虫かぶり姫 ８話

どなただろう・・
この片は・・
と、ふと思わされた瞬間・・
今回の物語の要となるお方・・・
本当に、エリーは知識はあるのに、無垢で人を疑うことを知らない・・
彼女自身、誰かから疎まれたり、憎まれたりする対象だということを認識していないが故でしょう・・
本当に、年ごろの娘、そして、殿下の正式な婚約者としての立場がどういうものか、まだまだお勉強が必要で・・
けれど、そんな彼女だからこそ救える存在がある・・・
彼女の言動はおろかで、世間知らずの娘っ子の発言として、前回こっぴどくしかられておりましたが・・・
世の中には色んな家系、色んな事情を背負っている人間がいる・・。
そう、彼女の言動は、確かに夢見がちな理想論でしかないのかもしれない・・
それが事実であることは確か・・・
けれど、同時に、国の上に立つ人間が理想をかかげ、それに準じて行動、考えることをしないで国に未来はあるのか・・
というのも同じく・・
結局は、その夢物語にどれだけ真剣に取り組み、向き合おうとする覚悟と思いがあるかどうか・・
本当に彼女の言動が間違っているというのならば、彼女の周りの人間が忠告し止めようとする・・。
彼女の周りにいる人達には、それだけの見解がある・・・
人一人の人生はそれぞれにあり、一国には、一国それぞれの在り方があるもの・・
それでいい・・
皆が皆同じ思い、一つにできない・・
簡単じゃないから、人は考える知能と感じる心がある・・。
そうして学び人は成長する・・。
そして、覚悟というものを身についけていく・・・。
自身の命を代償にしてもかまわない・・
そう思えるほどの強い意識は、決してただの理想論にはならない。
命の危険にあろうと、それが今後続くことになろうとも・・
上に立つものは、色んな物を見て、色んな物を背負って・・
けして偏った考えや価値観で言動してはいけない・・
決して、彼女は一人でいるのではないこと・・
支えてくれる人がいること・・
多くの知恵を得て行動すること・・
それが大事だということ・・・
彼女にはそれが環境的にも、彼女自身の知性からしても十分に備わっている・・。
１～100までいわずとも、彼女はちゃんと、核心部分は軽く話すだけで十分に理解できる娘だから・・
本当の意味での、無知な人減とは自分で考えて行動できない・・
人の言葉に簡単にのせられてしまうような人のことでしょう・・。
物事を知り、知識を得ることで人の気持ちを知れるわけではありませんが、けれど、知識があるからこそ、人の言葉の真意を理解することだってできる・・
人間の歴史は過去の過ちと、それをただそうとしていく思いによって積み重ねられていく・・。
どんなに険しい道でも、ほんの少しづつでいい、一歩づつ歩みを進めてみなければたどりつける未来にもたどりつけない。
力を誇示するために武力を得る。
決して、無駄にその力を使うことはしなくとも、武力がある限り武力というものはこの世からなくならない・・。
そう思っているのは、決して彼女だけではなく、武力により国を守ろうとしている大人達だって決して理想としないものではなく・・
理想論を美しい綺麗ごで終わらせるかどうかは自身次第。
若さと可能性・・
それを感じさせるだけの存在感をエリーは与えることができた。
又一歩、彼女は皇太子殿下の正式な妻として相応しいものへと、新たに忠誠を誓ってくれるものを作り・・
同時に、殿下にとｌっつえは新たなライバル出現・・
とでもいうべきでしょうか・・
最も、立場的には感嘆にエリーに手を出せる雰囲気ではありませんが・・
私個人としては、もしかしたら、殿下よりもこの男の方が好きかな・・
そして、隣国の人間に恋をしたからといって、迫害されることのない国、それを見てみたい・・
そういってみせた彼の言葉は、今の彼の気持ちそのもの・・
それを確かめにやってくる頃には・・・・
彼女は、他の男の物になる・・
という彼の言葉が非常に重みを増していて・・
冗談ではなく、きっと彼の本音でもあり・・
敵わぬ恋心って、やっぱり切なくっていい・・
そんな彼の想いを知る由もないエリーは、何処までも殿下を純粋に思い・・
なんだかんだあっても、この二人の甘い雰囲気は止まらないんですよね・・・（笑）
本当、真面目な話、国家の話と、彼女のささやかな成長と共に描かれる甘いラブロマンス話が、ちょうどいい具合にまざりあっている作品だな～と、心から思います・・（笑）
今後の展開にも、こうご期待♪

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