SSブログ

PSYCHO-PASS サイコパス 再編集版 10話 [アニメ]

どんどん、宜野座君のサイパスが濁っていく・・
会社と仲間の間での挟みうち・・
どちらが正義で正しく、信じるべきは何か・・
そんな考えにとらわれ、疑心暗鬼と葛藤の中彼はどんどん落ちていく・・
けれど、その分、今の彼だからこそ見えてくるものもあるのではないだろうか・・
どこか愁いを帯びた瞳は、今までの彼では、絶対見せない表情・・
そう、今まで自分の周りの世界、何より父親の存在等を否定し続けてきた彼・・
朱のこと、愚か者だとか、世間知らずの子供とかいって罵ってばかりいた彼が・・
彼女の刑事としての姿に、心動かされる・・
今まで抱いたことのない、希望なんてものを抱ける程に・・
けれど、そんな憂いを帯びた瞳も決して表には見せない。
仕事には徹底的に私情を挟まない・・
そんな彼の姿を、朱も又、落ち込む暇も涙を見せる相手もらず、健気に強気で頑張ろうとする朱・・
そう、今まで愚痴の相手は狡噛であり、その彼はもういないのだから・・
彼女にとって、彼は拠り所でもあるでしょう・・
そして、こんなに追い込まれても彼女のサイコパスは濁らない・・
そんな自分を嫌悪するけれど、それはきっと、彼女の心が強いからではないのか・・
そんな風に思います。
心を捨て、システムに頼り切った世の中に、人の心とはどんなものなのか・・
彼女の問いかけに答えてくれる人はいない・・
正確にはなんていえばいいかわからない・・
気休めの言葉なんて、今の彼女を納得させるものなんてないでしょうね・・
非人間的存在による支配下の世界・・
そこには感情がなく、ただ義務だけが存在し、生かされている・・・
けれど、それはもろ刃の刃・・
裏を返せば、小さなほころび一つで、簡単に壊れてしまうようなものではないだろうか・・
システムというよりは監獄・・
最小のシステムで最大の人数をコントロール・・
進みすぎた科学と政治の腐敗・・
という点では、今回の犯罪者に対して、共感できる部分私にもあったりするのですが・・
何分、私の場合、彼程の頭脳もなければ、殺戮や混乱に対しての高揚感・・なんてのは持ち合わせておらず・・。
否定はしないけれど、肯定もできない・・。
彼という存在は特別・・
人間、生まれた時から何もかも恵まれていることが幸せかというと疑問に思える
世の中には貧困の世界があり・・
反対に裕福な世界があり・・
そう、最初から何もない人は、そこに絶望し、人生を諦めるか、それとも努力できるかの二択がある・・
けれど、後者は選ぶ道がない・・
最初から全てがあるなら、考える必要もなく、楽な道を適当に進むだけの道・・。
彼は人にはない才能があり、その才能があるからこそ、疎外感を受けた・・・
サイコパスによる判定・・・
彼にとって、それは意味のないもの・・
けれど、世の中には必要不可欠なもので・・
そのことに対する孤独感・・
どんなに頭脳は明晰でも、蓋をあけてみれば小さな子供と同じなのかもしれない・・
勿論、それはあくまで狡噛の推測・・
本人に聞かなければわからない・・
けれど、狡噛にとってそれはどうでもよいこと・・
彼に必要なのは、奴を捕まえることだけ・・
そんな中、宜野座の認識が大きく変化していく・・
そう、言葉ではあんな、手厳しいことをいいつつも、彼は狡噛を失いたくない・・
それが彼の素直な心・・
そして、一人置いてきぼり感・・
彼には、執行官の気持ちが理解しきれない・・
だから、自分よりも先へ先へと進んでいく彼らに対する憤りが半端なくて・・
彼にとっての正義・・
そして、彼らにとっての執念・・
今までやってきたことの全てを否定させたくないから・・
他にもっとうまい生き方ができただろうけれど、そんなに器用じゃない・・
男の意地って、本当に不器用で、カッコ悪いけれど、そらが又カッコ良く見えてくる・・♪
人の生き方なんて、矛盾しているものなのかも・・
その矛盾の中に、真実や目的があったりもして・・
そんなおり、狡噛は犯罪者を追い詰めるため、彼の心理をどこまでも追い続けていく・・
そのいきつく先は・・
て、こうしてみると、この作品の世界観はある国と酷くリンクして見えてきたり・・
食料不足による難民・・
他国の存在に依存せざる終えなかった環境を、変えざる終えないという所・・
そして、システムではなく法によって人々をコントロールさせている所・・
など・・
このあたりになると、彼の表情がふと優しくなる・・
それは、今度こそ、彼の目的を遂げる・・
それが、目の前へと近づいている・・
そんなふっきれた感といいますか・・
そして、このシステムに執着した世界・・
まともに整理をしない過去の出来事・・
これって、今の国の在り方と同じかも・・
興味のない所は、むしして残すべき履歴も全て捨てていって・・
自分の都合の良いものだけを残していく・・
いい加減、フロッピーディスクなんて古臭い物を使うとか、時代遅れの官僚システム何とかすればいいのに・・なんて思わされつつ・・。
BD使えば情報の管理なんて容易いものなのに、今時フロッピーとか要領悪すぎ~~
なんて、少し前のニュース見て思ったりもして・・・
歴史は必修に近い科目・・
過去の人間が何を思い、社会を組み立て運命してきたか・・
の理念や過ちの繰り返しを捕らえれば、その将来をどうあるべきか理想の世界をくみ上げられる・・
けれど、この世界のシステムにはそれがない・・
今が正しく、もっと正しい在り方を描くなんて想像もしない・・
まさに、今の国会の在り方そのもの・・
とでもいうべきなのではないでしょうか・・・
完全体なんて、そんなものは存在しない・・、
そんなものにこそ、調べればいくらでも出てくるほころんんだ穴を見つけてしまう・・。
自分達によって都合の良い世界・・
それが、本当に都合の良い世界なのかどうか・・
朱は全てを知ってしまった・・
だから、新しい物の見方を見つけていく・・。
世の中、知らぬより知った方がよい・・・
どんなことでも、自身の視野を、見解を広げるためには・・
何が正しく、間違いで、何をどう考え答えを出すか・・
その解答が広げることは、人の生き方をどこまでも広げていける
そう、このシステムが本当に必要か、不必要なのか・・。
悪があるから正義があるのか。
間違いがあるから正しい答えがあるのか・・
けれど、その白黒がはっきりつけられるものではなく、それにより柔軟な考えも持てるようになる。
感情と合理的考えは必ずしも一致しない・・
ならば、どうするべきか、どちらを選ぶべきか・・。
正義か、世界の秩序か・・
そして、彼女が選んだ道は・・
彼女がこの職務の適正がA判定だったのも、これは運命だったのかな・・
なんて思ってしまいます。
というか、私がこの世界に生まれていたら、ろくな職業につけていなかったかも~
てか、自分で選び決断できない世界なんて、個人的には想像もできないのですが・・(苦笑)
だからこそ思う、悩み、考えられるのって、凄くありがたいことです。
そうして、彼女も又、奴と心理を共に歩み始めつつも、彼の価値観を否定する。
そう、答えを出すことだけが全てじゃない、そこにいきつくまでの過程が大事だということ・・。
それがあってこそ、人は輝ける。
だからといって、システムに頼った世界すべてが無意味ではないと・・
辛いことも苦しいこともない、楽で楽しいだけの人生・・
人に頼りっぱなしで、何が大切かなんて考えたことのない・・
そんな生き方でも、そこで幸せを見つけられたなら・・
その人にとっては、それは価値のある人生と呼ぶべきなのかな・・
亡き人の言葉だからこそ、意味のある言葉・・
とも思えます。
そうして、朱は大胆な条件を提示する。
相手の条件をのむ代わりに・・
本当に、彼女はどこまでもタフで強く・・
どんどん狡噛さんへと近づいていきます。
やり方も、考え方も・・
そう、彼の行動の先を読んで先へ先へ・・
狡噛の後を追って、追いつめて・・
本当、昔の彼女からは想像ができない程の洞察力と、大胆な行動・・
そうして、そんな彼女の姿を、じっと見つめる宜野座の瞳に、彼女の横顔が狡噛と重なり我に返る姿は・・
このシーンを見るだけでも、今後の二人の関係性を凄く物語っているようで・・
そして、とうとう犯人と、その後を追う狡噛信也の目的地を突き止めて・・・
という所にて~
あと1話で最終回です~~♪
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:アニメ

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。