X メン １～9話

マーベルによる、アメリカン・コミックのアニメ化作品！
X-メンは、突然変異によって超人的能力を持って生まれたミュータントの集団であり、その特異な能力から人間達からは忌み嫌われ、危惧されている。そんな状況下の中、超人的能力で人間を支配しようとするミュータント・テロリストが現れ、現状はさらに悪化。
これに対抗するために結成されたのがX-メンだ。ミュータントを保護し、彼らに能力の正しい使い方を教えるために学園を開き、X-メンを指導。人間たちを守りミュータントに対する世界の偏見を払拭するため戦いを続けている。
というのが主な背景であり・・
アニメの話はいきなり事件が起こり、その犠牲によって恋人を失ったリーダー・サイクロプスの苦悩から物語が始まります。
素直にいってしまえば、絵柄は綺麗だけれども劇画チックすぎて、作画さんやキャラによっては、大人の女性の体のラインがムチムチボヂィになってしまう所がいささか欠点ではあると同時に、エックスメンという、アメコミ作品に非常に似合っているのも事実であり・・
キャスト陣の演技も、ベテラン揃い～ということもあり申し分なく、物語にもすんなり入っていける感じで・・・
そう、話進めていくうちに面白みがじわじわと出てくるのが地味の良いんですよね・・
劇画チックな絵も、徐々に気にならなくなっていくのは、主人公のサイクロプス、という存在・・。
一見、理知的な大人の男性かと思いきや・・
恋人を失った過去を引きずり、苦悩していたりと・・
共感しやすい部分があり・・
又、何も知らず普通の学生して生活していた少女がミュータントの力を覚醒し、その力に恐れ、翻弄されながらも・・
という物語にて、少し可愛らしくも華やかさも加わり面白みが更に増してきて・・。
主人公の、最初は、色々上手くいかなくて・・
恋人を殺した本人かもしれないと、目の前に現れた一人の女への疑心暗鬼も、ちゃんと誤解を解けばうち解けあえたり・・。
主人公、大人気ないな・・
とか、色んな意味でハラハラさせられつつも・・
大なり、小なり、トラウマ抱えていない人間なんて、そうそういない・・・
いないとすれば、余程環境に恵まれたか、頭がよくて容量良すぎる人・・だったりするのでしょうか・・？
まあ、私には縁遠い人生観かもしれませんが・・・（笑）
喧嘩していたからこそ、仲睦まじくなれるシーンも悪くないわけで・・♪
困難な、一筋縄ではいかない敵との対峙も、それを乗り越えてこそ仲間同士の絆も深まっていくし、何気ないｼｰﾝのやり取りに胸が温かくなっていく・・
それと同時に深まる闇と謎・・
実験・・
学校・・
失った子供・・
そして・・
彼の過去・・
簡単にはぬぐえない心の闇・・
仲間って、優しさでつつむだけじゃない。
時には過酷ともいえる言葉で、立ち止まった仲間の心を奮い立たせる必要もある。
戦わなければいけない。
そして、彼は、そのリーダーであり、迷いがあってはならない。
そのことは、彼自身が何よりも知っていることだから・・。
その上で、理解した上で・・
それでも過酷で無残な現実は変わらない。
仲間の無残な姿・・
転がり落ちた幾つもの謎の液体の後・・
常習的にうたれていたであろう、注射の後・・
自分の部下でありながら、何も知らないとおしきろうとする女・・
そして・・
この作品、主人公はゴーグルをつけているので、本来ならば表情を読み取るのが難しいはずですが・・
目は口ほどに物をいうとよくいわれますが・・
この作品は、口元による感情表現豊な作品・・
と、思います。
そう、ゴーグルつけていても、彼の口元見と声色だけで、どんな思いなのかが伝わってくる・・。
日本人は人の目で感情を読み、外国人は口元で感情を表現する・・・
と、いいますし・・
それを象徴しているアニメとでもいいましょうか・・
そういう表現方法でキャラの感情を表すのって、センスの良さでもあるし、技術でもある（口元って目よりも表現範囲が広いのと、描きにくかったりもして難しいので／笑）・・
キャストの演技の幅の広さでもあるのだろうと思います♪
そして、語られる、元教師であり、現研究者である謎の女・・。
謎の研究員の怪しげな言動・・
その正体と目的・・
仲間同士での戦い・・
過去の真実・・・
そして、恋人の命を奪った憎き宿敵の存在・・
と・・
順調に明かされるべきことが明かされていき・・・
物語はクライマックスに向けて盛り上がり続けます♪

タグ：X メン X-MEN