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花咲ける青少年 25~29話 [アニメ]

切ないですね・・
人は見た目だけではわからない・・
心の奥底には人には知れない複雑な心境、環境がある・・・
家族なのに憎しみあって・・
家族なのに誰よりも他人で冷たくて・・
ただ、愛が欲しいだけ・・
愛する人の傍にいたいだけ・・
叱って、怒って、抱きしめて大丈夫だよ・・
そう、いってくれる人が欲しいだけなのに・・
きっと知らない・・
はたから見れば、花鹿の花婿候補は者達は裕福で、美しく誰からも羨ましがられる存在なのに・・
肝心なものはもっていない、寂しい人達・・
その隙間を埋めてくれる存在が花鹿という少女なのか・・
誰にも見せられない弱みも、彼女の前だけは・・
そんな彼らからの愛情を、彼女は注がれる・・・
それを愛と受け取ることは出来ない、まだ彼女は花咲きっていない蕾・・・
そんな花鹿を求めて、男達は動きだす。
彼女のためにと・・
国のためにと・・
けれど、そのゆるぎなくも尊き、決断は茨の道・・
最早彼女の存在は、国一つを揺るがしかねない存在になりつつある。
まだ、そのことに気づいているのは彼女の身内のごく一部にすぎない。
けれど、その真実が他の誰かに・・
国を揺るがそうとしている人物に知られてしまえば・・
それは、取りかえしのつかない事態となる。
張り巡らされた罠・・
自体は見えない所で、静かに、確実に相手の思惑へとことが運ばれていく。
手の付けられない少女を一人の女とし、掌で転がすことなど容易いことだと・・・。
国のための殺人は罪ではなく、寧ろ国のための犠牲でしかないといってみせる男の執念・・。
そこは、花鹿のためにと思い地に足をつけたその場所は、糸で張り巡らされた蜘蛛の巣の中。
情勢は単純に敵味方では片づけられない・・
市民を支配することで国をなりたたせようとするもの。
国家そのものを壊すことで自由を得ようとする組織・・。
新しき指導者の元、正しい政治で国をなりたたせようとするもの・・
又、そのための犠牲をいとわないと恐ろしくも残酷な考えのもの・・
皆が同じ思い・・・
国の存続、国のためを思っているはずなのに、やり方があまりにも違いすぎて・・
それは、より危険な状況に・・。
そしてそんな危うい情勢こそ、少女を大人の女性へと変化させていく・・。
きっと、こんな状況にならなければわからなかった思い・・。
国のため、組織を守るため・・・
それぞれに立場があって、思いがあって・・
そこには男女の思いだって絡んでくる。
組織を守るためには跡取りを作るのが定跡であり、それが理解できていないリーレンでもなく、又花鹿でもない。
けれど、これをきっかけに、花鹿の中に今まで芽吹いたことのない者が生まれる。
多分きっと、初めて愛している、と、つげられた言葉・・。
婿候補の男達にはけしていったことのない言葉・・。
今まで、長い間傍にいて、傍にいすぎて見えなかったもの・・
彼女がいうように、離れて初めて気づけるものがあるのかもしれない・・。
友のためになにかしたい。
国のために動きたいのに動くことが出来ない。
愛する物を危険にさらしたくない。
色んな愛の形が複雑に混ざり合っていく・・。
思いの本質は、たった一つ、その人を愛している
それだけなのに、リーレンと花鹿の関係程遠回しで不器用な形はないな・・
と・・
人間、失うかもしれない、当たり前の存在がなくなってしまうかもしれない・・
そんな状況におかれなければ気づけないものがある。
花鹿のリーレンへの思いは、確かな愛・・
それが家族とか、異性に対するものかなんてきっと今の彼女には関係なく、リーレンにも関係ないのかもしれない。
自身の立場を捨てて、部下のことより、家のことより、何よりも花鹿への思いに突き動かされるまま起こした行動が、ようやく一歩踏み出した関係になれたのかもしれない。
何もかも捨ててでも、彼女を選ぶ・・
そんな思いに、たどり着けたのかもしれません。
花鹿にしたって、今の彼女が何より求めるのは、リーレンとの優しい時間。
今がどんな状況かであることかは、彼女自身が一番理解している・・
それをわかっていながらも、彼女にとっての一番は、リーレンと、ムスターファ・・
二人と一匹の時間。
そう、彼女にとって、やはりムスターファはムスターファであり、一匹の白い豹、家族の生まれ変わりであって、一人の男にはなれていない・・
それが明確にされる・・。
それは変化となるのか・・
変化を求めざるおえないのか・・
彼女の持つ血筋・・・
彼女の面差し・・
発する言葉や、凛とした立ち居振る舞いが重なって仕方なく思えるのは、最早ごく一部の物ではないのかもしれない・・
又、その面差しに気づかずにいた者にまで、その、隠され続けていた出自の秘密をとうとう握りだすものが出てくる・・・。
それを利用し、足元を救おうとする輩が・・・
回を追うごとに近づいてくる・・
彼女自身がこの真実に気づく日もくるのか?
もし、そうなった時はどうなるだろう・・
と、盛り上がるまま、待て続き~
という感じでしょうか・・。
こういう少女漫画本当にいいですね。
政治があって、社会状勢があって、その上で個々の恋愛話等色々あって・・
そういう構成だからこそ、リアリティがあって楽しめるのだろうな・・
と、改めて思います♪
結局、二人きりの恋愛物語なんて、自己完結の自己満足に過ぎない・・
と、感じるのも、大人になっているがゆえの感想でしょうか。
けれど、そんなまだまだ恋にお洒落に夢中になりかねない年頃の女の子が社会の荒波に飲まれながら、真実のを探る物語・・
なんだか、大人の私が見ても胸に響くものがあって、非常に面白い♪
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