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薄桜鬼 黎明録 真改 沖田プレイ感想2 [ゲーム]

近藤さんに、激怒されてから、何処か物思いにふけった様子の沖田・・
はたからみれば、拗ねているようにしか土方さんには見えないだろうけれど、沖田の過去を知ってしまった龍之介には、一人抱え込み、思い詰めているようにしか見えず・・
そう・・
彼の言動は日増しにおかしくなっていく・・
微かではあるが、はためからもわかるくらいに・・
剣を握ることに躊躇いを抱くほど・・
そう、むやみに人を傷つけちゃいけない・・
けれど、倒さなければいけない敵と、そうでない相手とを一緒くたにしてもいけない・・
そんな、一瞬の迷い・・
生きるか死ぬかの時に、誤った判断は身を亡ぼします。
何をすべきか、してはいけないのか・・
はたから見てもわかるはずのことが沖田には理解できない状態になっていて・・。
どんな剣の達人でも、心の迷いは剣を確実に鈍らせる・・。
にしても、密かに思うのは・・
一番沖田の傍にいる近藤だんが、一番沖田の本音に鈍くて・・
土方さんの、能力の高さを認めているからこそ、彼を敵視しているという、沖田の複雑~な心境、ちっとも気づいていないのはどうなんだろう・・
と、土方の能力の高さを、沖田相手に毎度ベタ誉めしてるであろう近藤さんの在り方に、はたから見ると、疑問を抱かずにはいられす・・。
そんなだから、道場での弟子の彼の道場にいた生徒達も、ちゃんと教育出来なかったのでは?
なんて、大人になった目線から、ふと感じる所が多々にあり・・。
思わず、沖田って報われないな・・
こんなに近藤さんにつくしているのに・・
と、密かに同情めいたものを抱かずにはいられない心境に・・・(苦笑)
例えるならば、自分が認めた相手が、自分なんてたいしたことない・・と、あたまごなし、四六時中いわれることで、じゃあ、貴方を称賛している自分の価値観や思いはどうなるんだ?
なんて、ふと思わされたりして・・・
謙遜しすぎるのも、度合いや、時と場合によりけり・・
なような気がします。
もしも、ここで近藤さんが、沖田にそんなに認めて貰えるなんて嬉しいな、俺も捨てたものじゃない・・
くらいの言葉を向けられれば、沖田の気持ちも変化したのではないだろうか・・
なんてことを、ふと感じます。
それでも、だてに局長という立場であり、土方さんのような切れ者に慕われているだけのことはある。
普段は大人しいけれど、弱い者がしいたげられているのを・・
特に、自分の身内がそんな目にあっていると知ったときは、相手がだれであろうと、ちゃんと威厳を持った態度で接することが出来る
個人的には、普段からその内面を芹沢さん相手に、臆することなく見せてくれていればいいのにな・・
そして、人を思いやるばかりで、心配している人間相手に向ける言葉が足りなさすぎる・・
そんな大事な思い、龍之介にいわずに沖田に向けてちゃんといえばいいのに・・
忙しいのを理由に、避けられていることを認識しつつも放置しているようにしか見えない近藤さんの行動は、色々矛盾しているような気がします。
言葉が足りなければ、人間は簡単に誤解し、すれ違ってしまいますから・・。
それに気づいていない近藤さん。
この人は、器は大きいけれど、その器を正しく扱いきれていない・・。
なんだかんだで、自分の志は、全ての隊士が持つ志・・・
龍之介のいうように、自分とは違う価値観の人間の目線になって物を見れていないのだろうと・・
同じ価値観の人とのみわかちあえる・・
それって、本当の意味で、器が大きい・・て、いえるのだろうか・・
そんなだから、いつまでも沖田の気持ちに気づけない・・。
それはきっと、土方という右腕とも呼べる、同じ思想を共に出来る人が近くにいすぎるせいなのでは・・
なんて、思わされたりもして・・。
だって、沖田の心にあるのは、大儀や志なんかじゃない、近藤さんへの思い以外どうでも良いと思っているのですから・・
沖田を救いたいと本気で思うのならば、そんな彼の切ない声に気づいてあげなきゃいけない。
それが出来ないから、弟子の教育だってまともにできなかったのだろう・・。
本当、恵まれて育った人間と、そうでない人間の価値観の違い・・
沖田に対して、近藤は同情するけれど、それはけして沖田に必要な救いの手ではない・・
過去、そうして一度は沖田を救いだしてあげたのに・・
それが何故出来ないのだろう・・
人は成長する・・
何時までも子供ではいないし、いられないのに・・
そして、そんな思いをいち早く、誰よりも的確に汲み取り、沖田の中にある近藤という存在の柵を解いたのは・・
情に訴えかけようとした伊吹の声ではなく・・
一人の剣士として、心を鬼として新選組のために戦え・・
という言葉・・
そう、そこで初めて、沖田は近藤のために心を鬼にして剣を振るうことを誓うことになる。
そう、近藤が悲しもうとも、彼がのし上がっていくための踏み台として、その身を地に染める覚悟を・・。
そして、その胸の内にあるのは・・
近藤の進む道の邪魔ばかりする、一人の暴君な男への思い・・
それは、沖田総司という男が、近藤を慕うからこそ自然に生まれた感情・・
彼の心は純粋だけれど、それだけじゃない。
真っ新な心に見えるのは、近藤という男がか本当の彼を知らないだけ・・
そう、何処かに多様な境遇・・・
大人も、子供も、周りの者皆、すべてが敵で・・
子供らしい笑顔なんて作る暇もない、ただただ明日を生きるだけで手一杯だった、沖田と龍之介の過去・・
そんな彼らだから、理解しあえるものがある・・。
中途半端な慰みの言葉などいらないし、向けられない思い。
そして、自身をまっすぐで綺麗だと信じ切る近藤の存在は、沖田という今の人間を支え、救ってくれた存在であると同時に、だからこそ、彼を誰よりも苦しめる存在ともいえて・・
こうしてみると、近藤さんって、本当無自覚に残酷で罪づくりだな~
と、改めt絵呆れてしまいたくなるのですが・・(苦笑)
大好きな人を騙したくない、嘘をつきたくないのに、そんな生き方しか出来ない・・
そんな不器用な彼の心を救ってくれる存在って誰なのだろう・・。
そんな中、何時ものように暴言を吐いている芹沢さんの様子が徐々におかしくなり・・
彼を取り巻いていた環境も又、徐々に変化していく・・
そう、それは、芹沢の部下である龍之介にもいえることで・・
今まで、漠然と浮かび上がる不安が、確かな不安へと変わり、明確な形へとなってしまった・・
と、思ったけれど・・
最後の沖田のやり方は、とても彼らしいといいますか・・
なんだかんだで、伊吹龍之介という男に、少なからずの情を抱いていた・・
もう一人の自分だった可能性・・
そして生きるか死ぬかの運任せに身をゆだねられつつも、その悪運の津よさでなんとか生き延び・・
新撰組と二度と関わることのない場所で時をすぎ・・
やがて、死んだと思われていた人物との再会・・・
そう、新選組奇襲のラストへと物語が結びつく・・
そこには、剣を捨て、新しく生きる理由を見つけ、嘘のように穏やかな日常を幸せそうに過ごしている彼の姿・・
その姿は、逆に伊吹への可能性の未来・・
自分という人間にも、人並みの幸せを得られることが出来るのではないのか・・
そう思いながら、伊吹は、幸せそうな沖田達に背を向けて・・
そして、やはり、元主人公でありヒロイン・・
沖田ルートには彼女という存在はきっても切り離せない・・
この二人を見てると、ハッピーEDのはずが、どうにも切なく狂おしくなってきてしょうがなく、たまらなくなっていく・・
と、そんな、なんともドラマティックかつ、まさか、こんな終わり方で締めくくってくれて感謝感激♪
沖田さん個人に関しては、昔のような情熱は感じなくなりましたが、ヒロインである彼女との物語は、やはり譲れないものがある気がします
本当、一度プレイしたはずの作品のはずが、再び深い感動を与えてくれる・・。
ただのノベルゲーじゃないんだな、薄桜鬼という作品は・・
と、改めて思わされつつ・・♪
次は誰の攻略にいこうかな~と・・♪
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