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人形師の夜 橘裕 漫画文庫 [漫画]

ということで~~(笑)
昔懐かしの少女漫画な文庫
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橘裕先生による人形師の夜
そう、もしかしてヴァンプでお馴染みの作家様です♪
因みにお話は1話完結なので、1巻だけで十分に楽しめる本ですが・・
1冊読み出すととまらなくなるんですよ、題材の深さに夢中になってしまう・・
懐かしさに手にしてよんで、改めて思いました・・
この本は、人生を知らない子供時代に読むよりも、世間の荒波を多少なりとも知って大人になった今だからこそ、面白さがわかる本だったのかもしれない・・と、思える程問題定義を、さりげに詰め込ませたた作品なのでは・・と・・思います(笑)
だって、親父に老人に、老婆に~と、登場するキャラが結構年配も多く・・(笑)
子供の頃には社会がどうとか、親からの虐待親がいなくて(小遣い稼ぎで働いている子達とはわけが違います)中学生が兄弟をやしなうために夜の仕事をしたり、片親を亡くした少女の繊細な気持ちに・・
社会から爪弾きにされてしまっている行き場のないご老人達とか・・
他にもいろいろな家庭問題に、社会問題・・
恋愛物としては、亡き恋人の思い出を胸に抱いて新しい人生を歩む~など・・
当時の、まだまだ乙女で幼かった私には、きらびやかさがなく、ただひたすらシビアで悲しくて、小難しい作品だな~としか思えなかったんですよね(笑)
そう、まだ恋愛物語重視~の私にとっては、何かしら物足りなかった・・のですが・・
だがしか~し・・
歳を重ねて、成人になり、自分も家庭を持つようになり・・
子供の頃には見えていなかったものが多少なりとも見えるようになり・・
そこまでにいたるまでも色々ありましたからね・・(笑)
大人になるまでの多くの経験って、やはり何にも変えがたい価値があるような気がします
家族、友人、会社、親戚、お隣さん~等沢山の方とのお付き合いに・・。
そして、命の重み・・
社会問題・・
幼い頃には見えていなかったもの、今の年齢になったからこそ見えてくるもの・・
そういうのを改めて感じさせてくれる・・そんな作品のような気がします。
ここに登場してくる人物体は、けして楽な人生ばかり歩んできたキャラじゃない・・
主人公自ら重い病気と闘ったり家族を失い心の病にとりつかれた親だったり・・
子供を顧みず仕事にあけくれている両親・・
家を出ていったきり帰ってこない親だったり・・
恋人に裏切られて命をたった少女だったり・・
本来、法律は私達を守ってくれるものですが、その法律があるからこそ守ってくれなかったりすることもある・・
そんな感じのお話たち・・
中には可愛らしい話もありますが・・♪
殆どが命の重みを通して伝えてくれる作品ばかりです。
なので、基本は切ないハッピーED・・・

この世をさって成仏できない魂の願いをかなえるために、限られた時間だけ、現世にいられる肉体(人形)を与える・・・
それが人形師・・

そう、願いはかなえど、殆どが現世から旅立ってしまうのです。
というより、この世への未練をたちきるために人形師に会いにいくんですよね。
けれど、だからといってアンハッピーな話じゃない
切なく悲しいながらもハッピーED~て感じです。
だって、人は何時かこの世をさります
肉体を失った魂は、何時までも現世にとどまらず、あるべき所に返されるべきなんです。
勿論、命が終われば、それで終わりとなり、その後の世界なんて今生きている私達にはわからないけれど・・
でも、失った人を思い何時までも泣き続けるわけには・・囚われ続けるわけにはいかないのです。
だって、残された物は、今を生きていていかなきゃいけない・・。
どんなに辛くて、悲しくても、それが残された物の死者への唯一の弔いなのです。
だから、お葬式をして、大事な人の死を受け入れ、別れをつげるのです。
そう、別れなきゃいけない・・。
愛しい人を残して死んでしまった者は、その愛しい人の人生によりそい、共に心の中で生きていくのです・・。
そして同時に・・・
そう、残されたからといって、けして一人ではない・・
同じように悲しんでいる人がいて・・
共に生きようと手を伸ばし見守ってくれる人が他にもいる・・
今まで傍にいるのが当たり前すぎてなんとも思っていなかった存在が、その時初めてその存在に気付かされる・・なんてこともあるでしょうしね♪
それは又新しい人生のスタートでもあり、とても素的なことです♪
他界したら自分の体ゴミとして放置して欲しい・・なんていう人がいるみたいですが・・
それって、もの凄く寂しくないですか?
人の人徳って、亡くなった後の葬儀を見ればすぐわかる・・といいますし・・。
どんな人付き合いをされているのかわからないけれど・・
でも、ゴミとして捨てて欲しい~とか、誰も悲しんでくれる人なんかいないよ~と、いってるのと変わらないし、切なくなります・・。
命は死んだら確かに全て終わりではあるけれど、葬式って、ただの儀式ではないんですよね。
葬式は・・亡くなる人間よりも、残された人間の心の整理のために行なうものでもあります・・
お墓が存在するのだってそう・・
何かあった時・・
亡き人を思いだせる唯一の場所でもある・・。
人ってそんなに強くなくて、完璧ではないから、どうしても心弱くなるときがある。
だから、お墓にいって亡き人からほんの少しの勇気を貰ってみたり・・・
それが人の死であり、つながり・・とでもいいましょうか・・。
本能にて、大自然の中に生る野生の動物とは違うのですよ・・。
彼らは心に残す代わりに、大地と一つとなり新たな命へと繋ぐ・・それが自然を生きる野性の動物のあり方であり、心を持ち人間社会に生きる人の死とは又異なるものではないか・・と、思います。
なので、まあ・・風習とはいえ・・風葬鳥葬とかのような~野ざらしにされたり、鳥に食べさせて地に帰る~てのは理は適っていても、心ある人間としては抵抗あるのですよね’(苦笑)
個人的には、埋葬か、火葬にして欲しいです。
なんかヤじゃないですか?亡き後とはいえ自分の体野ざらしにされるのって・・(汗)
なんてことを思いつつ・・。
本当、今の人達は人付き合いだけでなく、風習や伝統・・までおも重んじる人が少なくなってきているのかな・・と思うと色々と寂しい気持ちになっちゃいますね。
そりゃ、確かに、伝統や風習ってのは色々と手間等かかるものですよ・・
葬式だけではなく職業としても日本の伝統を受け継いでくれる人がいなくなっているというのも、本当に切ない。
結局はそういう物に触れ合う機会もなければ、興味すら抱いてくれる日本人がいない・・ということなのでしょうか・・。
確かに厳しい世界ではありますが・・
個人的には、今時の若さと華やかだけが売りの芸能界よりもずっと素的かな~なんて思わなくもないです。
芸能界も、やはり歴史を持つ方の方が深い魅力をお持ちの方が沢山ですし、言うことや行動がカッコイイな~と、思います♪
厳しい時代や苦労を多く~そんな人生知っているからこそ無茶いえたりもするんですよね♪
そういう方々は尊敬も出来るし、こんな人達が日本の芸能界をひっぱってくれたのか~なんて思いつつ・・♪
でも、だからこそ大事なのでは・・・と思うのです。
別に若い俳優さんが嫌い~というわけではなく、演技派の俳優さんで苦労を知っている人なら若い人でも大好きです♪
て、話がそれましたが・・
風習を重んじ、そういう作業している時にだけ、感じられる気持ちとか色々あるとも思いますし・・・
そんな人の死を・・自分のこととはいえ適当に扱ってもらうのは~~やはり切ない!!
他界したらそれで終わりではなく・・
やはり、きっちりとしたケジメをつけるためにもお葬式とか、お墓とか・・
残されるべき人になるための配慮??というか、思い・・?
そういう気持ち、大事にしていきたい・・と思います。
自分を大事にしたいし、大好きな人も大事にしたい・・
やはり人付き合いを重んじて生きたいので・・
なんだろ・・
そう、自分を大事にできなければ他人に優しくすることも出来ない・・
でなければ、何を、どんな風に大切にすればいいか~てのわからないわけだし・・。
勿論、自分を大事にする~ていうのは自分を甘やかす~というのではなく・・
自分の体や命を大事にし、蔑ろにしない・・とか・・
そういうもので・・・
まあ、そういうのは他人に優しくしてもらうことで気付けるものでもあるし、やはり勇気を持って人の輪に飛び込んでいかなきゃいけないことなのかもしれないし~~
自分を甘やかす・・とうのと、自分に優しくなる・・ていう境界線を言葉で表現するのってなかなか難しいものですね
繊細な部分でもあるので、正しく捕らえられる人間性か、それとも誤って捕らえてしまう側の人間かで受け取り方は100㌫違ってくるでしょうしね。
本当、こういう内容は文章だけでは語りきれませんね。
それを、どう伝えるか~というのも学びの一つではありますが・・。
てか、い痛いことが沢山ありすぎて上手くまもめられなくなっちゃってますね~(苦笑)
そう、命も伝統も私にとってはどちらも大事というか重んじて生きたい存在だから・・
だからこそ・・
面倒とか、そういう言葉だけで、なんでも片付けすぎちゃう世の中には切なすぎます。
面倒だから~と、人同士の繋がりを簡単に断ち切っちゃうのは特にね・・
多少の面倒くらい背負っちゃったほうがいいよ、多分。
毎日毎日お墓のお手入れしなきゃいけない~てわけでもなし・・・
毎日数時間かけてお仏壇の前でお経唱えなきゃいけないわけでもなし・・・
ほんのちょっとしたことだと思います・・。
お金の問題もあるだろうけれど、そういう時のために日々貯金出来るときにするとか・・
子供食べさせるお金もなくて、本気で生きていくだけで精一杯だ~~~とかいうと、又違うのかもしれませんが・・・(悩)
と、漫画の感想から何時の間にやらスレまくっておりますが・・・(笑)
取りあえず、リアルに色々考えさせてくれる作品です。
個人的、この作者さん的には少女漫画よりも少年、青年漫画向けの作者様であり、内容に向いてそうなお方ですが・・(笑)
でも、そういう所が又嫌いじゃない♪
ご都合主義~な台詞はめったにいう方じゃないので、キャラの言葉も言動も、本当に、すんなりと心にしみてくる台詞が多く、感慨深い作品
今の世の中にも、そういう作品を描ける作者増えて欲しいですね♪
最近は、小、中学生向けものリボン、なかよしも、中、高校生向けの花ゆめも、対して物語の内容のレベル~変わらない雰囲気の物ばかりになりつつあって・・
後、少年漫画が成人漫画になりつつある~~てのも、色々、何かが違わなくないか・・なんて思えてしまいます。
作者が若ければ、今時の編集長さんも同じく若いのか、それと今の漫画は物語よりもキャラ重視になってきているのか・・・
最近の漫画業界どうなってるんだ~~~と、突っ込んでしまいます(笑)
本当、中には良作な本も紛れてたりするのが非情に勿体なく(だってライトな雰囲気の漫画多すぎて気付けないんですもの/汗)
しかし、何時から質はともかく漫画本の量だけは増殖してしまったのでしょうかね~
ネットで無料で読み放題~な環境になってしまってからでしょうか・・。
だとしたら、個人的にはネット配信の漫画は好きじゃないです。
勿論昔懐かしの絶版の本を無料で読める~~とかいうのなら無料読み放題も大歓迎ですが
そもそも、やはり小説も漫画も紙がいいです♪
紙でなきゃ、なんか本を手にした気分になりません(笑)
今は昔ながらの作家様の新作を新刊に購入する~ので手一杯~~~。
本当、漫画が好きで漫画をただ書きたい~のではなく・・
訴えたい物があるから作品にする~~みたいな作者様を今後も支持させ頂きたいです♪
そう、頑張って新刊購入して、連載中断せずに完結して次の新作を出して頂けるように~~て感じで是非貢献させて頂きたい♪
誰にでも書けるような似たり寄ったりな作品にお金は使うのは勿体ないと思うけれど(笑)、面白いと思える物にはお金は使っても構いません♪
そうやって、質の良い漫画が少しでも増えてくれるのならば・・
そして、そして~そんな作品を描いてくれる作者様の生活の糧になるのならば~~♪
と、思ったのでした~~♪






タグ:少女漫画
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