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龍鎖のオリ 1巻 [漫画]

龍鎖のオリ 1巻
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この漫画程に、ああ、昔の私がここにいる・・
と、思える程に、過酷な環境環境、苦しいキャラの心情共にリアルに共感できたといっても過言ではない作品。
物語は最近流行りのファンタジーでありながら、中身は王道な少年漫画・・
決して学内では優秀ではない主人公ノゾム、寧ろあるきっかけが理由で、劣等生とも呼べる所まで地に落ちてしまった彼が苦悩と心の闇を抱えながら成長していく物語・・
なのだろうと思います。
それゆえに、ちょっとだけ赤裸々なお話もありうでしょうが、ご了承下さい!
で、何がそこまで環境移入できるかというと・・
恋人の裏切り・・
私の場合は友人や大人の存在において、経験しているのですが・・
そう、約束された恋人が、学園に入ってしばらくしたのち掌を返したように態度を変えるんです。
真相のわからない、ただの噂をうのみにして・・
正直、これを見た瞬間、この幼馴染最低だな・・
彼の口から直接聞いたわけでもないのに、周りの言葉をうのみにして・・
しかも、それにかこつけたように手を差し伸べてきた、主人公の幼馴染の少年といい具合にくっついて・・
これほどまでに嫌悪感湧いた元ヒロインはいないぞ~~~
と、思わずにはいられなくて・・
そんな彼女の態度に傷つき・・
そして、元々優秀でないけれをさげすむ多くの生徒達・・。
そんな中でも数少なくとも手をさしのべてくれていた仲間の冷たい視線・・
皆が噂をうのみにして、彼を見下し、罵詈雑言を浴びせ、孤立させていきます・・。
そんな所まで自分の学生時代とそっくりで・・
何度か、そんな荒波に立ち向かおうとするのですが、そのうち先生まで裏切ってくれて・・
もう、誰も信じるものかと自分の殻に閉じこもっては、ハリネズミのようになっていた気がします。
そうして、自身の根性だけをたたき上げ、磨き上げ・・
彼のように、力としての強さは持てなかったものの、己の体を傷つけない代わりに、私自身の心を傷つけ、抱えながら学園生活を送っていた気がします。
それでも、唯一という友人は一人だけいて・・
けれど、主人公にはそんな存在はいなかった・・・
というか、失ってしまってからは、ずっと、たった一人で・・・。
最初からなければ、その方がまだ多分ましだったりもするのでしょうが・・
人の温もりって、知った後に失うと喪失感が激しいですからね~(苦笑)
だから、そんな彼の心の闇や現実逃避する理由・・・
そして、ここまで鍛錬しているのになぜ後一歩強くなれないのかも、凄くよくわかるんですよね。
いえ、彼は実際には強さをひめているのでしょうが、学園の模擬試験では粗勝てたことがない・・。
そんな環境の中、自分よりも魔力でははるかに上回る相手と互角に戦えるだけの剣技、気力はある。
けれど、それだけじゃ人間駄目なんです。
私には友達がいて、だから生きようと思った
死ぬのが怖いから行きたいと思った
死んだ後のことよりも、もしも死にぞこなって生き延びてしまったら世の中生きづらいだろうな・・
そう思ったから生きることを選んだ。
けれど、生きる屍とは変わらなくて・・
それは彼も同じで・・
だからこそ、心の狭い人間に負けず、彼を裏切った元恋人や友人達を見返すくらいになって欲しいと願わずにはいられない・・
それだけの実力が彼にはあるから・・
そして、そんな噂でしかない話に耳を傾けず、ノゾムの実力を認め、その秘めた力に興味を持ってくれる人がいるのだから・・。
本当、この作品の帯にある
傷みを超えて立ち上がれ
己の鎖を断ち切って・・
という言葉そのもの・・
そう、その文面通りの物語に・・
この作品の原作である小説の・・
逃げてもいい、立ち止まってもいい、でも逃げているという現実に目をそらすな
足りないのは自信か力か・・
これは心の歩みをとめた少年が、もがき立ち上がる物語
の文面に至極共感~~
私ももがき苦しみ立ち上がって、今ここにいますので!
クラスによる集団虐め、両親の度の過ぎたしつけ、姉妹との死闘。
会社の上司、先輩のセクハラ
同僚の嫌がらせ~~
めげずに限界ギリギリまで頑張ってきたつもりです~~(笑)
逃げることは恥だが役に立つ~なんて言葉は、得る物を得られた人間だけが言える言葉です~~
と、思わずいいたい・・。
てか、逃げること全てが悪いことじゃないけれど、前向きに考えられないままの逃げは、何の解決にもならず、永遠逃げ続けるだけのもの・・だと思います。
そう、この物語の主人公は、だから勝てるかもしれない相手に勝てなかった・・
きっと、実力よりも自身が必要・・・
だって、人同士での戦いでは決して勝利したことはなかったけれど、上級クラスの魔法士、剣士でなければ勝てないような標的へと一撃を食らわせることができたのですから♪
落ちこぼれ扱いされたのならば、その未熟さを知った上で、事実を受け入れて頑張ればいい~~
というか、そうやって人は初めて努力するということを知るのではないでしょうか~
ということで・・
主人公ファイト!
何でもいい、強く、これ以上なく強く執着出来る思いをその胸に秘めて、目の前の最強最悪の敵に立ち向かうのです!
タグ:少年漫画
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