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緋色の欠片 プレイ感想3 [ゲーム]

緋色の欠片 拓磨 

とうとう、恐れていた、その時がやってきます。
最後の封印がとかれようとしたとき・・
仲間が自身の身を犠牲にしてでも、彼の元へと彼女の背を押してくれる。
今、自身がしなければいけないことを、見誤っては駄目だと、自身に言いきかせながら、球妃は泣きながら駆けだす。
だって、好いた男を守るのは何時だって女の役目。
その苦しみや葛藤を和らげてあげられるのも・・
力を与えられるのも・・
何にも負けない強さを男が得るのって、愛する存在がいるから
闇から光に何時だってひき戻してくれるのは・・
だから、きっと大丈夫。
その身がどんなものであっても、彼には球妃がいるから・・。
その言葉は、非力で何の力も持てない彼女の強さにもなる。
そう、思えていたはずなのに、彼の中に眠る血と、彼女の中に眠る血の定めが、それをよしとはしてくれない。
そして、ここから、どんどん切ない展開に・・
想いをつげあった中ではないけれど、互いに思い会っていることは確か・・
けれど、だからこそ結ばれることが許されない関係に・・・。
こういう時、感情に任せて行動できるのは男で、女は理性が走って感情のままに行動することが出来ない・・。
という展開が多いですね。
勿論男の方から女の方を求めてくれることは嬉しくもあり・・
けれど、応えられないのに、それを心のどこかで求めてしまう女の心って、身勝手とわかっていても、複雑な心境なんだろう・・
なんて、ふと思います。
本当、こんな複雑な恋を抱くには、まだ彼女には若く荷が重い・・
と、いいますか・・
けれど、生涯は強い程に相手を思う気持ちを募らせる・・
助けにきてくれる王子様をまつだけの女じゃない。
そして、真実を知っていく・・。
悲しい過去の真相も、彼が何物で自身とどんな関係があったのか・・
深く、遠い昔から繋がっていた二人の心・・。
それは一筋の希望・・
けれど、その一滴の小さな光が再び砕かれることにもなり・・
希望と絶望・・・
真実に近づく度に、球妃の心は揺れ、やがて、朽ちていく。
それが皆の、世界のためだと自分の言い聞かせるように・・
けれど、いざって時かけつけてくれるのがヒーロであって・・
その力強さに、心の奥に閉じ込めていた思いがあふれ出す。
死ぬのは怖い、死にたくない。
そして何より、貴方の傍にいたいと・・。
そうやって、差し出された温もりに縋りついて、力強い腕にひかれ走り出す。
定められた運命とか、世界の命運とか、そんな物に身を任せるつもりはない。
彼が一緒ならば、そんな運命さえ打ち砕くことができるかもしれない。
そんな希望が球妃の胸の中に、ふつふつと湧いてくる。
そして、思う。
球妃達にとっての本当の敵は封印を奪いに来たロゴスではなく、彼らを退治すべき人間。
彼女達に真実をつげず、自分達の村を守るが故に当たり前のように行われてきた儀式。
犠牲を良しとする村人たちの思想・・
そして、拓磨の中に眠る血・・
己自身との戦い。
目の前に群がる敵を倒すだけの方が、きっと余程楽なことだろう。
そして、そんな苦しむ愛しい男の姿を見まもり続ける球妃も同じこと。
そんな彼の姿を何もできず見続けるよりは、いっそ見限った方が楽だろう・・
そうしても、きっと優しい彼は自分を憎まない。
それどころか、彼はそれを願うだろう。
球妃の命を最優先する代わりに。
けれど、それがわかっているからこそ離れられない。
死という恐怖を目のあたりにしても、やはり彼が愛しくてしょうがない
今ここで、彼を見捨ててぬぐい切れない後悔という苦しみにつきまとわれるよりは・・。
結局、人生に楽な道なんてない
心無き選択ならば、それも可能だろうけれど、心ある選択に何の苦しみもまとわないことなどありはしない
人は、生きる限り、悩み苦しみ続ける
その先に楽しいことや嬉しいことがついてまとうもの・・。
それが人生という奴ではないだろうか・・。
死を覚悟しながらも、恐怖はぬぐえない。
けれど、それ以上に愛する人を見捨てるなんてことが出来ない女心・・。
そんな、彼を愛しい、守りたいという思いは戦いを繰り返しては悪しき力にむしばまれていく彼の姿を見て・・
ようやくたどりつく。
世界の平和どうこうではなく、目の前の愛しい男を救うために玉依姫の力を開放する方法・・
それは、至極単純で、彼を救いたいという思いと、彼を愛する思いから目覚めることができたものかもしれない。
数少ないラブシーンの一つともなるのですが・・(笑)
そして、思います。
どうしようもなく、この二人は似た者同士。
言葉と思いは裏腹。
顔さえあわせば喧嘩ばかりで、本人を目の前にすると素直な言葉が出てこなかったり・・
相手を思うあまり、心にもない言葉、拒絶をしてながらも、心の奥底では互いを思いあっている。
相手の幸せを誰よりも願ってる。
気づかぬうちに、お互いになくてはならない存在で、支えあう存在になっている。
そんな、愛する者のためならば、この命さえいとわないと思う所まで・・。
互いが互いを求めあう、その瞬間さえも・・
互いの心情なんてしりもせず、覚悟を決めあったとき、言葉ないまま初めての口づけ・・
その、感じあう温もりでお互いの思いを伝えあう瞬間・・
今まで、何度こういうシーンを入れて欲しい~
と、思い続け、最後の最後で盛り上げてくれたな~
と、いう感じで・・♪
こういうのって、キャラの心情によりそえなければ盛り上がれない・・
逆に、盛り上がる~てことは、キャラの心情に寄り添えている~て、ことで・・♪
そして・・
最後の戦いは、誰のものでもない、彼女ら二人のためのもの・・
えらばされるのではない、自分達で選んでゆく道
例えそれが、どんな結果であっても、悔いの残さないためのものに・・。
そいして、それは力に溺れることなく、その身に宿る力を正しき思いのままに・・
色々苦戦はしたものの、結局はそういうことなんだろうと思う。
そこに敵はいても、それが悪かどうかは限らない・・
結局戦いに敗れた彼も被害者にすぎなかった。
力がないがゆえに絶望し、力を求めるがゆえに更なる絶望をまねいて・・
結局人が救われる瞬間って、自分を許してもいいよと、囁き傍にいてくれる人がいるかいないかで、人生変わってしまうのかもしれない
拓磨には球妃がいて、球妃には拓磨がいて・・
彼女の最後まで諦めない強さが、二人の絆を強固なものにし、得たハッピーED
でしょうね♪
という感じにて、大満足のED!
最後、全てが終わり、球妃が誰にも言わず両親の元へとさろうとしたとき、思い出の場所、思い出の台詞で、振り返れば彼がいて・・
言葉すくなく、抱擁しつつ、再びあおうことを約束しての終わり~
という作りが又最高に素晴らしく好みでたまらず~
色々問題はあったけれども、いい作品だったと思います♪
後、個人的には拓磨のバッドEDはどれも良質のように思われます♪
以外に、ちょっと切なかったり・・
あ・・ヒロインのフラグで意識取り戻したっぽい・・
みたいなとか・・
彼のために選んだ選択ならば後悔はしない、けれど、最後に見た彼の寂しそうな笑顔だけが気がかりだ・・
とか、もっと長い時を一緒にいたかったのにゴメン・・
などなど・・
少なくともタクマルートのバッドは収集しても良いかと、正し、VITA版にて・・・(笑)
だって、セーブポイントプレステでは少なすぎるんですもの(笑)
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