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グリザイアの果実 幸 プレイ感想2 [ゲーム]

グリザイアの果実 幸 プレイ感想の続きです。
人が人を好きになるきっかけ・・
その人が好きだから付き合う、というのがセオリーオリーだとは思いますが、攻略相手が幸だとそういうわけにもいかない。
男女の営み以前に、彼女は自身の感情表現、意志表示が極端に少ないのです。
自分で考え、行動するためにはどうするか・・
それは、彼女に、その時間を誰かが作り、あ耐えてあげなければいけない。
そう、好意という感情は、必ずしも恋愛の好きと繋がるとは限らない・・。
ようは、それが恋愛に行けばそれでいいし、友情どまりならば、それはそれでいい。
まずは、幸に人並みの心を持たせる~
ということで、色々と、あれやこれやとしていった結果・・
微かながらの動きも見え始めるわけで・・。
言われたことだけをし、他のことには無頓着だった幸が初めて真剣に感じた疑問・・・。
それが雄二の彼女となった故に芽生えることのできたものであり・・。
雄二が求めた結果と成果・・
そして、二人はとうとう一線を越える中に・・・
けれど、想像以上に雄二の幸への思いは紳士的なもので・・
だからこそ、幸は悩みはじめ、それ故に、幸の人らしさが、どんどん強くなっていく・・
自分で考え、感じることを学ぶことでガラス玉のような感情の見えない瞳には心が生まれはじめる・・
それは、時に破天荒な行動をとらせることにもなるけれど、雄二が求めていた道筋へと、確かに進んでいく様です。
そう、人に言われたことを愚直に行うだけの人形ではない・・
自分で考え答えを出すこと・・。
人のいうことを聞かない子は悪い子だ、我儘は全て悪いことだと思い込んでいる幸へど問いかけます。
そのことを知っていて、何故自分は有事に初めての我儘をいったのか・・
そして、そんな自分をどう思い、今後どうしていくか・・・
幸の考えが本当に悪いことなのか、そうでないことかを、自身で考え結論を出す・・。
雄二は答えを彼女につきつけるのではなく、彼女自身に答えを選ばせる・・・
それはきっと、答えを与えるよりも、ずっと難しいことで・・
でも、それは人が生きていくには大事なことであり・・
当たり前の日常を送るためには、まず、気づくことが大切なのです。
そして、価値観とは子供の頃からの積み重ね・
という彼の言葉にも深く納得いくのは、私自身も納得で・・。
今の若い子は、何でもあるのが当たり前・・
物もお金も、贅沢なくらししているな・・と、私が言えば、旦那は物価が昔とは違うからな・・
なんていいますが、それも工夫次第なんですよね。
お金がないから何でも買えない、だから不平不満をいうんじゃなく、ないならないなりに工夫すればいい。
私の子供の頃なんて、高校生までお小遣いなんてなく、お正月のお年玉でやりくりしていいたため、好きな漫画を好きに変えるわけでもなく・・
ゲームを買ってもらうなんて考えすら抱いたことはなかった・・・。
お洋服だって姉のおさがり・・
漫画だってそうでしたし・・
でも、それならそれで、ないなりに工夫して生きてきたんですね
働かざる者食うべからずというのならば、働けばいいだけのこと・・。
普段我儘いえないなら、誕生日とクリスマスの時だけは贅沢な玩具買ってもらったり・・
そういうのが私の人生の生き方っ、て奴なんですよね。
まあ、子供なので本来我儘の一つや二つくらい、言っても良いものなのでしょうが・・
そう思うと、我が家は一般家庭とは違う異質なものだったのかな・・
なんて、旦那と会話していて思います。
多分、経営者と、雇われる側と・・
娘と、息子・・
そういう違いも多少はるんだろうな・・なんて思いつつ・・。
まあ、不平不満ばかりの人って、結局は自分では何もしていない証拠なんじゃないかな・
工夫する努力をすれば、不平、不満や愚痴もへってきて、それが当たり前になっていく・
そういうものなのだろうと思います。
まあ、そんな生活だったので、多少の貧乏癖みたいな部分があるので、ケチ臭いことはやめるようにと、旦那に指摘されたのも、今では緩和しつつあるかな~
て、所でしょうが・・(笑)
まあ、苦労しないってことは、それだけ脳や心の進化がとどまり、後は老朽化していくだけなのかな・
てか、面倒なことから、ただ逃げるのは、そりゃ楽だけれど、いつか行き詰って後悔するだけ・
そういう状態に陥って、誰が一番損するかというと、自分自身・・
そういうことなのです・・。
それに、苦労ってのも仲間同士で味わうのも悪くない・・。
友達が悩んでいるなら、見守り、支えたいし、協力もしたい。
無理強いでも押し付けでも決してなく・・
特殊な境遇で、特殊な学園生活を送っているから、互いの理不尽さや辛さとは、なんとなく肌で味わいあっている彼女達の結束力って、ひくくない。
単純に、仲間が大事で、心配なだけで・・
そういう気持ちの交流があると、心がホットさせられます♪
けれど、友達だからといって何でも力になってくれるわけじゃない、自分自身で答えを出さなきゃいけないものっての確かにある・・。
でも、そういう身内とも呼べる人がいる有難さというのも、忘れちゃいけないんですよね♪
幸を思うのは雄二だけじゃない。
そして、本当の友情ってのは、相手がいうこと聞くとか、聞かないとか関係ない。
何があっても友達・・それが本当の仲間というもの・・・。
間違いがあれば注意するしただしてくれる・・。
悩みがあれば相談にのってくれる・・。
だから、言うこと聞かなきゃ皆に嫌われる・・なんてのは、個人の勝手な思い込み・・。
でも、そういう幸の気持ちは少し理解できる所もある。
子供の頃の両親に対する思いは、多分、似たようなもので、今でもふと、そういう瞬間というか、気持ちが浮かんでくることが、まったくないわけではないですからね・・。
でも、喧嘩しても、本当に仲のいい友達は仲直りできる・
それも知っているし、何より一番身近にいる旦那という存在が、いろ色教えてくれる気がします。
相手に対して何かをするとき、又は自分が行動するとき・
周りは何を思い、自分が何を考え、その結果どうなるのか・
そういうのを考えてこその善意でありイイ子なんです。
自分勝手な思い込みで炎上するのは、正義という名の暴君、虐めとまったく変わらない・・・
自分でものをちゃんと考えることの出来ない人間が、意味もなく炎上してしまうんですよね。
物をいいたいときは、冷静に、論理的に・・というものがなければ、間違ってるとか正しいとか依然に、相手に自身の本当の思いなんて届かないし・・
てか、炎上する人に、そこまで頭を回すことができれば、そもそも、炎上になんてならないのでしょうけれど・・
勘違い正義はただの暴力です。
そもそも、自分が神になった気でいるとか、何様なんだよ、自分で自分を神だといえる程世間を知っているのか・・?
そもそも自分で自分は神様で偉いんだ~て、いっている人間程、偉いといえる人間なんていない。
自分で気づかない所で言われているからこそ、偉いんです。
第一、相手の弱みに付け込んで攻撃していくとか・・どうせ、そんな力があるなら、もっと友好的に頭使うべきですよね・・
サイバーテロとかあるじゃないですか・・
他者を責めてストレス発散するのではなく、他者を守るために使うのが、本当に神と呼ばれる存在なんじゃないかな・・・と思います。
そもそも、神様は自分で自分のために力を発揮するのではなく、困った人間を救うためにその力を貸してくれるものではないのでしょうか・・
と、思います。
まあ、神頼み~をしたことがないので、はっきりとはいいませんがね・・
自分で自分のこと神とかいってるあたり、もう神様じゃないよね・・
少なくとも、大した神様じゃないし、神々しさは皆無。
なんて思いつつ・・。
物語に戻りますが・・
幸は相手に対して戒めるのではなく、自身に対しての戒めなので、他人に迷惑をこうむることはないでしょうが、自分の心に蓋をしたままでは、自分らしくなんて生きることも出来ない・・
だから、彼女は雄二の荒療治で気づくことができたんです。
自分で考え判断することの大切さ・・。
自分が日々何を思い、そこで生きているのかを・
本当に大事なものと、本当の意味でのイイ子・・・
そして、色んな戒めがあったからこそ、今の幸があること・・・。
それから、何でも一人で片づけようとしないこと・
大切な物を守りたいという思いに執着しすぎれば視野が狭くなって、見えるものも見えなくなってしまうことを・・
今の幸にとって、何よりも大事な者を壊すことで、ようやく気づけた・・。
そう、人間はこの世の生き物の中で、最も愚かな生き物・・・。
野生の動物は生きるために何が一番大事か、生きた瞬間から知り、学び、行動します。
でも、人間だけが、それを出来る人と出来ない人の差が生まれてしまう。
失って初めて気づくことだって多くて・・
でも、それが人というもの・・
幸も、そんな人間だからこそ、彼女は幸としてこの世に生を生み育まれたのですから・・。
そして、雄二という男も、幸の変化とともに、今までちゅうぶらりんだった愛情が明確なものになる。
彼の生きる意味、自分が自分いられる場所・・。
本来は、とてもまっすぐで純真な愛情・・・
それは思う相手の気持ちを悟り、安心感を与えてくれるもので・・
けれど、だからこそ、新しい問題が芽生えてくる・・。
心ない人形のままの方が、人生楽なことは少なくない。
自身で考えず、他人に言われて行う行動には自身の責任として受け取りにくく、他人のせいにしやすいですからね。
人が、普通に生きるのって、それこそ難しい。頭使って心使って、体使って・・大変なんです。でも、それが人の生き方。
そういう直面に幸はぶつかります。
雄二と恋人同士になり、自身にとって大切な物を気づかされることで、今まで見ないふりをしていた闇に気づかされる・・。
それに、雄二は答えを与えるのではなく、難しくとも、辛くてもいいから、今のお前はどうするべきか考えろ・・
と、厳しくも暖かい言葉を向けます。
それは、幸は昔のままではない、自分とは違うから・・
という信頼感、そして、その信頼に応えようと、幸は静かに考え苦しみながら答えを出します。
そう、きっと、彼女が出した答えは間違いでなく、雄二が求めているものにより近いもの・・
今スグには無理だけれど、いつかきっと・・
そんな、細い光が見えてきたと思ったら・・
そう、主人公雄二にとっては、最悪の結果ともいえるでしょう・・・
生きながらの死・・いや、地獄・・とはこのことでしょうか・・。
雄二は新たな罪と後悔という自責の念にとらわれたまま、救われることなく生きる・・
という・・・
成程、こういうバッドできたか~~
という感じです!
シナリオは蒔菜に比べると短めですが、これはこれで印象深いED!
ということで、ハッピーEDの方は・・・!
バッドED以上に、深く、自身の罪を認め受け入れようとしている幸の姿・・・
間違いに気づき向き合えるようになれば、人はそこからいくらでも変わっていくことができる・・
こうしてみると、バッドの方の答えも間違いではないけれど、改めて見比べると、幸の前向きさ加減が違うといいますか・・
結論は出せても、それを受け入れられていないが故のものだったのかもしれない・・
そう、幸の出した、もう一つの答えと共に、彼女の心を秘めるのは母親の優しい笑顔・・
そして、幼い頃の幸の記憶と、包み隠さずはきだされた幸の思い・・
人間、何が問題で、駄目だったのかに気づくことができれば、問題解決ってのはそれ程難しいものじゃない。
本当に難しいのは、その答えに自らの力のみでたどり着くことになる・・
そう、人間楽な人生なんてない。
人生楽しく生きている人だって、影では見えない努力や、苦しみを抱え、それを乗り越えてきたから、今が幸せなんです
そして、自身を弱い人間だと受け入れた人こそ、強くなれる生き物なのかもしれない。
そして、覚悟することで強者になれる
弱い自分を見つめつつ、逃げないと決めた、その瞬間に・・。
そして、雄二の一言一言が本当に大好きで、はっとさせられる言葉は・・
こんなに娘に愛されていた両親が娘を嫌っていたとは思えない・・という言葉・・
きっと、当たり前の日常を、当たり前に与えられている人には気づきにくく、素通りされている言葉かもしれませんが・・。
本当にそうなんですよね。
子供にとっては親という存在は絶対的なものだけれど、心から愛しているかは別問題。
愛されているから愛することができる・・なんて、それって本当の愛なの?て、言葉にすると思えてくるかもしれないけれど、本当の愛の形ってのは、そういうものなんじゃないかと思う。
憎まれても愛してやまない・・それも愛の形ですが・・。
でも、愛を知らない子は人を愛することはできませんからね・・・
感情を持たない子は心を持てないと同じように・・
愛って自然に生まれるものであり、こうでなくちゃいけない・・というものはない・・
それは、幸の抱いている、最後に両親に向けられた、どうして・・の本当の意味・・
結果的に彼女の長年の思いは、彼女自身の思い込みであり、真実は違った・・
一つ味方を変えれば、真実はこんなにも暖かなもので・・・。
幸が本当に消さなければいけなかったのは、彼女の弱さではなく、彼女の囚われた心・・
それさえできれば、彼女は両親の沢山の愛情を知ることができて・・
贅沢なステーキを一人で食べるよりも、機械の大人ない家で家族皆でカレーが食べたい・・
本当に、子供にとっては、その言葉こそが真実であって・・親の求める子供の幸せと、子供の求める幸せって違うんだな・・ と、改めて感じさせられたお話・・。
家族の絆や愛情・・という奴でしょうか・・。
最近になって、あおり運転によるひき逃げの事件により、国もようやく動きだして・・
でも、今度は逆あおり運転なんてものも存在し始めて・・
こういうことする人達って、余程の暇人か頭のよろしくない人なんだろうな・・と、思いつつ・・。
本当、命って、奪われたらおしまい
どんなに後悔しても、あの幸せな日々は取り戻せないんですよね・・。
そういう事故を思わず思い出すと・・
幸が両親の愛情を再確認したのが、もう二度と話出来ない状態になってからだ・・
という切なさに拍車がかかって、涙が止まらなくて・・
そして、両親が残してくれたオルゴールと重なるように、そのまま静かで優しい音色のEDへのつなげ方とかも、最高!
そうして、その後の幸と雄二と、そして、目覚めることのない母親・・
もう、幸の表情には曇りはない。
親の愛情も、あの時の真実も・・全て理解いたわけではないけれど、ちゃんと幸の心に両親の思いが届いたのですから・・
そうして、雄二は何気なく幸にプロポーズするのですが・・そのオチが・・という感じでの終わり方です♪
個人的には、世間では、榊と天音のシナリオが神作品~て騒がれているけれど、年を重ねた今、こうしてみると、幸のEDんもなかなか捨てたものじゃないぞ~なんて思った私です♪
まあ、そんな感じで、次は~アフターストーリーの迷宮~ですね♪
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