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羊のうた 漫画文庫 全4巻 [漫画]

羊のうた 漫画文庫 全4巻
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はい、たまたま中古ショップで目にとまり、懐かしさに読んでみたくなるものの、店頭では全巻揃わず安い価格ではなかなか見れない・・
ということで、たまらずネット通販で調べたら、店頭で買うよりも劇安~~!!
てなことで、送料代こみにてセット価格1000円以内で購入させて頂きました。
一言でいうなれば、ほの暗い中にも切なさのある、禁断愛・・
と、いった所でしょうか。
旦那いわく、お前がこういう雰囲気の絵柄の漫画読むの珍らしいな・・と、酷く驚いていたのですが・・(笑)
ある意味印象深い漫画の一つであり、なかなか他にない雰囲気の作品ではないでしょうか・・
と、個人的にも思っちゃいます(笑)
絵はどちらかというと、確かに好みとは違い、おどろおどろしい雰囲気はあります。
でも、それと同時に独特な美しさがあり・・
純和風な絵柄が妙にひかれる作品です。
そして以上に物語がとても魅力的な作品です。
けして明るく楽しくハッピーED~な話しではなく、どちらかといえばほの暗く、切なくも狂おしい・・
そういうタイプの作品になるでしょうか・・。
影も基本的にはスクリーンではなく手書きだったり、線荒々しいペンタッチだったり・・
ある意味古風な色合いが濃い絵柄です。
なので、本当~~に今時のアニメ路線な、目がキラキラでトーンが一杯はってある~という絵柄しか受け付けない~という人には受け入れにくいかもしれません。
時には、キャラの複雑な心境や苦しみを描く表情は時に少し怖いな・・という印象さえあたえられる作品ですが。
だからこそ、今時の絵にはない、独特な世界観にひきこませる・・
作風に似あった絵のタッチだな・・私は思います。
根本的なモチーフは純愛と確執とでもいいましょうか。

主人公は幼い頃に別れた一つ上の姉と再会。
そのとき、家に伝わる病のことを聞く。
それは、発作が起こると吸血鬼のように人の血を欲するというもので・・
そんなもの存在するはずがないと疑心暗鬼になっていましたが、やがて、主人公も発作に苦しもようになります。
そんな弟へと、姉は自ら自身の腕を傷つけ、その血を与えます・・
そうして、人として許されぬ行為に思い悩みながらも、互いをよりどころにならざるおえなくなっていく二人・・
そん姉弟の結末は・・・
といった感じの、ラストは、日本版ロミジュリ物語・・と、みせかけて・・。
悲しいながらにもほのかに未来の残るラスト・・
そんな感じでしょうか・・。
本当に、登場キャラの過去の経験からくる心情と、それ故の現状がとても繊細に描かれた作品♪
本当、ダークな印象の作品って、別にグロイ描写かけばいいといものではなく・・
人の心の黒い部分は何も殺人衝動やグロテスクな描写だけではない・・
というか、人の心理ほど面白いものはないのですよ・・。
だから、漫画一つ作るにしても人付き合いちゃんと出来てないと奥行きのある作品はけしてかけない・・。
一筋縄ではいかない心の闇・・・・。
理解しようとして触れ合える部分と、理解しようとしても触れ合えない部分とか色々ありますからね・・
本当、この漫画を直接手にとって中味を見た旦那の反応あ面白かったです・・(笑)
確かに絵はお前の好みとは違うけど、内容は好きそうだな・・
の一言が妙に耳に残っています・・(笑)
お前、こんな本当に読んだことあるのか~
と、更に畳みけていってくれてましたし・・(笑)
本当、こういうほの暗さのある漫画は今となっては貴重ですね♪
地味な作品は作品で面白いです♪
例えば・・
樋野まつり先生の代表作、華やかな登場キャラの多いヴァンパイア騎士も好きですし・・
手裏剣とプリーツのような、一件、花のない素朴なヒロインが主に向ける純愛~みたいな雰囲気の作品もとても好きです・・♪

地味だけれど、人の繊細な内面を描かれた・・
少しほの暗いくらいの純愛な雰囲気~嫌いじゃないよ~という方は是非にどうぞ♪
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