SSブログ

DEEP LOVE シリーズ  [漫画]

DEEP LOVEシリーズ 
現在2巻まで発売されているDeep Love Againの過去の作品で原点となる、15年程前に発売されていた作品・・。
生きることに不器用で、人の温もりも知らない少女が、出会った一人の少年と少女。 そして、一匹の仔犬の物語
初めて彼女達が見つけた小さな幸せ・
その命のともしびが消えるまでの時間を描いた物語・・・。
コロナで外出自粛なので、昔の漫画をひっぱりだしては読書にふけり始めている私ですが・・(笑)
因みに、本当は、レイナの物語も入れて4作品なのですが、手元に残っていたのはこれだけ、アユの物語、ホスト、パオの物語の3作品。
れら発売当時は、携帯小説が流行っており、そのコミカライズ達になるのですが・・
時の時代は大きく今とは異なるのが親子関係・・・
今でこそ、子供は親を見下し、子供のいうことを親がいうことをきく・・
そんな教育方針に成り下がった現代ですが・・
当時はそうじゃない・・
親のいうことは、子供には良くも悪くも絶対的であり・・
親の子供に対する虐待が当たり前のように存在しており、問題定義されていた時代でもあります
肉体の暴力、言葉の暴力・・
そして、性的暴力・・
そういった行為だけでなく、子供は大人の道具・・
これは今も昔もかわらず、昔より数はへっているものの、それゆえに隠蔽が定着していることにより表に出されにくいが故の虐待問題・・。
昔よりも今の方が酷いという人もいうけれど、それって、単純に、そういう経験したことのない人の意見じゃないかな~
なんて、少し前にニュースで話題になっていたのを見て思います。
今は核家族、外との付き合いもないから昔に比べて外に漏れにくく、誰も知らない間に子供が虐待されている・・
そんな被害者な子供が多い・・。
後は、躾と虐待の認識の差・・
昔の人は、躾と虐待はちゃんと区別できているから、これは躾だといって虐待する人はいなかったけれど、今は区別出来ずに躾と称して虐待をしている頭の悪い親が増えているということ
逆に、どちらも同じにいえることは・・
子供のいうことんなんて見向きもしない親・・
ご飯与えるだけで子供は勝手に育つだろうと思う親・・・
今の何不自由なく暮らしている子供の多くには、想像もつかなかっただろう世界・・。
お金だって、物だって今の時代は自由に溢れ、溢れすぎています。
だから、昔を知らない子が見ると、この作品は気持ち悪いとか、そんな感想を漏らしてしまうかもしれませんが・・
逆に私は、一歩間違えれば、アユと同じ人生おくっていてもおかしくなかったかもしれない・・
と思うとぞっとします。
本当、自ら命をたつ多くの少女達の中には、実の父親に犯されたことによる絶望感・・
虐めは自分でどうにかなるけれど、実の父親に無理やり組み敷かれる状況なんて、非力な少女には出来ないわけで・・
勿論、警察に訴える勇気や覚悟なんかも持てなくて・・
そんな、大人の汚い部分も、社会の厳しさ、冷たさを知らない程に子供とはいえない・
だからといって、一人で独立していくには、まで未熟な少女アユの物語・・
けれど、彼女は義之というまっすぐで綺麗な瞳の少年と出会い、初めて少女らしい気持ちで恋をする・・。
パオと出会い、何も知らないアユのような少女を受け入れ、温もりを教てくれる存在・
命なんて軽いものだと見下げていた彼女が、命の尊さに気づき始め・・
やがて、売春なんて汚れた自分を恥じて、気持ちを改める・・
けれど・・
決して健康的とはいえない義之の体のため、どうしようもない彼の父親の存在により、再び彼女は、その身を汚していくことになる・・
今まで、どんな男と肌を重ねても泣いたこともなかったアユが初めて流した涙・・
彼女の中に心が生まれた意味でもあり・・・
そんな苦痛、悲しみを乗り越えながら彼女は変わっていく・・
今まで生きることに無頓着だった彼女が初めて抱いた思い・
誰かを助けたい・
生気を失った瞳が、みるみる変化していき・・
そして、病院や親に縛られ、自由をあきらめていたけれど、彼女に初めて自由を与えられた義之も・・
自身が穢れているなんていう彼女を、誰よりも綺麗で愛しいと思う心をつのらせていく・・
けれど、世の中はそんなに優しいものじゃない・・・
彼女は彼を助けるために、相当無理をさせたがゆえに体をこじらせ・・
彼氏の手術費を稼ぐためには、まともな仕事じゃおいつかない・・
自分の体を売って、売って・・
そして、エイズにまで感染してしまい・・
彼女の体は、もう、骨と皮・・・
元々綺麗だった肌も醜く荒れ朽ち果て・・・
それでも、彼のために必死に働こうとするけれど、とうとう自分じゃ体を動かすことができなくなり・・
そして、アユは義之一人を残し・・・
というのが、アユの物語・・
DSCN0345.JPG
それと対になるのがパオの物語で・・
DSCN0346.JPG
アユと同じように捨てられ、傷つき・・
けれど、パオはアユと違ったのは人を信じるという気持ちをずっと持ち続けたこと・・。
人間の身勝手で捨てられ、暴力を振るわれ、最後には殺処分されてしまった兄弟・・
あまつさえ気の狂った人間の手によって舌を傷つけられ、声を奪われてしまったパオ・・
そんな時であったのが、優しいけれど悲しい目をした少女アユ・・
パオはは、そんなアユの優しさを信じ彼女についていき、人の優しさに再び触れ幸せを手に入れて・・
だからこそ、悲しい瞳をした彼女の力になりたいと必死になるけれど、所詮犬が人にしてあげられることなんて限られたことしか出来なくて・・
結局彼に出来たことは、彼女の義之への思いを彼に届け、そして、そんな彼女の傍に最後の瞬間まで共にいることで・
という、どれもこれも切なさと残酷さを兼ねそろえた作品といってよい作品でしょう。
決して心地よいと呼べるには程遠い、人の残酷さや社会の厳しさ、汚い部分をこれでもか~というくらいに書かれた作品なので・・
真剣に援助交際や、虐め、動物虐待等いったものにふ方向けの作れ、考えたい人向けの作品かもしれません
むしろ、この作品、突っ込み所満載だな~といえる人は、恵まれた環境に育った方の感想なのだろうと思います・・
彼女の言動に疑問持てるってことは、それだけ露頭に迷うことなく、暖かで帰る家があるからもてる感想なんだろう・・
と、ふと思ってしまいましたね♪
そりゃ、返る家があるなら他人の家にあがりこんで入り浸りたい・・なんて思わないのがあたりまでしょうからね(笑)
そして、そう思えることは、有難いことでもあるのでしょう・・・。
アユと、パオの純粋なまでの思い・・それを上手く描かれているからこそ、人間の汚い部分がより醜悪に描かれている作品です。
そして、3作目はこちら、ホスト、義之の物語は・・
DSCN0344.JPG
失ってしまった思い人のことを忘れられない日々をいきながら、日の光を避けるようにホストの仕事についた義之・・
生きながらも死んだような・・
アユがホームレスに声をかけたときは、天使のような微笑みだと彼は彼女にいったけれど・・
同じようにホームレスに恵を与えた義之に向けたホームレスの言葉はあまりにも対照的で・・
きっと、生きる意味を失った義之の姿は、きっと彼には死人のように見えたのだろう・・
そう、義之はアユを失った今も彼女の面影だけを追い続ける・・。
彼女が彼にいった、自分は汚れているから・・
自分は売りをしている女だから、義之の傍にいる資格がないと・・
それを聞いた当時の義之は、彼女の気持ちが良い意味で理解できなかった・・
彼女が誰と何をしていても、義之が好いた女性以外の何物でもないから・・。
彼に光を与えてくれた、そんな悲しそうな彼女の気持ちを知りたいと、ホストの仕事についたのだけれど・・
結局彼は二度めも大事な人を守ることができなかった・・・
アユと名をつけられた、彼女のように太陽のような笑顔を見せてくれる少女を・・
今度こそは・・・
そう思ったのに・・
けれど、今度の悲しみは彼を変えた。
悲しみから逃げてきたばかりの彼が初めて生きていくことの覚悟と意味を知った・
人が生まれた瞬間与えられる二つのもの・・・
それは悲しみと喜び・・
人は、その両方を受け入れることで、初めて生きているといえるのだ・
という・・
切なくも希望のある終わり方・・・
3作品の中で、唯一救われる話かな・・
でも、切ないし、悲しい話には違いがなくて・・
この作品、大震災や戦争のお話とかも、チラホラと出てくるので、本当に考えさせられる作品です。
アユが何故売りをしなければならなかった理由も、直接的な表現はない分、たった一言が彼女の人生を狂わせた出来事を描いている・・。
こういう、想像力を掻き立てられる作風も非常に上手いのも良いですね・・・
因みに、レイナの物語は・・
アユから受け取ったペンダントを手に、義之は、彼女の友人レイナを探しにいく・・
彼女はなぜ幼いわが子を残して消えてしまったのか・・
ホストのその後の話へと続く、もう一人の主人公のお話・・。
ディープラブ、最終章・・・
という奴でしょうか~
ここまで読んだら読んでみたくなってきちゃいますね~♪
これで多分、ディープラブ本当の完結~
が、只今復活にて連載中~
ですが・・
3巻が5月半ばに発売予定らしいですが~
はてさて、コロナで外出自粛中だし・・
あんまり都心に出るとウイルスに感染しそうで怖いし・・
最近では、年齢関係なく、健康な子供から若者でも重症化しやすいみたいなので、本当に、今の時期、暇だから、自分は若くて感染しないから・
そ思ってパチンコにいったりしてる人、油断してると自身が死ぬほど苦しい思いしかねないと思うので、本当に気をつけるべきですね、後悔しても遅いですからね・・・。
コロナの陽性が出ていながら、飼い犬が気になるから~なんて、頭のよろしくない言い訳なのか、言い分しながら外出するような愚行に走る人は絶対に許されないことですから、本当に、日本人ってここまで知能ひくかったっけ?
と、思わずにはいられません。
やはり、苦労を知らないと人間退化していくのかな・・
今を見るのも、失敗しないのも大事だけれど、色んなもの見たり経験したり、知っておくことって大事ですよね・・。
こんな生き方しか知らなかった少女もいたということ・・。
親に犯されたり、軽い気持ちで売春やったり・・とか・・
今でこそ問題視されなくなりましたが・・
本当、人間色々感じて考える知能を身につけなければなりませんね
過去から学び、知ること・・

そんな頭の悪いことする人がいるとは、情けないし憤り感じてなりませんね。
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:コミック

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。