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焼花薬殿物語 1巻 [漫画]

DSCN0598.JPG下級貴族に生まれ、女だてらに訳しを目指していた千古。
人数あわせにと急遽焼下姫として望まぬ入内となるが、元々薬師を目指していた彼女にとっては、異性は興味対象外・・・
薬の知識を活用して、殿方との接触を拒み続けていた千古は今日もこっぴどく従姉妹や尚侍にしかられてばかりだけれど、ひょんな所でどの女御よりも早く帝と接触することとなり・・ 事態は思わぬ方向へと・・

という内容です。
そう、最近ありがちな、一つ売れるとそれを真似事で作られた薬剤関係の本かな・・
と、思いきや以外に、薬師の知識は、あくまで主人公の個性であり、帝と彼女の出会から起こる事件解明の糸口やきっかけ、物語の流れを作るさりげないアイテム・・
な、感じにて進んで行く雰囲気です♪
主人公も下級貴族・・
帝も元庶民の出であり、互いに望まず仮初の身分・・
という共通点があり、それゆえか、主人公、千古の思考が嫌いじゃないです。
知らぬは恥・・
知らないのならば自身でためしてみる・・・
という所・・・
そのやり方が、少々娘さんとしてはお転婆なのが問題ではありますが、元気溌剌~としたお姫様は嫌いじゃないので、見ていて気持ちが良いですね。
そして、帝の方も・・
ぱっと見、いってること支離滅裂でキテレツだけれど・・
ようは男にすがるだけではなく、女もちゃんと自立して生きろと・・
人間はみてくればけじゃない・・・
という価値観を持ってている所は嫌いじゃないです♪
特殊な環境による教育を受けた人間って、言葉使いが巧みでなく独特なものでもあり、一般の人には理解しがたい~
ていう所もあるでしょうしね・・♪
自身の立場を意識するよりも人を見る目や、さりげない優しさ・・
厳しくも、ちゃんと指導してくれる存在など・・・
キャラ同士の語り合いが非常に好ましくあります
そんな彼女の言動に問題があるというのではなく、姫という立場でありながら、姫としての高貴さを醸し出されていないこと・・。
決して姫としての器がないわけではない・・
彼女の中には確かなものがある・・
それが今はまだ外見に出ていないだけであり、それを研くために、尚侍を含めた女官たちが存在する。
千古の立ち居振る舞いがそんな彼女達を導きもするし、彼女達のふるまいが千古を高貴な姫へと導きもする・・
互いが互いに信じあうことで、支え育み、導きあう・・
人の在り方や思いは個人のものだけれども、環境が人を良くも悪くも変えていくのも事実・・。
人にはそれぞれの個性と、美点がある
何も根本的な部分を変えろとはいわない・・・
ただ、その個性を生かし、日々の中で変化していけば良い・・
そういう言葉を無自覚に認識できている人って、世の中にはどれだけいて、どんな人なのだろう・・
なんて、千古に向ける尚侍の言葉に思わず耳を傾けたくなっていく♪
上辺だけに左右されのは人の本質を見抜けない人間そのもの・・
本当に器のある人間は外見ではなく、その内面を見据えられるもの・・
そんな尚侍の言葉に応えるように、女たちの陰湿な嫌がらせに屈することなく歩んで行く・・
誰を責めるでもなく、せかすわけでも無理強いをするわけでもない・・。
ついてきてくれるものはちゃんと守ってあげるから、信じてくれるものはついてきて欲しい・・という千古の言葉・・。
上から目線だけで物言う人間には、誰もついていきたいなんて思わない・・
仲間のことを思い・・
そして、自分と同じような境遇である帝のことをふと心配に思う・・
下級貴族と、元庶民であるが故の仮初の姫と帝・・
自身がこんな扱いをされているのならば、彼も同じような嫌がらせを受けているのではないか・・
と・・
そんな風に思える千古です・・
彼女の魅力の一つでもある。
そんな彼女だからこそ、女官たちもついていきたいと思う・・
彼女一人では足りない所も多いでしょう・・
けれど、そういう所は周りの者たちが教え、フォローして行けばいいですし・・・♪
心根が優しいだけでなく、やられたらちゃんとやり返せる~
という根性をお持ちな所も嫌いじゃない千古ちゃん~♪
頭の機転も決して悪い方ではないので・・
今後、そんな彼女達と立ち合いながら・・
帝との交流・・
そして、彼自身の身の周り・・・
身辺の方も気になりつつも・・
魔て、次回~
という感じでしょうか・・♪
コミカライズでも真似っ子作品が多い中、こういう作品に出合えるかどうかは運命ではありませんが・・
思い切って購入してハズレるか、あたりか~
なかなか難しいかけひきではありますが、読んで楽しいな・・
好きだな・・
と、思える作品が一つでも増えていってくれると嬉しいものですね♪
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