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ザ ソウルテイカー 7~12話 最終回 [アニメ]

真実が一つ明かされれば、又新たな衝撃の事実が・・・
その繰り返しの展開は・・
怒涛ともいえるが、決して無茶苦茶な作りというわけではない・・
一つ一つの衝撃的な事実が、一つの真実へと近づいていく・・
そんな物語展開・・
そして、この作品で流れる涙は・・
血の涙・・
彼が流す涙は、悲しいを通り越した苦しみや葛藤の表現・・
反して、彼の目の前にいる女性の涙は純粋で美しい透明の涙・・
涙一つの表現でも、個々の感情をわかりやすく表現、比較していきますが・・。
心って何?
偽物って何?
本物ではないけれど、心は唯一何も変わらないという女性の言葉・・
きっと嘘ではないだろう・・
けれど、結局は人の心の繋がりって血のつながりではなく、時間のつみかさね・
どんなに血をわけた相手だろうとも、共に時間を過ごせていなければ、何をいっても言葉は心に届かないし・・
積み上げてきた時間という経験や思い出を、塗り替えることなんてできない・・。
けれど、ものすごく大好きだった人を嫌いになることだってあるし、逆に凄く嫌いだった人を好きになることはあって・・
そういうきっかけで、人の関わりあいっていうのは繋がりが途切れたり、新たなつながりができていくものだと思うので・・。
けれど、彼の場合はその繋がりがあまりにも複雑で・・
予想外な相手が肉親だったり、敵対する相手だったり・・
出生の秘密だったり・・
ありえないという一言では表せない過酷な世界・・。
その苦境をどうとらえ、生きていくかを彼は選択しなければいけないわけで・・
目の前の相手を倒して、はい終わりというわけにもいかない・・。
そう・・
今、彼が倒さなければいけない相手・・
それは、彼が唯一無二守りたいと思っていた相手・・
無くしたと思っていた相手・・
そんな予感、良そうは視聴者側からすれば、なんとなく感じていたことではありましたが・・
勿論、当事者の彼としては、そんな現実を想像もしていなかったでしょうし・・
信じたくない事実でもあり・・
なすすべもなくされるがままで・・
けれど、そんな彼の心を変えた・・
目覚めさせたなぞの男・・
そして彼は目覚める。
人の心を持たない存在へと・・。
そうして、彼は目の前の人への贖罪の気持ちを消し、倒すべき相手として身構えることになる。
もう、その人は自分の知っている人ではない。
生きた人間ではない・・
死んだ人間は蘇らないし、そんな自然の摂理に逆らったことがあってはならないのだ・・
と・・
最もの正論。
けれど、人の気持ちは、理性だけではどうしようもなく・・
複雑に絡み合う思い、関係。
兄と妹・・
恋人・・
父と息子・・
人と人ならざるもの・・
その結末・・
皆が皆色んな思いを抱いている・・
愛という思い・・
その表現が皆正しい形で求められているわけではなく・・
強硬手段をとっていた、冷血と見えた女の心理にも・・
けれど、結局は、そんな女もいいように利用されていたにすぎず・・
本当に、この作品って命を落としていくシーンが異常に多い・・
本当の人間というには厳しいものでもあありますが・・・
少なくとも、心を持った人達の命が、いやおうなしに奪われていく・・
中には、そうであって仕方ないものだっていて・・
そう、命を尊いものだといっておいて、一番人の命を奪っていく存在・・
それは又、主人公も同じとも言えなくもなく・・
無駄死にするとかではなく、意味のある死を描いている・・。
この作品には、明確な善悪という対象が存在しないのだな~
いや~ダークヒロー的な話なので、致し方ないのかな?
けれどその分、キャラの心理描写が複雑に、けれど、しっかりと描かれているといいますか・・
多くを語らずとも、心理描写されているといいますか・
生まれながらにして、親に見捨てられることを定められていた子供・・
そう、親の心知らずな子供からすれば、そう思わずにはいられない・・
けれどそうじゃない・・
親は子供を守るために、あえて心を鬼に徹した・・。
わかりにくいけれど、目の前よりも遠い先を見据えた母親の愛情・・
それに気づいていたから、彼は人ならざる姿でありながらも、人であることを捨てきれなかった・・。
人として冷徹に見えるけれど、それは人だからこその厳しさ
人の心がなければ、人だとか、そうでないとか、そんなことに執着はしない・・。
人であることを最後まで望み続けた主人公と、人であることを拒み続けた一人の少女と・・
そんな二人が共に望んでいたのは母親の愛・・・
それを信じ続けた主人公と、人事きれなかった少女と・・
そんな彼女を救う方法は・・
命っていうのは、何も肉体が全てじゃない。
誰かの心の中でい続けるという形だって、それは命が生き続ける証拠・・
そう、彼がとった、少女を救った選択は・・
命って、肉体があればいいわけじゃない・・
生きてさえいれば・・
なんて言葉は、余程の経験者か・・
世間知らずか・・
の、どちらかでないといえない言葉だろうな・・
と、思います。
なので、私は、どちらか~
なんてのは、本人を目の前にして、いえるかどうかなんて貞香ではないけれど・・。
ラストは、なんだかんだでハッピーED・・
彼も共にあのまま・・
と、思っていましたが、どうやら戻り、無事愛する人と幸せに・・
という終わり方のようです。
ここまでいきつくのに、本当に沢山の人の命を奪い、奪われ・・
又、それを覚悟して生きてきたのだな・・
と・・。
なんてことを話していると、フェイトステイナイトの桜ちゃんルートを思いだします。
あの子のルートって、ラスト、完全なハッピーEDじゃないんですよね。
だって、彼女は多くの命を奪いすぎたのだから・・
その結果、まがい物の幸せにしかありつけなかった・・
結局はそういうこと・・
人の命を奪う人間は、自分もその覚悟があるものだけ・・
人の命を奪ったうえで、無条件の幸せなどありはしないのだ・・
なんてことを、ふと思わされつつ・・
だから、主人公の最後の結末は、本当に最低限救われた結果なんだろうな・・
ファントムのアニメ版だって、完全な悲恋EDでしたので・・
こういう終わり方も悪くない。
多くの物を失ったきたけれど、最後の幸せだけは・・
というのも、彼の抱えてきた覚悟や葛藤を思えば・・
という感じでしょうかね♪
もっと、色々な語りがあってもよいかとは思いますが・・
取り合わず私のこの作品への感想としては、こんな感じで~♪

5つ☆評価にすると、こんな感じ

☆☆☆☆☆キャラ、キャスト、作画
☆☆☆☆☆シリアス、ミステリアス、シビア
☆☆☆☆☆アクション、哲学的
☆☆☆  恋愛要素
☆☆☆☆ 家族の絆
☆☆☆☆☆物語構成、完成度、満足度

と、欠点を上げる方が難しいくらいの評価に~~(笑)
まさに、隠れた紙作品~て、感じでしょうか♪
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