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フェアリアルガーデン 全5巻 [漫画]

フェアリアルガーデン 全5巻
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まもって守護月天桜野みねね先生による10年近く前の作品~♪
しゅご月天等~他作品の新シリーズの合間に書かれた作品になるでしょうか・・♪
本当、この方の作品って、どこか優しく、暖かな雰囲気の作風がとても好ましく思える作品であり・・
登場人物も、色んな意味で純で優しい子たちばかりだな・・
と、改めて思わせて頂きます♪
舞台は、植物から妖精(=フェアリア)を生み出す技術が発達している世界。
主人公・西園寺のあは、そのフェアリアの研究第一人者の息子であり、彼以外の家族も、それに携わる一家でる。
だが、のあ本人は、過去のある出来事から、そんな彼らへの不信感に心を閉ざし、フェアリアの存在を遠ざけていた・・
そんなおり、偶然拾った花からも、妖精らしき小さな少女が生まれ「妖精とは二度と一緒に暮らさない」と誓っていたはずの、のあの心が、そのフェアリアとの出会いにより徐々に変化が訪れ始め・・
といった雰囲気のお話です♪
いや~全巻500円にて購入させて頂けた割には、なかなか素敵な作品で~♪
一言でいえば、心を閉ざしてしまった少年が、新たな命との出会いにより成長していく・・という雰囲気でしょうか・・・♪
普段はクールで落ち着いた性格だけれど、決して心無い冷たい少年ではない・・。
幼い時には、色んな命にふれたり世話をしたり・・
そういう環境は命の大切さや、心をはぐくむのにとても大事な時期・・
けれど、彼は研究員である家族たちに、純真な子供の心を打ち砕かれてしまったのです。
だから、フェエリアとの出会いも、最初は彼にとっては煩わしいというか、興味を持てない存在であり・・
けれど、生まれたての小さな命は、そんな彼の愛情をもらいたい一心で彼に尽くそうと一生懸命になります・・。
言葉も通じない相手だけれど、そんな小さな命の一途な思いに、のあの心もやがては変化していき、彼もこの子のためにできることを・・・と、考えるようになります。
命から目をそらすということは、いきることから目を背けるのも同じもの・・。
命の尊さを感じることができなければ、人は心を失い、無機質になってしまいます
もしくは、他人の痛みに気づけない冷酷な人間になってしまう可能性も・・。
それは、人から孤立していくことを意味します。
そうして、自分は一人ではなく色んな人に支えられ生きているということを、見失っていくのです。
物事に興味を持つということは、物事を知るということ・・。
知ろうとしなければ、知らないままで・
何が大事でそうでないのかも、勿論わからないまま・・・
間違った認識を、間違ったまま育てていくことはとても怖いこと・・。
本当は、そんな些細なことはどうでもよくて、本当に大事なものは、もっとこっちの方で・・
出来ないから何もしないのではなく、できないからこそ、一生懸命にならなきゃいかねい・・
頑張りたいという思いだからこそ、伝わらない言葉も伝わることがあって・・
そんなことを、沢山感じ、間あげ学んでいく・・
そうやって、色んな感情や思いを重ねることで、のあは一般的な人としての感情表現を取り戻していく・・。
人として、喜んだり、起こったり悲しんだり、イライラしたり、照れたり・・
今まで感じることを捨てていた彼が普通に戻り・・
初めて、今度は男の子として、成長していきます。
そう、一人の少年との出会いと出来事によって、今まで気にならなかったことが、気になりなり始めていくのあ・・
けれど、人が誰かを好きになるという感情は、決して良いものばかりではありません。
嫉妬したり、疑心暗鬼になったり・・
相手を一方的に攻めて傷つけてしまったり・・。
反対に、そんな相手を責め返すことなく、受けとります。
うけ止め真剣に悩んでみたり・・
愛情表現は様々で・・
中でも一番素敵な愛の表現は・・
誰かのために何かをしようとすること・
今までの自分では、ありえない行動ならば猶更のことであり、相手に対しての思いがなければなかなかできないもので・・。
大事な物って見つければ見つける程、失うのが怖いものでもあります。
裏切られた経験があるならばなお更のこと・・。
人が人を思う心って、必ずしも直にわかりやすいものでもないから・・・
時には周りが見えなくて、誤解することもあって・・
本当の相手の気持ちや行動を読み違えてしまうこともある・・。
自由と命・・
どっちが大切だろう・・
身の危険から守るために一生、その相手を閉じ込めることが、相手のためになるのか・・
危険を承知で自由を与えることが大事なのか・・
この二択って、凄く難しい・・。
両方をかなえる方法を簡単に見つけられれば、多分、きっと苦労なんてしなくて・・・。
そう、苦労しないままなら、きっとできないまま・・
でも、その苦労や、大きな一つの勇気で変えることだって可能・・。
守るべきものを危険にさらしたくないのならば、自分が変わりに危険と承知でも行動に起こしてみる勇気と覚悟・・
そうして、のあは、今まで長い間逃げていたものへと、ちゃんと向き合います。
奪われたものを取り返しにいくために・・
お前は俺が守るから・・・
という台詞と共に~
そう、物語はまだ、ほんの少しだけ続きそうなんだけれども・・
その先は読者の皆さんの頭の中で映像化してください~~
という、昔ならではの、読者の想像力を膨らませる~~
そんな雰囲気の終わり方が最高にいい!
昔は、こうい作りの作品が多くあったからこそ、読者の感性も磨かれていく・・。
なんでもかんでもラストまで絶対書かなきゃいけない~というわけじゃないと思うんです。
ラストの結末がわからないからこそ、続きは多分こんな感じで・・
こういう作りって、本当、作家様のセンスのよさを物語っていると私は思います
最近は風呂敷広げるだけ広げてまとめられなくなっている作品や、風呂敷広げるだけの知識のかけらのない漫画も多く存在していますからね~(笑)
物凄くテーマを掘り下げている
わけじゃないけれど・・・
作者のいいたいことを、ピンぽいんとで分かりやすく伝えてくれる作品って、何気に好きです♪ 考えるよりも、感じさせてくれる作品ですね♪
少し心が寂しいな~と感じたとき、少しだけ心温めたいな~
自分どうしたらいいんだろ?
そんな風に感じる時に読むと、そっと背中を押してくれる作品かもしれません♪
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