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こどものおもちゃ 11~19話 [アニメ]

二人の距離がどんどん近づいていきます。
今までずっと一人、孤独だった羽山。
虐めグループの頭で、父親も姉もいたけれど、誰も彼と面と向かいあってくれる人なんていなかった。
それどころか、姉にいたっては彼を酷くののしるばかり・・
子供らしい悩みとか、喜びとか感じる暇もない・・
年ごろの子供が抱えるべきではない苦しみ・・
ましてや、女子を好きになるなんて気持ちや経験はなかっただろう・・。
そして、誰かに甘えるという好意すら・・
物心ついた時には母親はいず、気がつけば冷めきった家族関係・・
そこに沙南という少女が飛び込んできて、彼の心の窮地を救ってくれたといっても過言ではないんでしょうね・・。
だから、彼はどんどん沙南という少女に惹かれていく。
他の誰でもない、多分、彼の弱さをみせられる相手・・
唯一甘えたい相手・・
助けを求めたいと思える相手は彼女だけで・・。
彼が困れば沙南が助けるし、彼女が困れば羽山が手助けをしてくれる。
わかりにくいやり方ではありますが、ななんだかんだでへこみそうな所をどうにかしてくれる相手・・。
にしても、沙南は本当に強いと思う。
たとえ自分がミスを犯したのだとしても、あんな仕打ちを親友にされれば普通は怒るだろうに、相手を責めることなく、ただ自分が悪いのだと反省できるのは、大人でも難しいような気がする。
彼女一人の責任ではないし、言い訳の一つくらい・・
なんて思わなくもないけれど、それをしないのがこの子の強さ・・
だからこそ、皆に好かれるし、皆もすぐに心許すこともできる・・。
言い訳って、許してもらう前よりも許してらった後の方が、きっと印象も変わるんだろうな・・
なんて思いつつ・・。
その強さもそのはず・・
彼女には重大な秘密があって・・・
きっと、普通の一般家庭からすれば、ヘタすれば羽山の家よりも、もっと複雑で・・
彼女にはその試練を乗り越えなきゃいけない時がくる・・。
今は、そのつかの間の幸せをかみしめる時間・・。
心の中、本当は怖くて仕方がないけれど、沙南は一人じゃない。
彼女の涙を受け止めてくれる唯一のライバルで、マブダチの羽山がいる。
彼にとって沙南が特別なように・・
泣きたくなったら俺の所にこい・・
この一言が、彼女にとって彼という存在が特別になる。
それは恋とか愛とかいうのではなく、被り物じゃない素の彼女でいてもいい場所・・
多分きっと、心からの涙を・・
弱さを見せてもいい相手なんだろうね・・
そして、そんな二人の間に入って割ってくる、イケメン美少年~
当時も思っていましたが・・
やはり、このイケメン君いけすかない~
やることが姑息なんですもの。
やっぱ、男は顔より中身です!
男なら、もっと正々堂々と~~
て、考えると、女の沙南の方が俄然男前のように思えてきます(笑)
そして、私は今も昔も羽山と沙南派だな~~~
一見真逆な二人だけれど、本心は特定の人間にしかみせない、不器用っぽい所がすごくにているといいますか・・♪
そんな二人だからこそ、少しづつ近づいていく距離感がドキドキしてたまらない。
そして、思ったよりも早くに出てきた沙南の家族問題・・。
今は、子供の出生率が少なくなりつつある世の中ですが・・
この時代は、子供の存在って今よりもずっと重宝されていたのかな・・
だからこそ、彼女の出生の秘密を改めて見ると、切なくて悲しい・・
いや、自分が大人になったからこそ、より考えさせられることなのだろうか・・。
若い子に子供を産み、育てるが故の不安。
望んでできたわけじゃない子供・・
アニメでは、決定的な一言を沙南は発することはなかっただろうけれど・・
命は愛しはぐくまれるために生まれてくるもの・・
それを望まずして生まれた子供ははたして幸せなのか・・
けれど、命を無駄になくすのは間違っている・・
だが、虐待される運命の中、生まれるのも又子供にとっては不幸なことで・・
結局は、命を軽んじないことが大事・・。
育てられぬ状態で子供をおなかに宿してはダメ。
子供を産んだら、責任とって愛情注いで育てること・・。
そういうことを、しっかり描いてくれている作品で・・。
最後の、沙南の海の若き母親への言葉が本当に印象的・・。
この子は凄く優しくて強い子・・。
だから、おなかを痛めて生んだわが子をないがしろにした、そんな親にも感謝できる・・。
だって、出生はどうであれ彼女は今幸せで・・
その幸せも、この若い母親がいなければ、今の幸せを感じることはできなかった・・・。
けして、親とは微塵も感じられないけれど・・
どんなに時間を過ごしても、彼女にとって、それがゆるぎない真実だろう・・
それが、彼女にとって、精一杯の想いで本当の心・・・
そう、親子関係に血筋なんて関係ない
共に生きてきた時間が全てを物語るのだと思う
愛し、愛され育ててくれた・・
それ以上の何があるだろうか・・。
今の沙南には大事なひとたちがいる。
家族といえる存在の人たち・・・
そして友と呼べる人・・
そして、その中でも特別な羽山という存在・・。
くじけそうな時、泣きたい時、彼が傍にいてくれることで、彼女にとっては一つの勇気にもなるし・・。
今回のことで、家族の絆を再認識させられた・・。
苦しんでいたのは沙南だけじゃない・・。
幼き子供相手に、真実を告げたことの重み・・
その重責を、まだ年端もいかない子供に自ら背負わせてきた母としての想い・・。
どれだけひどく過酷なことをしているかなんて、母親が一番理解していて・・
同時に、抱えている不安・・
結局、親子そろって離れていくかもしれない互いの心に不安になっていて・・。
それは愛・・
家族愛があるからこそ生まれる不安・・
家族っていいな~
てか、本当の家族ってやつは、何があっても家族・・
といいますか・・
彼女は、とても愛らしく、素直でいい子に育ちました・・
それは、彼女が多くの愛を受け育ってきたから・・。
親にも、同世代たちにも・・
過去はそうあれ、今が幸せかどうかが何より大事かな・・
なんて、改めて感じさせられたお話でした~~
もう、今時の朝番組よりも、ず~~と、教育番組的でいいですよね~♪
いや~
原作の方が、もっと重くて更に深いですが・・♪
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