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十鬼の絆 花結綴り プレイ感想2 [ゲーム]

恋精華

本編では敵同士だった秀と八千代の過去を見て、少し彼らに対する印象が凄く変わったかな・・
という二本の物語・・


そう、プレイ準としては、時系列的に秀の方が先・・
二人の出会いから物語が進んでいき・・・
そして、そんな彼らの隣にいるのは・・
はぐれ鬼であり・・
彼らの目的は最初から一緒だったわけではない・・
だからこそ、本編での秀の独断行動が目立っていたわけであり・・
それが猶更納得させられる話でもある。
そして、そんな彼らに協力しようとするのも、ある意味利害の一致というか、彼的には軽い・・
少々投げやり、その場ののりで腹をくくる・・
とでもいうようなノリ・・・でしょうか・・
彼は彼のために・・
無駄死にするよりは・・
という考え方は嫌いじゃないですが、本当にちゃらいノリに見えてしょうがない青年・・(笑)
そうして、本編での出来事へと話は進み・・
多分、悲恋EDの一つのその後の話でしょうか・・・
そう、姫亡き今、その後をついだのは・・
そして、戦が終わり平和な世、彼女の里に足を赴けた彼ら・・・
そこで、きかされた事実。
迫害し続けられた彼らからすれば綺麗ごともいい所で、到底納得なんていく内容ではなかったでしょうけれど・・
でも、それは本心ではない。
だって、誰だって本当は不幸になるのも、させるのも嫌・・
幸せになりたいし、なって貰った方がいい・・
と、思うもの・・。
ただ、彼は今までそれに気づけなかっただけ・・
目の前の出来事から逃げ出してしまった彼だから・・
けれど、そうせさざるおえなかった・・・
誰も彼に手を差し伸べようとはしなかった・・
父親の思いを受け継ぎたいという少年の思いを受け止めてくれる大人は誰一人としていなくて・・。
そんな悲しみ以上に、彼にとって辛いのは、父親の真実の思い・・
それを知らずに行った彼自身の行動への悔い・・
和解しあったと思っていたはずの、予想外な行動の理由・・
そんな彼を見捨てられず、監視という名目で彼の身を保護していたのが、なんだか微笑ましい雰囲気に・・
元々、千鬼丸とは一時的に仲間でもあったし・・・
本編の裏では、二人はいつもこんな風につるんでいたのでしょうか・・
男鬼3人で・・・(笑)
いい具合にシリアスとコミカル~な繰り返しで物語が進み・・・
幸せと不幸・・
希望と絶望・・
まったく相反する言葉だけれど、それらは紙一重でもある・・
と、私は思う・・。
希望を持つから、裏切られた時の絶望が怖い・・
ついこの間まで不幸のどん底だったのに、昨日の今日から幸せになれとか、急に許すとか態度を180度変えられても受け入れがたく戸惑う複雑な思い・・。
そして・・
人が口にできる絶望程、薄い物はない・・・
死にたいとか、苦しいとか誰かに口にしている間は、心の底からの本心なんかじゃない・・
そうして、逃げ道をつくっているだけで、実際は死ぬなんて勇気のない人達・・。
本当に絶望し、死を選んでいる人間は誰につげることなくこの世をさっていく・・。
個人的には、そんな印象があります。
他人に心向ける隙間がないから、人は自身の死を実行できる。
他人に心向ける余裕があるから、死が怖いし、だからこそ、誰かにとめて欲しいと告げに来る
そういうものではないでしょうか・・。
そして、私が思っていたよりも、このはぐれ鬼達には、確かな絆があった・・・
仲間でない者達への言動があまりに残酷だったから本編では気づけなかったけれど・・
敵味方も関係ないんですよね、そういう所は・・・♪
皆生きていれば、一人や二人、大事な人がいる・・。
そういう人がいるから、人って生きていけるんだろうと思う・・。
そして、それに気づけない人が道を踏み外してしまう。
後戻りできないと思う所まで来ていると思っても、それは、もしかしたら本人の勝手な思い込みかもしれなくって・・
人の愛情表現って、眼に見えるものばかりじゃないってこと・・・。
そして、人にはそんな心というものがあるからこそ、余裕が出来たりできなかったり・・
間違った行いをしたり、正しい行いが出来たり・・
というもので・・。
そうして、彼は雪奈に教え、教えられ、背中を押され、新しい未来に向けての一歩を踏みだす。
そんな彼の背中を見守る雪奈の胸のうちには、どこか切なげな思いが・・
再び再開した時には、今まで気づけなかった互いの思いをかみしめるように・・
ということで、個人的には秦の話より、俄然こちらの方がまとめ方が好きだったかな~
なんて思いつつ・・


八千代
千鬼丸と同じくはぐれ鬼の八千代のお話~
人間、生まれ持っての悪人はいない・・・
生まれたばかりは皆真っ白な心で、無邪気な子供であいられる・・
けれど、日々の日常が、それらを黒く塗りつぶしていく・・・
幼い時の記憶なんてない・・
物心ついた時に出来上がっていた環境が最悪だったならば、それがその人にとっての当たり前になっていくのかもしれない。
そして描かれる、本編でのプロローグの詳細・・
主人公、雪奈がかけつける前の二人のやりとりと出来事・・・
そんな過去から、現代へとなり・・・
秀との出来事の後の話へと重なっていきます。
はぐれ鬼も十鬼集も関係な鬼の世・・
そのためには彼の協力も必要で、なんとか話す機会を・・と、こじつけた中、語られた千鬼丸との出会い・・・
そして、そこにいたるまでの彼の生い立ち・・
十鬼集を憎まずにはいられなかった理由・・・
先祖の不始末を背負い、何も悪いことをしていない自分達までしいたげられる境遇への憎悪・・
国外では存在している、生まれながらの差別・・
という奴に近いでしょうか・・
白人だからとか、黒人だからとか、本人やその家族には関係のない柵、角質・・・
何も知らず、雪奈が爺様や姫の元で健やかに過ごしていた中での彼の悲しい出来事。
それを知った雪奈の思い・・
争いの絶えなかった時代と、平和な時代とでは求める物も、求められるものも変化していく。
争いの時代では、雪奈は姫としは役立たずな存在だったかもしれないけれど、平和な時代の今だからこそ、彼女にしか出来ないことがある・・
長年培ってきたマイナスな感情は、決して簡単には解けない・・
けれど、彼に害をなされても揺るがない、彼と、その里の者達を助けたいという思いは、八千代の心の奥底に微かに、一欠片分だけ届く。
それは、本人ですら気づけない、無自覚な変化・・
憎い相手なのに憎み切れない・・
本当に彼女が憎くて、手をかけようとしたのか・・
自分自身でも気づけないことを、諭すなり気づかせてくれるなりしてくれるのが、仲間や家族という存在で・・
最近、コロナのニュース見て思うんですよね・・
片方はコロナ気にしているのに、連れの片方は気にしていない・・
そういう人付き合いが成立してしまっているのってどうなんだろ?
コロナを軽視するような友達と一緒にいてて、果たして心の底から友と呼べる間柄なのか?
なんて思わずにはいられない。
私だったら、そんな子と友達なんて続けるの戸惑うし、友と呼ぶべきか悩み始める・・
少なくとも、自分が感染したら嫌なので、そういう常識の知らない子と距離をおくでしょうか・・
なんて、ふと思わされます・・♪
まあ、人付き合いに関しては、相手が変わらないのならば自分が変わる・・・
という手法がありますが・・
それは、よりよき付き合いをしたいと思える人間相手に限られたことですしね♪
まあ、相手に求めるばかりでは人は変わらない・・
変わって欲しいときは、まずは自分が変わること・・
なんて、この話の結末で凄く感じました♪
訴えるだけ訴えても届かないのならば、方法を変える・・・
という奴でしょう♪
そして、たどり着いた二人の関係は・・
ほんのりと秀ルートでの会話を彷彿とさせながら・・
二人のラブED~
という感じに・・♪
正直いうと、この話を読んで、攻略キャラよの秦より八千代の方が好きかも・・・
というか、好きになっていったかもしれません♪

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