色んな経験をして、無垢な少女から女へと成長していく・・
そしていつしか、彼のために大人になりたい・・
今まで彼女が口にしたことのなかった言葉・
そして・・・
まだ何も知らなかった幼き頃の自分と重ねられる一人の少年との出会いが、二人の関係性を決定的な物へと変える・・・。
独りぼっちの幼き少年。
大人になりたくないと、ならなければいけないということはわかっていても、それができずにいる彼の姿に同情せずにはいられない・・
けれど、彼女はもう何もしらない子供じゃない。
愛する人と共に歩いていくために大人になると決意した彼女・・
そんな彼女の言葉と思いを改めて知った仰と茜は・・
こうして、二人はようやく結ばれて、すっかり恋人同士に・・
けれど、そんな二人になったからこその問題・・
そう、仰の出自に関係する・・
二人の将来を大きく変えてしまう問題が・・
というような物語構成に~
時折、茜の恋愛音痴っぷりに、ハラハラドキドキもどかしい思いをさせられつつ・・
だからこそ、ラストの展開に仰良かったね~
と、思わずにはいられない作品。
色々作者自身、歴史に詳しい方ではあないので色々と矛盾のある作品ではありますが、純粋なラブストーリーとしては、十分楽しませて下さる作品ですので・・・
昔の時代の風景を感じたい。
甘くて切ないラブストーリー
破天荒で元気だけれど、無垢で純粋だからこその魅力あるヒロインが好き~
という方に、ぜひおすすめしたい作品です♪
タグ:少女漫画
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