どうしようもない僕とキスをしよう ６巻

どうしようもない僕とキスをしよう　６巻

人が人を愛することに罪はないけれど、許されない恋もある。
幸せなだけじゃ、本気で誰かを愛するなんてこと、きっと出来ない・・。
どうしようもない恋だとわかっていても・・
分かっているから苦しい。
他に好きな人がいる。
許されない禁忌の恋を胸に秘めている人もいる。
世間的常識に苦しんでいる恋も・・
私個人としては、同性愛に関しては、彼女のように綺麗に受け入れることは出来ないし、共感することは出来ないけれど・・
でも、いっている意味はわかります。
誰が誰を好きになろうともそれは自由。
心の中で思うのならば・・
まして、同じく思いが通じているのならば・・
ただ、私としては家族がいて、友達がいて、それに迷惑をかけるとなると・・
とは思います。
それを受け入れ、貫ける思いがあるのならば、本人達の自由に・・
なんて思わなくもないですが・・
まあ、身内でなければ・・
の話になるでしょうが・・。
というか、そういうことを理解していない登場キャラ達ではないと思うんです。
だから、誰に対しても、全てではないけれど共感しやすいり、又不快感も抱けない・・。
私自身、彼女のような女になれたらな～
と、時折・・
といいますか、この本を読む度思います。
どうしようもない思いにかられても、誰かに八つ当たりなんてしないし・・
心の内をちゃんと話せる、信頼できる友がいて・・
濁さず、ちゃんと大事な言葉をげつげることが出来る。
ちょっと言いにくいことだって、その場限りの言葉に逃げたりもしないし・・
勿論、踏み込んでほしくないことに関しては、頑なに口を閉ざしてガードをはるけれど、ちゃんと意思表示は出来る・・
というか、傍にいるのが、それを理解出来るイイ男・・
というのもあるでしょうけれど・・。
私自身、彼女のように、あそこまではっきりと物を伝えられるかどうか・・
言葉の選び方とか・・
その場の商況判断もピカ一で・・。
ただ、色気のあるだけの女じゃない。
女としても、社会人としても・・
一人の女としてもイケてる人・・
と、いうべきでしょうか・・
職場での厳しい対応も、相手を信じているが故の言葉だったり・・。
信じているからこそ、あえての言葉だったり・・。
人を疑ったりとかしない・・。
ちゃんと相手を信じた上で、行動出来る・・。
部下にしても、同僚にしても・・
きっと、上司～なんて立場の人間ならば、凄く理想的な人だろうな～
なんて思います。
そして、そんな彼女が抱える禁忌の思い・・
罪に溺れてしまえば、きっと楽だろうし、諦めることができれば、少しは心が軽くなるかもしれない・・
けれど、そうじゃない・・。
思いを貫き通す代わりに好いた男を切り捨てる・・
なんて、複雑な愛情表現ですが・・
世間的に、常識的に許されざる立場だからこそ、彼女はこんなにも苦しみ・・
そして強く、美しくさせる・・
それが彼女の魅力になっている・・
そんな思いを抱き続けてきた彼女だからこその今の輝きがある・・
というのも、複雑な心境でもあるのですが・・。
そして、そんな彼女の思いを知りつつも、逃げ腰ではない姿勢、全て受け入れた上での攻めの体勢をとれる男も凄いといいますか・・。
本来ならば、そこまでして思われれば、女冥利につきそうなものではあるのですが・・
なんとも、報われぬ思いってのが切ないですね・・。
彼女にとって、代えがたい男がいるように、彼にとっても彼女という存在は、他に代えがたい存在・・
ということで・・。
けれど、だからこその、最後の言葉が・・
すご～～く気になります！
色んな思いが秘められていて・・
どんな気持ちで決断したのか・・
そして、それを告げられた彼女はどんな思いを抱くのか・・
どんな結論をするのか・・
次巻も目が離せない～～
というかんじにて、待て７巻！
以上！

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